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予想通り失敗した「人民元崛起」

昨年10月、中国の人民元が国際通貨基金(IMF)が認める国際準備通貨の一つに選ばれた。人民元はドル、ユーロ、日本円、英ポンドと共にIMFの特別引出権(SDR)の構成通貨に含まれ、これら通貨と肩を並べた。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が世界的な金融危機のさなかの2009年3月に「SDRをドルに代わる基軸通貨として活用しよう」と主張したことをきっかけに始まった「人民元の崛起(くっき)」への道のりは第1次目標が達成された形だ。中国は人民元をSDRに含めるという第1関門をクリアした上で、徐々に国際的地位を高め、世界の基軸通貨に押し上げるという野心を抱いている。

人民銀の通貨政策委員だった陳雨露・中国人民大教授は2013年に「30年以内に人民元が重要な基軸通貨として、ドルに取って代わるだろう」と予言した。

しかし、それから7カ月、成績表は見劣りする。中国の貿易決済に占める人民元建ての割合は今年1-3月時点で14%にとどまる。中国政府が企業に圧力をかけ、2011年に6%だった同割合を15年に27%まで引き上げたが、再び低下してしまった。国際決済市場で使用される人民元の割合も15年の2.8%から今年3月には1.8%に低下した。国際決済市場における人民元の順位は15年に日本円を抜いて4位に浮上したが、現在はドル、ユーロ、英ポンド、日本円、カナダドルに次ぐ6位に転落した。

中国の人民元はなぜSDR組み入れという目標は達成したが、ドルに代わる基軸通貨へとはばたけないのか。人民元が国際的に認められるためには、少なくとも3つの条件を満たさなければならない。まず現在の基軸通貨であるドルに対し安定的な価値を維持しなければならない。そうなることで初めて人々がドルの代わりに人民元を使うようになる。しかし、中国政府は15年から為替規制を緩和し、人民元を切り下げた。中国にとっては輸出企業を支援する狙いがあった措置だが、外国の投資家や企業には信頼できない通貨当局という印象を与えた。
http://www.chosunonline.com/

【管理人 補足記事&コメント】
国際通貨基金(IMF)は10月1日付けで、中国の人民元(RMB)を特別引出権(SDR)通貨バスケットに採用した。SDR は、加盟国の準備資産を補完する手段として、IMFが1969年に創設した国際準備資産である。IMF理事会は2015年11月にSDRバスケットの通貨構成の変更に合意 、準備期間を経て発効となる。RMBは、これまでの4主要通貨―米ドル、ユーロ、日本円及びスターリングポンド―に加えて5番目の通貨としてSDRバスケットに採用されるとした。

SDRの構成比率は、貿易や金融取引でどの程度、その通貨が使用されているかを基に算出される。人民元の採用を決めた昨年11月末のIMFの発表によると、人民元の構成比率は、円(8.33%)や英ポンド(8.09%)を上回る10.92%となり、ドル(41.73%)、ユーロ(30.93%)に次ぐ3位となると予想している。国際銀行間通信協会(SWIFT)の今年7月のデータでは、人民元を取り扱う金融機関は世界で1800を超え、1年前に比べ12%増えた。中国は通貨危機の際などに相手国に人民元を融通する通貨スワップを30カ国以上と締結、アジアやアフリカの新興国には人民元建てで資金援助するなど「人民元の国際化を推進してきた」(中国人民銀行)。

だが人民元には「国際通貨」としての課題も山積している。SDRの構成通貨採用は「自由に取引できる」ことが条件となる。人民元は人民銀が毎朝発表する「基準値」の一定の範囲内でしか取引が認められていない。中国の金融機関が人民元をドルなど外貨に換金する際には当局の厳しいチェックを受ける必要がある。市場の自由な取引を許せば、人民元相場の急激な変動や、中国からの資本流出が起きかねない、と当局が懸念している事による。IMFや米国が人民元のSDR採用を認めた背景には、独自の金融秩序の確立を狙う中国を、既存の国際金融システムに引き込み、為替、金融改革を促す狙いがあった。

SDRの規模は約2,800億ドル。世界の外貨準備(2014年末時点11.4兆ドル)に占める割合は少ないものの、「主要通貨」の地位を得たことで、各国の準備通貨として採用されていくことが見込まれるとしたわけで、中国経済の鈍化やアジアインフラ投資銀行等々の先行き不透明な問題点が多すぎる。さらに中国経済は環境汚染問題とともに長期にわたり鈍化するわけで、同時に高い人件費で、中国と言う市場も鈍化する。中国と言う国の信用度を考慮すれば、さらに難しい判断と言える。



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[ 2017年05月14日 10:13 ] カテゴリ:中国 | TB(0) | CM(4)
人民元はSDRに採用されはしたが
実際に国際通貨としての地位を得るためには、変動相場制への移行が前提となります。
今はまだムリですね。
逆為替操作で人民元の価値下落を防がないといけないような状況では。
中国に貿易依存している欧州勢を取り込んで、SDR採用まで持っていったところまでは計画通りだったんだろうけど。
[ 2017/05/14 10:29 ] [ 編集 ]
なんで
  ADBはAIIBをたすけるんすかね? 頭取は日本人で財務省OBなんでしょ? 不思議で仕方ないっす。

 2Fは支那参りしてるし。
[ 2017/05/14 16:00 ] [ 編集 ]
ウスラーさん
アジアのインフラ資金需要って、とてつもなく大きすぎて、ADBだけの供給じゃとても追い付かないんです。
だからアジア諸国向けのパフォーマンスとしても、AIIBへの協力姿勢は見せとかなきゃいけないんです。

もちろん本気で助けるつもりはありませんw
[ 2017/05/14 18:23 ] [ 編集 ]
フーガ さん
 何だか、 どっかの一流銀行
が、 ひそかに街金を傘下にお
さめて、 一流銀行には逆立ち
しても出来ない、 阿漕な金融
取引を街金にやらせてる。

 そんな風に、 見えなくもな
いですなぁ~。

 支那の外準つう 「みせ金」
に目が眩んだ、 貧乏国家が、
AIIBで安易に金を借りて、 結
局はそのカネで支那の粗悪インフラ
や粗悪製品を買わされて..

 外準なんて借金したって増
やせますけんどね、 それでも
最近の支那の外準は、 だいぶ
目減りしてきたようですから
、 ここで ADBと共同出資する
だとか、 資金を融通されたと
かってなると、 「箔」 がつく
んすかねぇ~、 んで、 ADB と
しては、 恩を売っておく..と
か?

 金利などは安いのカモ知れま
せんがね。

 いやぁ~、 愚生には銭金の
ことはトンと分かりましぇん。

[ 2017/05/14 20:55 ] [ 編集 ]
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