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菅官房長官が重用される理由 聞き上手で築いた情報網と人事権で官僚を掌握

7月7日で菅義偉官房長官の在職日数が1290日を記録し、歴代単独1位となった。第2次安倍晋三内閣が誕生して以降、一貫して官房長官として政権の屋台骨を担っている。 筆者は、2005年から06年にかけて、小泉純一郎政権で竹中平蔵総務大臣の補佐官を務めていたが、菅氏は総務副大臣だった。

06年の第1次安倍政権で、菅氏は総務大臣になった。筆者は当時、官邸で参事官を務めていたので、菅氏の仕事ぶりを間近で見ることとなった。 菅氏は坂本龍馬が好きだという。自由奔放で、挑戦をする。壁をぶち破っていくところが好きだというのは、いかにも菅氏らしい。 政治姿勢は保守でもなく、革新でもなく、改革派だと思う。イデオロギーではなく実務的に何が一番良いのか考え、改革をしていく政治家という印象が強い。

人の話をよく聞く政治家でもある。筆者は職業柄、いろいろな政治家を知っているが、政治家は話し好きな人が多い。一応人の話を聞いても、本来は自分でしゃべりたいという人がほとんどである。しかし、菅氏はほとんどの時間を聞く方に徹している。そして、思い切って行動する。 思い切った行動の一例が、ふるさと納税である。菅氏が総務大臣時代に発案したものだ。筆者も官邸にいながら創設を手伝ったが、他言はほとんどせずに、官僚をあっという間に押さえ込んだその手法は見事だった。

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菅氏は政治家には珍しく、総理になる気はないという。そう断言する政治家はめったにいない。ただ、それが嘘に聞こえないほど、菅氏には裏表がなく、真面目で誠実な人柄である。官僚にとってはかなり手強い政治家だ。余計な口をきかないから、つけ込む隙がないのだ。しかも、各方面に張り巡らした情報網が凄い。菅氏は基本的には酒を飲まないので、情報収集のための夜の会合をいくらでもこなせるのだ。

酒が入っていないので記憶もかなり鮮明であろう。しかも、自分では話さず、相手に話をさせるタイプなので、菅氏の情報ストックは今の政界では並ぶ人がいないのではないか。

官僚人事にもたけている。そのための布石もきちんと置いていた。第2次安倍政権発足直後、長らく議論されていなかった国家公務員制度改革を再び動かした。その結果、14年4月に「国家公務員法等の一部を改正する法律案」を成立させ、5月に官僚の人事管理を行う内閣人事局を設置した。これを菅氏はフルに活用した。

初代局長には官僚出身者が予定されていたが、菅氏は衆議院議員の加藤勝信氏に差し替えた。この政治主導により、霞が関官僚の人事を菅氏が取り仕切ることが決定的になった。人事に弱い官僚を、菅氏は完全に掌握している。 このように、霞が関の情報と人事権による官僚掌握術を一手に担う菅氏は、安倍政権の最重要人物だ。余人をもって代えがたい。 
(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160730/dms1607301000003-n1.htm

【管理人コメント】
TVで見る限り、俺が俺がの態度対応ではないですから、無難に見えますね~。実際の政治活動については解かりかねますが、総理を支えるにあたり、良き土台となれる人材なのでしょう。しかし、時々見せる目は強いものがあります。所謂眼力があるわけで、いざと言うときの指導力はあるのだろうとおもいますが…。

企業でいえば幹部役員として、上手に部下を支えて、コントロールしつつも、部下の実績としての行動をとる。私は俺が俺が性格で失敗ばかりですが…、縁の下の力持ち的な存在教育を受けている最中に退職したわけですが、かなり難しいです。第一線で動いている人材にとっては、自分で動いたほうが早いわけで、そこが役員になれるかどうかの境目のような気もします。

在職日数が1290日を記録し、歴代単独1位というのは、単なる数値ではないでしょうね~。
安倍総理もネタ切れ状態ですから、上手に支えているのではないでしょうか~。




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[ 2016年07月30日 11:44 ] カテゴリ:日本政治 | TB(0) | CM(0)
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