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「失敗の経験」を生かせない韓国造船業

1か月ほど前、造船業界の状況を取材するために慶尚南道・巨済島にある大宇造船海洋の玉浦造船所を訪れた。そこで「半潜水式掘削船」の詳細設計を担当したA部長と会った。「半潜水式掘削船」とは、海底の石油を探査・掘削する海洋プラントの一種だ。しかし、数兆ウォン(数千億円)の赤字を抱え、今では「韓国の造船業界でリストラの嵐を巻き起こした主犯」というレッテルを貼られている。

大宇造船が2011年末に受注し、およそ3年かけて製造した「半潜水式掘削船」は、全世界で発注されたもののうち最もハイスペックな最先端の掘削船だったという。雨風や強い波にさらされる北極付近の海上に設置されるため、従来のものよりはるかに精密に各種装備を制御する必要があるからだ。「実力もないのに、『できる』と大口をたたいて受注し、結局大きな損失を被った」と話すA部長の表情は暗かった。造船業のリストラが大きな波紋を呼んでいる今、A部長が続けて口にした言葉が脳裏に焼き付いて離れない。

「足りない実力を補うため、ここ2年は週末返上で働いた。その過程で、特に入社10年未満の若手エンジニアたちは本当に過酷な経験をしたと思う。今、造船業のリストラについて話す債権団や政府関係者の目には、後輩たちが敗残兵に見えるかもしれない」

韓国国内の造船業の危機について、その根本を探ってみると、結局は人の問題に突き当たる。造船業が好況に沸いていた2000年代後半、国内の造船各社はやみくもに受注競争を繰り広げ、会社の規模を拡大していった。


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ハンダ付けさえできれば技術力を問わず人をかき集めた。このため釜山から路上生活者が消えたという話も聞かれた。しかし当時、海洋プラントのような産業を担当する高度な人材は育成することができなかった。そのような人材も育てずに海洋プラント事業に飛び込んだのだから、失敗は当然のことだった。ところが、われわれは同じ失敗を繰り返している。せっかく海洋プラントの技術を身に付けた人材を、自らの手で切り捨てているのだ。

人員削減を進める国内の造船各社は現在、希望退職を募っている。当初は幹部クラスのベテラン社員が対象だったが、若手社員も大挙して希望退職申請書にサインしているという。「韓国の造船業には未来がない」という認識が社会全体に広まり、能力のある若いエンジニアたちが別の業種に転職しようとしているのだ。このままでは結局、数兆ウォンに上る高い授業料を払って習得した「海洋プラント技術」も全てが無駄になってしまう。既に人材の流出は深刻だ。先日、巨済島で会ったある造船企業協力会社の社長は「今年初めから、中心的な立場だったエンジニアが次々と離職し、今では設計図面すらまともに読めずコスト削減ばかり叫ぶ人間が製造現場を監督している」と話した。

ソウル大学工学部の教授たちが昨年、韓国の産業の現状を鋭く診断した本『蓄積の時間』を出版したが、この本によると先進国の競争力の核となっているのは、結局は多くの試行錯誤を経て蓄積した「経験」の数々だ。「海洋プラントの失敗」の苦い経験をかみしめ、その経験を蓄積した人材を守るのが、リストラや造船企業の立て直し以上に重要なのだ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/10/2016061001750.html

【管理人コメント】
企業で必要なのは、教育と経験を身に着けさせることとその評価にある。
社会構造が勉学激化で、語学堪能なだけで、企業は成長しない。

そもそも学業での人間の能力は、勉強をしたかしないかで有り、本来持つ能力に大きな差は無い。 勿論遺伝とはいえ天才と言う人達は存在する。だがごく少数である。 重要なのは教育と戦略と行動計画に実施そして、その人の評価となる。

「失敗の経験」を生かせない韓国造船業と言う題名だが、どんなに教育しても、企業の損益分岐点が為替依存となる産業では、その戦略が重要だった。利益欲しさに大型コンテナ船だけの技術では限界がある。OEMと言う手もある。為替と技術に対抗するための手段を教育しないから、いつまでたっても成長しないし、効率も悪い。


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[ 2016年06月12日 10:46 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(1)
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OECDは韓国造船の縮小を望んでいる。
たたみ時です。
「失敗の経験」を生かすのは韓国という国の話。
[ 2016/06/12 11:36 ] [ 編集 ]
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