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韓国のデトロイト、現代グループの城下町「蔚山」を襲う失業

現代重工業で働くため、リー・ドンヒーさんが韓国南東部の港湾都市・蔚山(ウルサン)に移り住んだ5年前には、現代グループの企業城下町として栄えていた同地の造船所は昼夜を問わず稼働していた。従業員も韓国平均給与の3倍を稼いでいたという。だが、現在52歳のリーさんは今年1月解雇された。造船受注の急減によって、仕事を失った現代重工<009540.KS>の従業員や下請け企業関係者は2015年から2017年にかけて約2万7000人に上る。

リーさんの妻は家計を支えるため、現代自動車<005380.KS>の下請け企業で最低賃金の仕事に就いた。20歳の娘は、蔚山で就職することを希望して現代重工系列の大学に入学したが、今では違う土地での就職口を探している。一家の境遇は、蔚山の衰退を映し出している。かつての豊かな企業城下町は、中国との競争、人件費の上昇、そして現代グループへの過度な依存によって大きく揺らいでいる。現代グループは、韓国で大きな影響力を持つ「財閥」と呼ばれる同族経営のコングロマリットの1つだ。

リーさんのような現代グループの従業員は、数世代にわたり、朝鮮戦争(1950─53年)による惨禍からの復興と、製造業を中心とする工業大国への変貌を支えてきた。蔚山も2007年までには、韓国で最も富裕な都市になっていた。だが、韓国の財閥は今や独りよがりで、リスク回避志向に陥っており、海外の競合他社に追いつけずにいる、と一部専門家は危惧している。


世界的な造船大手の本拠地であり、自動車関連産業が集まる主要拠点でもある蔚山は、今まさに韓国版「ラストベルト(赤さび地帯)」になりつつある、と一部の専門家と業界幹部は警告している。「状況はもっと悪くなる可能性がある、現代とその下請けに頼りきりだからだ」と、ソウルにある延世大学のモ・ヨンリン教授(国際政治経済学)は語る。「他に支えるものが何もない」。

現代重工本社から数ブロック離れた、昔ながらの市場では、平日にもかかわらず市場は閑散としており、造船所の労働者向けの十数軒の飲食店や作業服店は閉店していた。「われわれのような商売にとっても、すべては現代次第だ。今は現代の経営が悪化しているから、こちらもやりくりに苦労している」と、この市場にある小さなそば屋を営むEom Soon-uiさんは語った。税関データによれば、韓国の昨年輸出総額に占める蔚山のシェアは12%。これは2000年以降の最低水準であり、ピーク時の19%を大きく下回っている。またここでは自殺件数も増加している。韓国統計局のデータによれば、25─29歳の自殺率が国内最悪となっている。
https://www.newsweekjapan.jp/

中央日報は、8月に海洋プラント工場の稼働中断を控えている現代重工業が3四半期連続で赤字となったと報じている。最悪の経営危機の中でも賃上げなどを要求してストライキを続ける同社の労働組合に批判の声が高まったとした。 現代重工業は今年4-6月期に連結基準で1757億ウォン(約173億円)の営業損失が発生したと発表した。前年10-12月期(-3941億ウォン)、今年1-3月期(-1238億ウォン)に続いて3期連続の赤字だ。受注が減った半面、人件費など固定費の負担は膨らんだ。

現代重工業労働組合のストライキ(19-24日)による売上損失は334億ウォン(平日基準で一日平均83億5000万ウォン)にのぼる。発注した船主と約束した引き渡し日に間に合わない場合、一日10億ウォンの遅滞補償金を支払わなければならないため、被害額はさらに増えると会社側は懸念しているという。

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[ 2018年08月28日 08:34 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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