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「大学は出たけれど…」 韓国の失業者、3人に1人は大卒

失業者の3人に1人が大卒以上の高学歴者であることが分かった。統計庁が17日に明らかにしたところによると、今年7-9月期の失業者は98万5000人で、そのうち32%に当たる31万5000人が4年制大学卒以上の学歴を持っていることが分かった。

大卒失業者が7-9月期に30万人を超えたのは、1999年に関連統計の作成を開始して以来、今回が初めてだ。

統計庁では、大学設立自由化で「学歴インフレ」が急速に進み、大卒失業者の割合が高くなったものと見ている。高卒者の大学進学率は1990年に33.2%だったが、2014年には70.9%と経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高い水準に達した。

こうした傾向に伴い、失業者のうち大卒者の割合は05年に15.3%だったが、その後上昇し続け、08年(20.5%)以降は20%台、そして今年30%台になった。専門大学(2年制)卒業者を含めると、今年7-9月期の失業者のうち大卒者の割合は44.5%に上る。

9月の失業率は3.6%で、9月としては05年以来、この11年間で最も高くなった。若年層の失業率は9.4%だったが、これも9月としては過去最高だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/18/2016101800483.html


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【管理人 補足記事&コメント】
韓国では、1998年の経済危機後の高卒採用の減少と学歴偏重の傾向により、高校卒業生の就職が非常に困難な状況となっていた。韓国政府は昨年から、高卒の採用枠を拡大するよう、企業に対して精力的な働きかけを行ってきた。その結果、韓国は2012年、空前の高卒採用ブームを迎えているとした。30大企業グループの採用計画は合計12万人(2011年比2.2%増)となり、このうち高卒採用が3万7,000人(前年比6.9%増)と全体の31%を占めている。

韓国最大の企業グループ、サムスンは2012年の採用予定数2万6,000人のうち、高卒を9,000人採用する計画である。サムスングループはこれまでも、採用で学歴制限は設けなかったが、実際に採用されたのは大卒のみであった。今事務職にも高卒を採用する予定であると発表している。LGグループも採用予定数1万5,000人のうち、高卒の採用枠を5,700人に急拡大させた。ポスコグループも今年の採用予定数6,700人のうち、過去最多の高卒3,100人を採用した。ロッテグループは1万3,500の採用を予定しており、学歴基準を緩和し、高卒以上であれば誰でも応募できるようにした。SKグループは7,000人の採用を予定しているが、創立以来はじめて250人の高卒採用枠を設けた。

企業が高卒採用を拡大する理由として、定年退職に伴う人材の確保と技術者の技能伝承、人件費の削減などが挙げられる。韓国では「非正規労働者を減少させよ」という世論が高まり、非正規労働者の採用が難しくなっている。高卒新入社員の年俸は2,000万~3,000万ウォンで、大卒の年俸の65~85%の水準である。企業は、高卒採用を人件費削減のための手段にしている。高卒がはじめて就く仕事は単純な業務が多い。高卒の就職先は卸小売・飲食・宿泊業が42.1%を占め、鉱業・製造業分野は22.7%にとどまっている。業務内容もサービス・販売従事者が45.3%で最も多く、単純労務従事者が34.8%となっている。

高卒と大卒の賃金格差も顕著である。高卒就業者の昨年の平均賃金は145万5,000ウォンで、大卒以上より42万7,000ウォン、短大卒以上より12万7,000ウォン低い金額となっている。昇進についても高卒は不利といわれてきた。しかし、最近は、単純業務に限定されていた高卒社員の業務が多様化している。学歴よりも能力を重視し、処遇格差を減らそうとする企業もでてきている。

韓国の社会環境が改善される足がかりになるといわれてきたわけで、その後どうなったのか…。競争化社会を緩和し、学力よりも個人の能力を重視するとした割に、一向に高卒の重要性の話はその後出てこない。



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[ 2016年10月18日 11:12 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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