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【韓国経済】問題企業1社に振り回されるコスダック

経営破綻で上場廃止の危機に追い込まれ、「管理ポスト」に置かれていた「コデスコンバイン」の株価時価総額が店頭市場コスダックで3位にまで高騰した。同社の株価はこれといった好材料がないにもかかわらず、今月に入って9営業日で5回もストップ高を付け、株価は5.5倍に上昇した。コデスの株価は一時、カカオを抜き、コスダック市場で2位に浮上し、その後調整が入ったものの、現在も3位を守っている。コスダック市場が投機筋のターゲットになった破綻企業1社に振り回されるほどぜい弱である証拠だ。

カジュアル衣料を生産するコデスは4期連続で赤字を出し、昨年破産を申し立て、会社更生手続きに入り、10カ月にわたり株式の売買が中止された問題企業だ。コデスの株式の大半は売却制限措置の対象となり、実際に流通している株式は全体の0.6%にすぎない。投機筋は少量の株式を集中的に買い付け、コデスの株価を容易につり上げた。その影響でコスダック指数も連日上昇し、指数がねじ曲げられた。

ベンチャー・中小企業の資金調達の場であるコスダックは、2000年代初めのITバブル崩壊以降、投機市場としてのイメージをぬぐえずにいる。株価操作、粉飾決算、インサイダー取引が相次ぎ、一部の不道徳な大株主と投資家の一獲千金主義も相変わらずだ。それにもかかわらず、市場を監督する韓国取引所はコデス問題をなすすべがないまま放置し、16日になってようやく、投資危険銘柄への指定を予告するなど、対応は後手に回った。

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取引所はコデス問題を防止できなかった制度と規定の問題点を早期に補完し、監督責任を明らかにしなければならない。コデスのように流通株が少ない銘柄は取引を制限し、株価操作に対する処罰も大幅に強化すべきだ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/21/2016032100844.html

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【管理人 補足記事&コメント】
KOSDAQ(コスダック)は1996年に設立された韓国の証券市場。先端技術株中心であるナスダック(NASDAQ)市場にならってつくられたもので韓国証券取引所とは別の市場。中小企業やベンチャー企業たちが市場で事業資金をより円滑に調逹できるようにするためにつくられた。中小企業やベンチャー企業にとって韓国証券取引所への上場の壁はとても高く、株式公開(IPO)の過程で脱落することが多いため、これら企業のための市場をもう一つ別につくることで証券市場で資金調逹することができる道を開いた。

しかし「インサイダー取引」とは、会社の重要な情報を知り得る者が、そのような情報を知って、それが公表される前に、その会社の株式等の売買を行うことをいうが、KOSDAQはその活用の場と化しているわけだろう。まして証券市場で資金調逹することができる道を開いたならば、投資家にとっては情報を得るのには最適ではないのか…。しっかりしたシステムでなければ株価高騰に使われるのは当然といえるが…。




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[ 2016年03月21日 10:51 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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