日本メーカーのスマホ、良くできてるのにどうして中国の消費者に響かないの?
中国メディア・今日頭条は11月30日、「日本のスマホは実際素晴らしい出来なのに、どうして中国人に好かれないのだろうか」とする記事を掲載した。 記事は「中国産のスマホブランドが世界的に飛ぶ鳥を落とす勢いで勢力を拡大しているのに対して、日本のスマホメーカーの状況は『惨』の1文字だ。日本の電子テクノロジーはとても発達しているのに、スマホで成長できないというのは理解に苦しむ」とした。
また「中国の消費者が思いつく日本のスマホブランドはおそらくソニーしかないだろう。かつて生産していたシャープはすでに富士康(Foxconn:フォックスコン)に売却してしまった。実際のところ、ソニーに代表される日本のスマホは出色の出来なのである。外観デザインは中国産スマホのようにiPhoneを模倣したものではないし、製品の品質もしっかりしている。作業においても材料においても抜かりはないのである」と説明した。
その一方で、日本のスマホには明らかな欠点が存在し、それが中国国内で人気が出ない理由になっていると指摘。1つめの理由は「価格が高すぎること」とした。ソニーが今年発売したフラッグシップ機Xperia XZ Premiumの中国版販売価格が5699元であることを挙げ、「中国スマホ市場の競争が激化するなか、外来製品がこんな高い価格で挑んだとしてもそれは間違いなく自爆行為だ」と評している。
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2つめの理由は「製品が中国の風土にマッチしていないこと」としている。記事は「自分はソニーファンではあるが、システムがとても使いづらい。日本のスマホは中国ユーザーの使用習慣をあまり理解していない。サムスンやアップルはみんな中国での現地化に注力しているのに、日本のスマホは足踏み状態だ」とした。
記事はさらに「近年の日本製スマホはイノベーションという点で偏った方向に行き過ぎている嫌いがある。ソニーの4Kディスプレーや960fpsの動画撮影などは聞こえは良いのだが、実用性は決して高くない。実用性を超越した物を作っても、消費者はそのためにお金を出してはくれないのだ」と論じている。 記事を読んだ中国ネットユーザーのコメントからも、ソニーに代表される日本製スマホに対する評価が高いことが伺える。一方で記事の指摘通り「何しろ高すぎるのだ」という意見も複数のユーザーから寄せられた。中国の消費者は、とりわけスペックと価格のバランス感覚にシビアなようである。
http://news.searchina.net/
かつての純粋なモノ作りが通じた時代は、言語の壁はそれほど大きな問題ではありませんでした。しかし、最近はモノそのもので価値を出すことは難しく、ソフトやアプリケーションがセットになります。プログラミングは基本的に英語に準拠していますし、また、世界的に見ればユーザーや補完者の多くは英語を利用する人々や企業です。こうした中で日本企業がネットワーク効果を効かそうとしてもなかなか難しく、結局は英語圏のプレーヤーに追いつかれてしまいやすいという状況があります。
少子化で日本人口が減少に向かいつつあるとはいえ、日本はまだ1億2000万人という巨大な人口を抱え、かつGDPで世界3位の大国です。なまじ国内に豊かな市場があるがゆえに、まずそこを攻めるというのがほとんどの日本企業のパターンですが、IT時代にこの発想ではなかなか勝てません。最初から世界を見据えて製品・サービスを設計し、可能であれば人材もグローバル化して採用するといったことができればいいのですが、ごく一部の企業を除いては、こうした発想で戦っている企業はありません。スマホでいえば大量生産に低コストと言う部分では、付加価値が見出しにくい。日本国内をベースにして、他は部品に移行し、大手企業は他産業で付加価値を見出すほうが得策という事だろう。
また「中国の消費者が思いつく日本のスマホブランドはおそらくソニーしかないだろう。かつて生産していたシャープはすでに富士康(Foxconn:フォックスコン)に売却してしまった。実際のところ、ソニーに代表される日本のスマホは出色の出来なのである。外観デザインは中国産スマホのようにiPhoneを模倣したものではないし、製品の品質もしっかりしている。作業においても材料においても抜かりはないのである」と説明した。
その一方で、日本のスマホには明らかな欠点が存在し、それが中国国内で人気が出ない理由になっていると指摘。1つめの理由は「価格が高すぎること」とした。ソニーが今年発売したフラッグシップ機Xperia XZ Premiumの中国版販売価格が5699元であることを挙げ、「中国スマホ市場の競争が激化するなか、外来製品がこんな高い価格で挑んだとしてもそれは間違いなく自爆行為だ」と評している。
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2つめの理由は「製品が中国の風土にマッチしていないこと」としている。記事は「自分はソニーファンではあるが、システムがとても使いづらい。日本のスマホは中国ユーザーの使用習慣をあまり理解していない。サムスンやアップルはみんな中国での現地化に注力しているのに、日本のスマホは足踏み状態だ」とした。
記事はさらに「近年の日本製スマホはイノベーションという点で偏った方向に行き過ぎている嫌いがある。ソニーの4Kディスプレーや960fpsの動画撮影などは聞こえは良いのだが、実用性は決して高くない。実用性を超越した物を作っても、消費者はそのためにお金を出してはくれないのだ」と論じている。 記事を読んだ中国ネットユーザーのコメントからも、ソニーに代表される日本製スマホに対する評価が高いことが伺える。一方で記事の指摘通り「何しろ高すぎるのだ」という意見も複数のユーザーから寄せられた。中国の消費者は、とりわけスペックと価格のバランス感覚にシビアなようである。
http://news.searchina.net/
かつての純粋なモノ作りが通じた時代は、言語の壁はそれほど大きな問題ではありませんでした。しかし、最近はモノそのもので価値を出すことは難しく、ソフトやアプリケーションがセットになります。プログラミングは基本的に英語に準拠していますし、また、世界的に見ればユーザーや補完者の多くは英語を利用する人々や企業です。こうした中で日本企業がネットワーク効果を効かそうとしてもなかなか難しく、結局は英語圏のプレーヤーに追いつかれてしまいやすいという状況があります。
少子化で日本人口が減少に向かいつつあるとはいえ、日本はまだ1億2000万人という巨大な人口を抱え、かつGDPで世界3位の大国です。なまじ国内に豊かな市場があるがゆえに、まずそこを攻めるというのがほとんどの日本企業のパターンですが、IT時代にこの発想ではなかなか勝てません。最初から世界を見据えて製品・サービスを設計し、可能であれば人材もグローバル化して採用するといったことができればいいのですが、ごく一部の企業を除いては、こうした発想で戦っている企業はありません。スマホでいえば大量生産に低コストと言う部分では、付加価値が見出しにくい。日本国内をベースにして、他は部品に移行し、大手企業は他産業で付加価値を見出すほうが得策という事だろう。
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