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一息ついた現代重・サムスン重、ため息深くなった大宇造船

韓国の造船業界が深刻な受注難に直面している中、現代重工業とサムスン重工業が相次いで大型契約の締結に成功して安堵の一息をついた。反面、大宇造船海洋はこれという受注の便りがなく、悲喜が交錯している。

現代重工業グループは、最近、大型コンテナ船4隻とPC船(石油化学製品運搬船)6隻、特殊船2隻など計12隻・13億ドル(約1500億円)規模の船舶受注に成功した。現代重工業グループは今月9日、ソウル鍾路区桂洞(チョンノグ・ケドン)の現代ビルでイラン国営海運会社IRISL(Islamic Republic of Iran Shipping Lines)社と1万4500TEU級(1TEUは20フィートコンテナ1個)大型コンテナ船4隻、4万9000トン級PC船6隻など計10隻の船舶建造契約を締結したと11日、発表した。契約規模は7億ドルだ。コンテナ船は現代重工業が、PC船は現代尾浦(ミポ)造船が建造し、2018年4-6月期から、順次、船主社に引き渡していく計画だ。

今回受注した船舶はことし1月の経済制裁解除後にイランが初めて発注する船舶だ。現代重工業関係者は「イランから発注される初めての船舶受注に成功することにより、市場を先行獲得したという点で大きな意味がある」とし「受注絶壁状況を克服するために営業を経営の最優先価値としている」と話した。現代重工業は11月末には韓国防衛事業庁・海洋警備安全本部からそれぞれ潜水艦1隻、警備艦1隻などを7000億ウォン(約689億円)で受注した。ことし特殊船分野だけで6隻・1兆6000億ウォンの受注を記録した。業界では現代重工業のさまざまな製品ポートフォリオとニッチ営業戦略を受注成功の要因に挙げている。

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サムスン重工業も最近相次いで受注を成功させながら受注難を多少なりとも解消する兆しを示している。サムスン重工業は、最近、ノルウェーのLNG(液化天然ガス)運送業者「ホーグLNG」社と17万立方メートル級のLNG運搬・再気化船の投資意向書を締結した。ホーグLNGはまず来年1月に1隻を発注することにしており、3隻をオプションに含めている。LNG船は1隻当たり2億3000万ドルだ。4隻をすべて受注することになれば受注額だけで1兆ウォンを越える。来年1月中旬までに本契約を締結する予定だ。サムスン重工業関係者は「LNGを燃料とする工場が東南アジア地域に多く作られている。このため液体状態のLNGを積載して運搬し、再気化してすぐに供給できる船舶需要ができた」と説明した。

サムスン重工業はロシアが発注したタンカー4隻・2億ドル規模の契約締結の可能性も大きいと伝えた。インドネシアの「Java-1」パワープラントプロジェクトに投入されるLNG FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)の受注交渉も進行中だ。
http://japanese.joins.com/article/433/223433.html?servcode=300§code=320

【管理人 補足記事&コメント】
「造船所37カ所、世界受注量3位」。2016年の日本の造船業の姿だ。韓国・中国と「ビッグ3」を形成しているが、内部の事情は複雑だ。韓国より多くの造船所を保有しながらも船舶の引き渡し量は韓国の半分ほどにすぎない。船舶建造の注文は主に日本の船会社から受けている。一般製品のように自ら建造して販売する量も多い。主な造船会社の主力船種も建造が容易なバルク船だ。

韓国造船会社の市場シェアは2000年をピークに減少傾向にある。しかし韓国は船舶のほとんどを輸出し、日本は内需が支えるという違いがある。海運の内需がない韓国で日本と似た形の構造改革をすれば、韓国の造船産業は枯死する。そんな中で、必死の生き残り合戦である。一方、完全な資本蚕食(債務超過)状態に陥った大宇造船海洋はまだ明確な受注成果が見えていない。悪化した財務交渉が障害になっている。大宇造船はことしに入って受注目標を2度も引き下げ、最終的に35億ドルで調整したが、ことしの受注額は20億ドル前後にとどまるとしている。

世界規模で受注量が減少し、受注合戦である。と同時に船舶も過剰である。何とか受注しても、多少企業の寿命が延びるに過ぎない。韓国の場合は財閥グループである。例えばサムスンがサムスン電子が利益が出ても、サムスン重工業が足を引っ張るのでは困りごとだろう。いずれ財閥企業は、売却合戦で鎬を削ることになる。そんな中で、内需が育たない韓国の中小企業は、倒産連鎖が始まるのだろう…。




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[ 2016年12月12日 11:17 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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