【韓国経済】現代重工業、5月に13億ドルを受注
現代(ヒョンデ)重工業グループ内の造船3社(現代重工業、現代三湖(サムホ)重工業、現代尾浦(ミポ)造船)が先月、受注市場で好実績を収め、順調に業績を伸ばしている。
1日、現代重工業グループは、造船3社がこの1ヵ月間で20隻、13億ドル規模の受注契約を交わしたと発表した。追加発注の可能性があるオプション契約分まで含めると、受注は最大で29隻、19億ドルまで膨らむことになる。現代重工業と現代三湖重工業は、原油運搬船(タンカー)と液化天然ガス(LNG)運搬船など14隻、10億7000万ドルを、現代尾浦造船は、石油化学製品の運搬船など6隻、2億4000万ドル分を受注した。昨年5月、現代重工業グループは4隻(5億ドル)の受注契約を交わすのにとどまった。
1~5月の累積基準で見ると、62隻、38億ドル規模で、昨年同期間に12隻、10億ドルを受注したことに比べると、大幅に増えた成果といえる。現代重工業グループの今年の受注目標は75億ドルで、5月まで年間受注目標額の半分を満たすことに成功した。
一方、1日、現代重工業は、先月31日(現地時間)、サウジアラビアでサウジアラビアの国営石油会社「アラムコ」などと、「合弁造船所の設立・開発・運営に関する株主間契約書」を交わし、合弁造船所事業が公式化されたと発表した。
http://japanese.donga.com/
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【管理人 補足記事&コメント】
現代自動車の中国での販売台数は昨年、前年比8・6%増の111万5000台と右肩上がりで増加を続け、同社販売台数の2割強を占める最大市場に成長していた。ところが、2015年に入って状況が一変。景気減速や株価下落による消費者心理の落ち込みで、自動車販売そのものが停滞する。中国汽車工業協会によると、中国の8月の自動車販売は前年同月比3・0%減と5カ月連続のマイナスになり、今年は年間の新車販売も前年割れが危惧されるほど。長安汽車や長城汽車といった中国地場メーカーが力を付け、安値攻勢によって各社との競争が熾烈化している。
現代自動車は中国に第4工場(河北省滄州市)、第5工場(重慶市)の建設に着工し、2工場が18年に稼働する。生産能力は年間60万さらに拡大する。また、現代自動車傘下の起亜自動車も、江蘇省塩城市の第3工場で能力拡張を進めている。日本総合研究所の主任研究員は「中国の自動車市場が鈍化する中で、将来に過剰設備となるリスクがある」と指摘する。
業績の急降下は、自動車産業にとどまらない。現代重工業、大宇(デウ)造船海洋、サムスン重工業の韓国造船大手3社は2015年4~6月期、軒並み営業赤字を計上。3社合計の営業赤字は4兆7500億ウォン(約4900億円)を超え、人員削減などのリストラを余儀なくされている。中国経済減速の影響で造船市況が軟調となり、対円でのウォン高によって競争力が低下。韓国の造船関係者は「思うように新規受注が取れない」と嘆く。さらに今回の決算では、原油安などを受けた海洋プラント事業の損失計上が、赤字幅を大きくした特徴がある。
受注量で03年、日本を抜いて世界トップとなった韓国造船業。ウォン安などによる高いコスト競争力を武器に、世界各地で受注を伸ばしてきた。しかし、中国の造船業界が急速に追い上げ、12~14年は中国にトップの座を明け渡した。現在一ドル1120ウォンである。造船業の損益分岐点は1ドル1125ウォンと産業の中で一番高い。ウォン安を背景に伸びた企業だけに、割り込めば赤字となる。現代自自体も数量確保度にはしれば、過剰投資に原価割れで、現代自は泥沼化する。挙句に現代重工業の不振で無理な受注は赤字拡大にしかならない。もっとも為替はその時々の状態によるわけだが、今後ウォン高傾向を維持すれば手の施しようが無い。
価格勝負に走れば、問題多発で受注後に製造完了しても返却となれば何とも恐ろしい結果に終わるが…。現代グループにしてもサムスングループにしても、資金は現代自にサムスン電子となるわけで、主力企業が低下すれば、残るのは莫大な負債だけとなる。
1日、現代重工業グループは、造船3社がこの1ヵ月間で20隻、13億ドル規模の受注契約を交わしたと発表した。追加発注の可能性があるオプション契約分まで含めると、受注は最大で29隻、19億ドルまで膨らむことになる。現代重工業と現代三湖重工業は、原油運搬船(タンカー)と液化天然ガス(LNG)運搬船など14隻、10億7000万ドルを、現代尾浦造船は、石油化学製品の運搬船など6隻、2億4000万ドル分を受注した。昨年5月、現代重工業グループは4隻(5億ドル)の受注契約を交わすのにとどまった。
1~5月の累積基準で見ると、62隻、38億ドル規模で、昨年同期間に12隻、10億ドルを受注したことに比べると、大幅に増えた成果といえる。現代重工業グループの今年の受注目標は75億ドルで、5月まで年間受注目標額の半分を満たすことに成功した。
一方、1日、現代重工業は、先月31日(現地時間)、サウジアラビアでサウジアラビアの国営石油会社「アラムコ」などと、「合弁造船所の設立・開発・運営に関する株主間契約書」を交わし、合弁造船所事業が公式化されたと発表した。
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現代自動車の中国での販売台数は昨年、前年比8・6%増の111万5000台と右肩上がりで増加を続け、同社販売台数の2割強を占める最大市場に成長していた。ところが、2015年に入って状況が一変。景気減速や株価下落による消費者心理の落ち込みで、自動車販売そのものが停滞する。中国汽車工業協会によると、中国の8月の自動車販売は前年同月比3・0%減と5カ月連続のマイナスになり、今年は年間の新車販売も前年割れが危惧されるほど。長安汽車や長城汽車といった中国地場メーカーが力を付け、安値攻勢によって各社との競争が熾烈化している。
現代自動車は中国に第4工場(河北省滄州市)、第5工場(重慶市)の建設に着工し、2工場が18年に稼働する。生産能力は年間60万さらに拡大する。また、現代自動車傘下の起亜自動車も、江蘇省塩城市の第3工場で能力拡張を進めている。日本総合研究所の主任研究員は「中国の自動車市場が鈍化する中で、将来に過剰設備となるリスクがある」と指摘する。
業績の急降下は、自動車産業にとどまらない。現代重工業、大宇(デウ)造船海洋、サムスン重工業の韓国造船大手3社は2015年4~6月期、軒並み営業赤字を計上。3社合計の営業赤字は4兆7500億ウォン(約4900億円)を超え、人員削減などのリストラを余儀なくされている。中国経済減速の影響で造船市況が軟調となり、対円でのウォン高によって競争力が低下。韓国の造船関係者は「思うように新規受注が取れない」と嘆く。さらに今回の決算では、原油安などを受けた海洋プラント事業の損失計上が、赤字幅を大きくした特徴がある。
受注量で03年、日本を抜いて世界トップとなった韓国造船業。ウォン安などによる高いコスト競争力を武器に、世界各地で受注を伸ばしてきた。しかし、中国の造船業界が急速に追い上げ、12~14年は中国にトップの座を明け渡した。現在一ドル1120ウォンである。造船業の損益分岐点は1ドル1125ウォンと産業の中で一番高い。ウォン安を背景に伸びた企業だけに、割り込めば赤字となる。現代自自体も数量確保度にはしれば、過剰投資に原価割れで、現代自は泥沼化する。挙句に現代重工業の不振で無理な受注は赤字拡大にしかならない。もっとも為替はその時々の状態によるわけだが、今後ウォン高傾向を維持すれば手の施しようが無い。
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