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部品の国産化が進む中国、韓国製の輸入減少

中国が部品や素材の国産化を進める「チャイナ・インサイド」の動きを加速し、韓国の対中輸出に本格的に打撃を与え始めた。
中国はこれまで半導体や液晶パネルなどの部品を輸入し、完成品を組み立てて輸出する形態が主流だったが、最近は部品まで国産化する戦略へと転換している。韓国産業通商資源部(省に相当)によると、今年1-9月に中国に輸出した素材・部品は604億ドルで前年同期を13.2%下回った。韓国の対中輸出に占める素材・部品の割合は70%に達しており、代替品目を育成できなければ、輸出自体が大きな危機に直面する懸念がある。

品目別では電子部品の輸出が18.7%減少し、落ち込みが最大だった。中国は最近大規模な投資を行い、半導体などIT関連部品の生産を増やしている。また、中国で供給過剰状態の化学製品も韓国からの輸出が10.1%減と2桁台の落ち込みだ。現代経済研究院のハン・ジェジン研究委員は「部品・素材産業に対する研究開発投資の強化で中国製品を圧倒する競争力優位製品を作る必要がある。中間財輸出への依存度を抑え、消費財で中国の内需市場を本格的に攻略するのもよい」と指摘した。

一方、昨年まで減少していた素材・部品の輸入の対日依存度が再び上昇しており、韓国政府は原因分析に着手した。素材・部品の輸入全体に占めるに日本製の割合は昨年、過去最低の16.5%まで低下したが、今年9月現在で17.6%に上昇した。韓国貿易協会のムン・ビョンギ首席研究員は「景気低迷の影響で全般的に輸入が減少する中、他国の製品で代用が困難な日本製の重要素材・部品の輸入は続いており、日本製の割合が高まったのではないか」と分析した。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/19/2016101900630.html

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【管理人 補足記事&コメント】
2015年7月 韓国・ニューシス通信社によると、韓国ヒュンダイ経済研究院は23日に報告書「中国経済自給率の上昇と韓国経済への影響」を発表した。中国貿易への依存度が高い韓国だが、部品などの中間財輸出が占める割合が高い。それだけに中国で国産部品の使用が進めば韓国の輸出にとっては大きな打撃だ。報告書では中国企業の国産部品調達率が1%上昇するごとに韓国の対中輸出は8.4%減少し、国内総生産(GDP)は0.5%低下するという。

そして今、まさに韓国が恐れていた事態が進行しつつある。加工貿易を主軸としてきた中国だけに、原料部品貿易収支は長年赤字が続いていたが近年黒字に転化した。中間財製造の分野でも競争力を高めていることの表れだ。 韓国ヒュンダイ経済研究院のある研究者は、製品や部品の輸出だけでは成り立たなくなると警告し、サービスとパッケージした差別化戦略を導入する必要性を指摘した。また東南アジアや中央アジアなど新たな市場を開拓し、中国依存を軽減することも重要だと話している。

中国経済低迷であるから、部品を輸入し、組み立てているようでは中国とて困りごとだろう。従って韓国の部品企業を買収した理由はそこにあるわけで、黙って韓国が見ていただけである。気が付けば、主力部品企業は中国企業の傘下となり、自国生産として、部品を製造し、コスト低減につなげているわけで、中国が買収に走った時に韓国は警戒するべきだったという事だ…。

中国にとって材料や部品は自国企業で生産することが、経済低迷の補てんとなるわけであるから、積極的に進めてきたはずである。一方韓国はというと日本が中間財を供給しない限りは無理であるし、ライセンス料を含めれば、付加価値は日本で、すべて韓国独自生産で付加価値を得るというわけにはゆかない構図となっている。一方で韓国部品企業は買収されたほうが雇用としては、韓国人社員はそのままであるから、雇用維持はできるだろうし、倒産する可能性は多少緩和するだろう。

韓国経済に必要なのは中小企業改革だったわけで、それを中国企業に奪われ、日本企業との合弁会社になれば、ライセンス料を支払っても、韓国企業と比較すれば、製造原価を抑えて、付加価値が得られるわけで、中国も必至である。




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[ 2016年10月19日 11:16 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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