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クリミア情勢が韓国に残した教訓

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ロシア軍がウクライナのクリミア自治共和国を事実上掌握した3月3日、米NBCテレビは、現地のシンフェロポリ周辺にあるウクライナ軍部隊の前で起きた世にもまれな対立場面を報じた。ロシアの武装部隊数十人がウクライナ軍の部隊の正門を封鎖し、ウクライナの軍人がロシア軍の進入を阻止するため、正門の裏を守っている姿だった。よその国に来て、軍部隊を封鎖したロシア軍は「銃を捨てなければ発砲する」と脅し、しばらく姿を消したウクライナ軍の兵士は、銃をどこかに置いた後、刀剣のみを腰に差し、正門の前に再集結して、にらみ合いを続けた。

その後もコメディーのような場面が続いた。ロシア軍に基地を奪われ、追い出されたウクライナの兵士数十人が正門に押し寄せ「出勤しなければならない」と開門を求める場面も放送された。彼らは衝突を恐れ、小銃も持たず、丸腰だった。ロシア軍は当然彼らの「職務復帰」を認めなかった。

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クリミア半島は帝政ロシア時代の1783年からロシアの領土だったが、旧ソ連時代の1954年にウクライナに編入された。現在も住民の58.5%がロシア系という親ロシア地域だ。しかし、厳然とウクライナの主権下にある土地でもある。

ウクライナ軍は侵略者であるロシア軍になぜそんな反応を示したのか。ウクライナの兵力(13万人)がロシアの兵力(84万5000人)に遠く及ばず、全体的な軍事力でかなわないのは事実だ。しかし、領土防衛の強い意志を持ち、軍が強いシステムを維持すれば、国土を奪われるという屈辱を味わうことはなかったはずだ。北朝鮮軍が韓国の部隊を占領し、韓国の軍人が部隊の門を開けてくれと懇願する場面など想像もできない。

クリミア半島全体を無血で掌握したロシアのプーチン大統領は、併合に向けた道をひたすらに歩んでいる。プーチン大統領は記者会見で「クリミアを併合する考えはない」と表明しておきながら、裏ではひそかに兵力を増派し、米軍と欧州連合(EU)の支持を取り付けようとした。現在はウクライナ本土までも脅かしている。

大した効果もないビザ発給制限、資産凍結、旅行制限などの経済制裁を宣言したオバマ米大統領の外交政策には米国内でも批判が相次いでいる。「誰も米国を怖がらない」(CNN)と報じられるのも当然だ。ウクライナの指導者、ティモシェンコ元首相は、ロシアに対する国際社会の強硬姿勢を求めた。しかし、力を失った米国、各国の利害関係が対立するEUが、血を流すことを覚悟でロシアへの軍事行動に踏み切ると考える専門家はほとんどいない。

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ウクライナの領土喪失というあっけにとられるような事態は、あまりにも当然の教訓を残した。今も国際社会は力が支配する場であり、甘く見られれば領土を奪われるのであって、自分の国を自分で守る力が必要だという教訓だ。米国や友好国がわれわれを守ってくれるはずはないこともあらためて実感した。北朝鮮とにらみ合う状況で、独島(日本名:竹島)が自国領だと騒ぎ立てる日本も相手にしなければならない韓国にとっては、クリミア情勢は遠い国の出来事ではない。

キム・ドンソク経済部次長
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/22/2014032200716.html



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[ 2014年03月22日 13:41 ] カテゴリ:韓国社会 | TB(0) | CM(0)
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