在韓米軍の一部撤収説、もし現実になったら影響は深刻
韓米防衛費分担金交渉と関連して米国内部から出てくる「在韓米軍一部撤収説」は、交渉力を高めるための圧迫用である可能性が高い。だが、もし現実になった場合、韓半島(朝鮮半島)の安全保障に大変な影響を与えることは避けられない。在韓米軍を削減する場合、撤収の可能性が真っ先に挙げられる部隊は、在韓米軍第2師団の1旅団(別名Iron Brigade)だ。同旅団はローテーション配備部隊で、今年7月に米本土へ戻った後、交代の新しい部隊を充当しないという形で在韓米軍削減が行われることもあり得るのだ。
米国では、この旅団について直接言及はしないものの、ドナルド・トランプ大統領が米軍の一部を撤収するだろうという主張が絶えず提起されてきた。ジョン・ケリー前大統領首席補佐官は、最近メディアのインタビューにて「トランプ大統領の在韓米軍撤収論を押し止めた」と語り、在韓米軍撤収に反対していたジェームズ・マティス国防長官はポストから退いた。韓国軍関係者は「昨年末以降、旅団撤収説が一部で持ち上がり、鋭意注視している。防衛費分担金などに対する交渉用の可能性がある」と語った。
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米第2師団の1個旅団は現在、韓半島(朝鮮半島)内に駐留する唯一の米地上軍歩兵戦力だ。同部隊が米本土に戻った後、新たに交代の部隊が充当されなければ、韓半島から米地上軍(歩兵部隊)が事実上消えることを意味する。現在の韓国軍の作戦計画では、米第2師団の1個旅団が、戦時の北朝鮮による攻勢への防御はもちろん、反撃の先鋒部隊にもなっているといわれる。この部隊がいなくなると、たちまち韓国軍の作戦計画に支障が生じることは避けられない。
http://www.chosunonline.com/
2019年のアメリカ外交は、「撤退」が気ワードになるとの指摘もある。トランプ大統領とマティス前国防長官の対立は、シリアからのアメリカ軍撤退問題と考えれば、中東が再び大混乱になると考えるマティス前国防長官と「ISIS(イスラム国)掃討を無事終えたと言うトランプ大統領。自国防衛と言う考えを考慮すれば、同盟国並びに友好国には、アメリカの武器・兵器を大量に買わせて防衛させるのがよいと指摘する声もある。昨年6月にシンガポールで行われた歴史的な米朝首脳会談後の記者会見でも「在韓米軍を撤退させたい。あんなものはカネの無駄だ」と発言している。
どこまでの本音かはわからないが、在韓米軍の分担金でもめている事実もあるわけで、韓国政府が全額負担しなければ、縮小もあり得ると考えるのが妥当だろうともいえる。今の韓国では自国都合で外交の読みが浅い。在韓米軍の一部撤退は、日本にも影響する。二重防衛となっている在韓米軍が縮小すれば、それだけ日本は危険にさらされる度合いが増すという事だ。一方で日本は防衛のための軍備を拡大している。それぞれの思惑がすでに動いていると考えれば、今年は在韓米軍の縮小が話題となりそうだが…。
米国では、この旅団について直接言及はしないものの、ドナルド・トランプ大統領が米軍の一部を撤収するだろうという主張が絶えず提起されてきた。ジョン・ケリー前大統領首席補佐官は、最近メディアのインタビューにて「トランプ大統領の在韓米軍撤収論を押し止めた」と語り、在韓米軍撤収に反対していたジェームズ・マティス国防長官はポストから退いた。韓国軍関係者は「昨年末以降、旅団撤収説が一部で持ち上がり、鋭意注視している。防衛費分担金などに対する交渉用の可能性がある」と語った。
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米第2師団の1個旅団は現在、韓半島(朝鮮半島)内に駐留する唯一の米地上軍歩兵戦力だ。同部隊が米本土に戻った後、新たに交代の部隊が充当されなければ、韓半島から米地上軍(歩兵部隊)が事実上消えることを意味する。現在の韓国軍の作戦計画では、米第2師団の1個旅団が、戦時の北朝鮮による攻勢への防御はもちろん、反撃の先鋒部隊にもなっているといわれる。この部隊がいなくなると、たちまち韓国軍の作戦計画に支障が生じることは避けられない。
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