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【韓国経済】米中ルールゲームTPP、時間はだれの味方・・・

「空は高く鳥は自由に飛び、海は広く魚が存分に泳ぐ」(天高任鳥飛、海闊憑魚躍)。昨年7月北京で開かれた第6回米中戦略対話代表団を迎えた習近平中国国家主席がかけた言葉だ。小説『西遊記』の一節だ。続く言葉にその意図が表われる。彼は「広大な太平洋は米国と中国の両国を受け入れるほど十分に広い」と話した。「両国が核心利益を尊重し太平洋を管理しよう」という話だった。「新型大国関係」だ。

先週妥結した環太平洋経済連携協定(TPP)は習主席の「新型大国関係」提案に対するオバマ米大統領の返答の性格だ。「中国と太平洋を分ける考えはない」というメッセージだ。中国としてはとうてい乗り越えることのできない「TPP障壁」を積み上げて一言加えた。 「中国のような国が世界経済の規範を定めるよう放っておくことはできない」ということだ。TPPに2国間の「ルールゲーム」の属性が含まれていることを示してくれる。

中国の成長は西側の自由貿易システムの中で行われた。「G2」という賛辞もやはり2001年末に達成した世界貿易機関(WTO)加入のおかげだった。当時ジョージ・W・ブッシュ米大統領は「中国と自由に貿易せよ、時間はわれわれの味方だ(Trade freely with China and time is on our side)」と後押しした。中国経済は結局自由市場経済システムに編入されるという計算だった。しかし時間はむしろ中国の味方だった。中国商品は世界市場を掌握したが彼ら特有の国家資本主義システムは変わらなかった。むしろいまでは「われわれも独自の標準を作る」と乗り出した。TPPには「時間を再び米国側に回す」という米国の意向が盛り込まれた。

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中国はどのように対応するか。これはTPPを捨て韓中自由貿易協定(FTA)を先に選択した韓国に大変重要な問題だ。その得失を綿密に突き詰めるためにはTPPの対角にある中国を見なければならないためだ。 中国の選択は2つだ。まず「わが道を歩く」ということだ。一帯一路(新シルクロード戦略)はその象徴だ。

一帯一路は「東方から締め付けてくる米国の経済包囲網を避け西方に走ろう」という趣旨が含まれている。資源が豊富な中央アジア、インフラ建設需要が多い東南アジア、先進技術を持つ欧州などが対象だ。年末に正式に発足するアジアインフラ投資銀行(AIIB)を基に中国主導の経済圏を作るというのが彼らの構想だ。そうした一方、東方では域内包括的経済連携協定(RCEP)に力を入れる。TPPの対抗馬を育てるものだ。「西方は一帯一路で、東方はRCEPで」という中国の反TPPの動きはスピードを増している。

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また別の選択は「オバマルール」に順応することだ。西側のシステムの中で成長してきた中国はTPPからただ目を背けてはいられない状況だ。オバマ大統領の意図通りに米国・欧州間の環大西洋貿易投資パートナーシップ協定(TTIP)が締結されるなら中国としては耐え難い“仲間はずれ”の境遇に直面するためだ。北京の一角では「WTO加入で効果を得たようにTPPにも挑戦してみる必要がある」という声が出ている。しかし障壁は高い。知的財産権、環境、情報流通などは改善の余地があるが、労働や国有企業などは体制と関連したもので受け入れるのは容易でない。さらに果敢な市場親和的改革が必要という話だ。著名な中国経済専門家であるピーターソン研究所のニコラス・ラディ教授はメディア寄稿文で、「上海の『自由貿易実験区』に注目する必要がある。TPPが要求するルールは中国にまったくなじみのないものではない」と分析する。時間は米国の味方、中国も結局TPPの扉を叩くだろうという分析だ。

米中のルールゲームの勝者がだれかは時間が答えてくれるだろう。韓国はただ、その間でどのように自分たちの利益を取りまとめるのかに関心を持つだけだ。AIIB主要メンバーのひとつである韓国は一帯一路でインフラ投資の機会を得ることができる。中国の市場改革は韓国商品の活路をさらに広げることができる。韓中FTAというカードを握っているため相対的に優位を得られる。TPP加入の得失を突き詰めて韓中FTAの果実を最大化できるよう管理するなら、彼らのゲームは韓国にとって機会にできる。韓中FTAの国会早期通過はその始まりだ。
中央日報
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=206819&servcode=100§code=120

【管理人コメント】
中央日報も苦しい記事だな~。
米中ルールゲーム等と語っているようでは、駄目なのではないか…。

何でも他人事の韓国メディアは、自分に降りかかる問題であることをすぐ忘れる。
これから韓国に重くのしかかるのが中国経済低迷である。夢のようなシルクロード構想などを信じて、アジア・インフラ銀行へ出資し、二番目の椅子にすら座れない韓国は、中国にまだ利用されている事に気が付かないのだから馬鹿と言うしかないだろう~。




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[ 2015年10月12日 11:58 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(1)
「中国・韓国」を締め出すTPP 
■日米豪12ヶ国の『TPP累積原産地規則』に呆然とする韓国 --2015/02/09
http://livedoor.blogimg.jp/abechan_matome/imgs/6/3/6331f21b.jpg


日本企業が、生産拠点を中国から続々と日本国内や他アジア諸国に工場を移転させている。
いったい何が起きているのか・・・・・・・。

実はTPPに『累積原産地規則』が存在するからだ。
TPP加盟国が工業製品の関税を原則無税にする場合、
部品や素材の生産原産国が、TPP加盟国であることを前提にしている。

つまり、中国や韓国などTPP非加盟国の部品・素材を使うと、「累積原産地規則」が受けられない。
TPP加盟国以外の部品や素材を使うと関税が掛かるということだ。

TPP域外の「韓国・中国」で作られた自動車・繊維・電子・鉄鋼や部品や素材や完成品はTPP域内
で決めた共通の高関税を課して締め出される。
TPP12ヶ国の何れかの国が低率関税で域内に入れる事は許さない。
[ 2015/10/13 04:59 ] [ 編集 ]
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