ギャラクシーノート7リコール、サムスンの処方箋は正しかったか
サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の異常燃焼問題が未だ鎮火しない。米国の携帯電話会社は、バッテリーを交換した新しいギャラクシーノート7でも、消費者が望めば他のスマートフォンへの交換に応じることにした。ギャラクシーノート7の販売に冷水を浴びせた格好だ。バッテリーを変えた後にも異常燃焼問題が続いており、サムスン電子が「バッテリー」による問題と発表した異常燃焼の原因が正しく究明されたのかという指摘も出ている。
7日(現地時間)、米国の移動通信会社のベライゾンとAT&Tは、ギャラクシーノート7をリコールで既に一回交換した消費者でも希望すれば、この製品を他のスマートフォンに再交換できるようにする予定だと、CNNマネーなどが報道した。米国の筆頭携帯電話会社ベライゾン社のスポークスマンは「ギャラクシーノート7の交換製品の安全性に対して不安を持つベライゾンの顧客は、誰でも他のスマートフォンに交換できる」と説明した。
これに先立って米国では6日、サウスウェスト航空機内でギャラクシーノート7と推定されるスマートフォンが煙を出して焼け、乗客が待避する騒動があった。焼けてしまったギャラクシーノート7がリコールにより既に交換した製品だと一部の外信が報道したことにより、消費者の不安感が高まり、米国の携帯電話会社が直接再交換プログラムの発動に踏み出したと見られる。
サムスン電子の関係者は「米国の携帯電話会社には従来より14日または30日以内に他の製品に交換または払い戻しが可能なプログラムがある。このプログラムに基づいてギャラクシーノート7を他の製品に変えることができるということだ」と説明した。米国の携帯電話会社は交換可能期間を新しいギャラクシーノート7に交替した時点を基準とすることで、米国の消費者は選択の幅が広がった。
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米国の携帯電話会社が新しいギャラクシーノート7に対する不安感を事実上表わして、サムスンのスマートフォン販売には赤信号が点った。米国は大画面スマートフォンのギャラクシーノートにとって主力市場だ。サムスン電子は問題が生じたギャラクシーノート7を100万台リコールした後、10月から再び本格的に販売を再開する予定だったが、米国の消費者の反応を固唾を呑みながら見守っている。
一方、サムスン電子がギャラクシーノート7の異常燃焼原因を正しく究明したのかという指摘もある。二次電池の専門家(次世代電池イノベーションセンター初代センター長)のパク・チョルワン博士は「産業通商資源部傘下の国家技術標準院安全諮問委員会資料によれば、サムスン電子が新しいギャラクシーノート7を発売した9月末にも、異常燃焼の原因がきちんと把握されていない」と主張した。彼は「本来ハードウェアの問題を指摘する前に、最初にするのはファームウェアのアップデートだ。異常燃焼の原因をバッテリーと決め打ちした結果、バッテリー以外のスマートフォン内部の問題をきちんと追求できていない」と指摘した。
サムスン電子は9月に国家技術標準院に出した「製品回収などの計画書」を通じて「特定バッテリーメーカーのセル製造工程の問題で、セル内部の極板が押さえられるなどして陰極と陽極が接触し過熱が発生」したと簡単に異常燃焼の原因を報告していた。
http://japan.hani.co.kr/arti/economy/25351.html
【管理人コメント】
本当にバッテリーの問題だったのかも疑問と掲載した韓国ハンギョレ新聞。
バッテリー設計は、通常であれば他のバッテリーと設計内容は共有しているわけで、基本構造は同じである。ただし防水処理などはバッテリを固定し、熱がこもりやすいのを解放できなくなるだけでなく、内部応力が解放できなければ、外圧が加わったのと同じ現象となり場合によっては破裂する。従って、スマホ内部を見ると如何に熱を外部へ逃がすかという技術が不可欠となる。ヒートパイプを使ったりと、スマホ内部は部品配置は単純だが、排熱設計は高い技術とノウハウを要する。排熱に失敗すれば、CPU暴走のみならず、バッテリ負荷上昇で排熱が追い付かずにバッテリーが膨張し、内部セルが破壊すればショート状態となり、最後は破裂する事になる。
私はiPhone6プラスだが、金属ケースを装着している。いくら軽いスマホとはいえ、ケースや強化ガラスを装着すれば重くなるのが現状だ…。 PCのケース設計も同様だが、スマホの様に内部を風が通過できないスペースを冷却するのは難しい。問題はここにあるともいえる。まして軽量化でバッテリーの外形枠の肉厚が薄くなれば熱や衝撃にも弱い…。スマホ本体設計にも問題があるのではないか…。
7日(現地時間)、米国の移動通信会社のベライゾンとAT&Tは、ギャラクシーノート7をリコールで既に一回交換した消費者でも希望すれば、この製品を他のスマートフォンに再交換できるようにする予定だと、CNNマネーなどが報道した。米国の筆頭携帯電話会社ベライゾン社のスポークスマンは「ギャラクシーノート7の交換製品の安全性に対して不安を持つベライゾンの顧客は、誰でも他のスマートフォンに交換できる」と説明した。
これに先立って米国では6日、サウスウェスト航空機内でギャラクシーノート7と推定されるスマートフォンが煙を出して焼け、乗客が待避する騒動があった。焼けてしまったギャラクシーノート7がリコールにより既に交換した製品だと一部の外信が報道したことにより、消費者の不安感が高まり、米国の携帯電話会社が直接再交換プログラムの発動に踏み出したと見られる。
サムスン電子の関係者は「米国の携帯電話会社には従来より14日または30日以内に他の製品に交換または払い戻しが可能なプログラムがある。このプログラムに基づいてギャラクシーノート7を他の製品に変えることができるということだ」と説明した。米国の携帯電話会社は交換可能期間を新しいギャラクシーノート7に交替した時点を基準とすることで、米国の消費者は選択の幅が広がった。
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米国の携帯電話会社が新しいギャラクシーノート7に対する不安感を事実上表わして、サムスンのスマートフォン販売には赤信号が点った。米国は大画面スマートフォンのギャラクシーノートにとって主力市場だ。サムスン電子は問題が生じたギャラクシーノート7を100万台リコールした後、10月から再び本格的に販売を再開する予定だったが、米国の消費者の反応を固唾を呑みながら見守っている。
一方、サムスン電子がギャラクシーノート7の異常燃焼原因を正しく究明したのかという指摘もある。二次電池の専門家(次世代電池イノベーションセンター初代センター長)のパク・チョルワン博士は「産業通商資源部傘下の国家技術標準院安全諮問委員会資料によれば、サムスン電子が新しいギャラクシーノート7を発売した9月末にも、異常燃焼の原因がきちんと把握されていない」と主張した。彼は「本来ハードウェアの問題を指摘する前に、最初にするのはファームウェアのアップデートだ。異常燃焼の原因をバッテリーと決め打ちした結果、バッテリー以外のスマートフォン内部の問題をきちんと追求できていない」と指摘した。
サムスン電子は9月に国家技術標準院に出した「製品回収などの計画書」を通じて「特定バッテリーメーカーのセル製造工程の問題で、セル内部の極板が押さえられるなどして陰極と陽極が接触し過熱が発生」したと簡単に異常燃焼の原因を報告していた。
http://japan.hani.co.kr/arti/economy/25351.html
【管理人コメント】
本当にバッテリーの問題だったのかも疑問と掲載した韓国ハンギョレ新聞。
バッテリー設計は、通常であれば他のバッテリーと設計内容は共有しているわけで、基本構造は同じである。ただし防水処理などはバッテリを固定し、熱がこもりやすいのを解放できなくなるだけでなく、内部応力が解放できなければ、外圧が加わったのと同じ現象となり場合によっては破裂する。従って、スマホ内部を見ると如何に熱を外部へ逃がすかという技術が不可欠となる。ヒートパイプを使ったりと、スマホ内部は部品配置は単純だが、排熱設計は高い技術とノウハウを要する。排熱に失敗すれば、CPU暴走のみならず、バッテリ負荷上昇で排熱が追い付かずにバッテリーが膨張し、内部セルが破壊すればショート状態となり、最後は破裂する事になる。
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