米、ICBM迎撃実験に初成功 北朝鮮に強烈な一撃
核・ミサイル開発に狂奔する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権に対し、米国が強烈な一撃を見舞った。米本土に襲来するICBM(大陸間弾道ミサイル)を想定した初の迎撃実験を5月30日に実施し、成功したと発表したのだ。米原子力空母2隻による異例の訓練が日本海で行われるとの報道もある。米国は空と海から北朝鮮への圧力を強めているが、逆上した正恩氏が報復に踏み切る恐れもある。
「実験は、極めて現実的な脅威に対して米国が有効かつ信頼に足る抑止力を確保していることを示した」。米ミサイル防衛局のシリング局長はそう述べた。実験は、太平洋のマーシャル諸島クエゼリン環礁から発射されたICBMを模した標的を迎撃するという想定で行われた。太平洋上の海上配備型Xバンドレーダーで標的を捕捉し、西部カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から発射された地上配備型迎撃ミサイル(GBI)で迎え撃った。ミサイル防衛局によると、「大気圏外弾頭破壊飛行体」が空中で標的に命中し、破壊した。
GBIによる迎撃実験は1999年から2014年6月までの間に計17回行われ、うち9回成功した。これまでは中距離弾道ミサイルなどを想定した実験だったが、今回の実験ではICBMを模して、飛行速度を一層高速にしたという。北朝鮮は今年だけで9回、弾道ミサイルを発射している。
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米ABCニュース(電子版)は米政府当局者の話として、原子力空母「ロナルド・レーガン」が日本海に入ったと報じた。早ければ、周辺海域で活動する原子力空母「カール・ビンソン」と米時間の31日に合同演習を実施する予定としている。日本海で2隻の原子力空母による合同演習実施は極めて異例となる。6月1日には、原子力空母「ニミッツ」が米西海岸ワシントン州の海軍基地を出港し、太平洋北西部に向かう予定だ。カール・ビンソンと交代する見方もあるが、朝鮮半島周辺海域に一時的とはいえ、3隻の原子力空母がそろう可能性もある。 逆ギレどころか、正恩氏は震え上がるしかなさそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/
【管理人 補足記事&コメント】
実験はマーシャル諸島のクェゼリン環礁からアラスカ南部の海上に向けて発射したICBM型ミサイルに向け、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から迎撃ミサイルを打ち出した。国防総省ミサイル防衛局(MDA)によると、ボーイング(BA.N)が運用する地上配備型ミッドコース防衛と呼ばれるミサイル防衛システムにとっては、模擬ICBMに対する初めての実射実験が「信じられない成果」を挙げたという。
日本の弾道ミサイル防衛は2段構えとなる。弾道ミサイルを宇宙で破壊するSM-3と、大気圏に再突入してきたところを迎え撃つPAC-3が迎撃を受け持つ。SM-3は海上自衛隊のイージス艦から発射し、PAC-3は地上から発射する。PAC-3は、SM-3が撃ち漏らした弾道ミサイルを大気圏内で迎撃する“最後の盾”といえる。SM-3の開発には日本も参加し、その発射実験は米ミサイル防衛局により2002年1月25日から開始。15年12月9日までに40回の発射実験を行った(類似のSM-6ミサイルなど含む)。うち迎撃に成功したのは33回で、成功率は82・5%だったという。
THAADで強化すれば3段構えとなり成功率はさらに向上する。だが、100%ではないという事を理解するべきだろう。仮にPAC-3で撃墜しても、原爆を搭載したり化学兵器を搭載すれば、地表に近くただでは済まないだろう。相手基地を狙うのが一番である。日本にミサイル攻撃システムは大きく不足している。先制攻撃ができないのでは防御も心もとないのではないか…。まして北朝鮮のミサイルを現実撃ち落としていないで、日本のEEZ内に落下しているわけで、何故撃ち落とさないのかのほうが疑問に感じるが…。
「実験は、極めて現実的な脅威に対して米国が有効かつ信頼に足る抑止力を確保していることを示した」。米ミサイル防衛局のシリング局長はそう述べた。実験は、太平洋のマーシャル諸島クエゼリン環礁から発射されたICBMを模した標的を迎撃するという想定で行われた。太平洋上の海上配備型Xバンドレーダーで標的を捕捉し、西部カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から発射された地上配備型迎撃ミサイル(GBI)で迎え撃った。ミサイル防衛局によると、「大気圏外弾頭破壊飛行体」が空中で標的に命中し、破壊した。
GBIによる迎撃実験は1999年から2014年6月までの間に計17回行われ、うち9回成功した。これまでは中距離弾道ミサイルなどを想定した実験だったが、今回の実験ではICBMを模して、飛行速度を一層高速にしたという。北朝鮮は今年だけで9回、弾道ミサイルを発射している。
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実験はマーシャル諸島のクェゼリン環礁からアラスカ南部の海上に向けて発射したICBM型ミサイルに向け、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から迎撃ミサイルを打ち出した。国防総省ミサイル防衛局(MDA)によると、ボーイング(BA.N)が運用する地上配備型ミッドコース防衛と呼ばれるミサイル防衛システムにとっては、模擬ICBMに対する初めての実射実験が「信じられない成果」を挙げたという。
日本の弾道ミサイル防衛は2段構えとなる。弾道ミサイルを宇宙で破壊するSM-3と、大気圏に再突入してきたところを迎え撃つPAC-3が迎撃を受け持つ。SM-3は海上自衛隊のイージス艦から発射し、PAC-3は地上から発射する。PAC-3は、SM-3が撃ち漏らした弾道ミサイルを大気圏内で迎撃する“最後の盾”といえる。SM-3の開発には日本も参加し、その発射実験は米ミサイル防衛局により2002年1月25日から開始。15年12月9日までに40回の発射実験を行った(類似のSM-6ミサイルなど含む)。うち迎撃に成功したのは33回で、成功率は82・5%だったという。
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