燃えるヒュンダイEV車、原因究明を
5月29日、大邱市北区の屋外駐車場で、充電中だった現代自動車のコナ(電気自動車〈EV〉)から火災が発生した。車は全焼したものの、幸い車のオーナーは車外にいたことから人命被害には至らなかった。しかし、コナEVのオーナーらは、今回の火災に神経をとがらせている。今回の火災が初めてではないからだ。昨年1年間に国内外で発生したコナEVの火災は、知られているものだけでも5件に上る。
これまで発生したコナEVによる火災は、事故の経緯がそれぞれ異なっている。昨年7月にはカナダのモントリオールで自宅の車庫に止めてあったコナEVが爆発を起こした。当時車は充電中ではなく、充電器もコンセントにつながれていなかった。ところが、この爆発で車庫のシャッターが吹き飛ばされ、屋根が大破したという。 オーストリアでは走っていたコナEVから火災が発生した。江原道江陵市では充電中だった車両から出火し、世宗市では充電を終えて充電器につないであった状態の車から火災が発生した。
問題は、これまで発生したコナEVの火災について、現代自が事故の原因を明らかにしていないことだ。これまでの事故から火災の原因となるだけの共通点を見いだすのも容易ではない。充電器をつないであったかどうか、充電が終わっていたかどうかなど、状況がそれぞれ異なっているためだ。このため、コナEVのオーナーたちは不安な日々を送っている。
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原因が解明されないため対策を講じることができず、自分の車がいつ燃えだすか分からないといった不安で胸がいっぱいなのだ。幸い、これまでの事故による人命被害はなかったものの、もし車の中に人が乗っていたり、隣の車に火が燃え移ったりしていたら、どうなっていただろうか。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/12/2020061280127.html
バテル記念研究所が実施した綿密な調査では、2つのタイプの車両を火災リスクの観点から比較し、結果リチウムイオン電池構造からの火災及び爆発の可能性と重症度は、ガソリン車やディーゼル車とほぼ同程度としている。2015年にアメリカでは17万4千件の車両火災が起きている。全てのケースでガソリン車が関わっていた。3分間に1件のペースで車両火災が起きている計算だ。電気自動車が関わっている火災事故に関しては、衝突事故もしくは運転中にバッテリーがなんらかのダメージを受けた場合に起こっている。リチウム電池火災は、電池セルがショートして熱が発生し、それがバッテリー内の化学物質に引火する。従って今後の大きな課題となる。
従来の電池で使われていた液体電解質のほとんどが危険な物質で、液漏れは致命的な事故につながる。電池セルの問題もある。従来の電池はこの「液漏れ」やセルのショートを防ぐため高い技術力が必要だったが、事故を起こせば大きな負荷が加わり発火につながる危険がある事に変わりはない。 しかし、全固体電池では、形状の縛りがなくなり、薄くしたり、層を重ねて多重構造を作ったり、折り曲げることも可能になる。さらに、多少傷がついても電池の性質を失わず、変質もしないので寿命が長く、熱や圧力変化にも強いのでさまざまな環境で利用することが可能となる。今後、全固体電池競争力が加速する事になる。
これまで発生したコナEVによる火災は、事故の経緯がそれぞれ異なっている。昨年7月にはカナダのモントリオールで自宅の車庫に止めてあったコナEVが爆発を起こした。当時車は充電中ではなく、充電器もコンセントにつながれていなかった。ところが、この爆発で車庫のシャッターが吹き飛ばされ、屋根が大破したという。 オーストリアでは走っていたコナEVから火災が発生した。江原道江陵市では充電中だった車両から出火し、世宗市では充電を終えて充電器につないであった状態の車から火災が発生した。
問題は、これまで発生したコナEVの火災について、現代自が事故の原因を明らかにしていないことだ。これまでの事故から火災の原因となるだけの共通点を見いだすのも容易ではない。充電器をつないであったかどうか、充電が終わっていたかどうかなど、状況がそれぞれ異なっているためだ。このため、コナEVのオーナーたちは不安な日々を送っている。
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原因が解明されないため対策を講じることができず、自分の車がいつ燃えだすか分からないといった不安で胸がいっぱいなのだ。幸い、これまでの事故による人命被害はなかったものの、もし車の中に人が乗っていたり、隣の車に火が燃え移ったりしていたら、どうなっていただろうか。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/12/2020061280127.html
バテル記念研究所が実施した綿密な調査では、2つのタイプの車両を火災リスクの観点から比較し、結果リチウムイオン電池構造からの火災及び爆発の可能性と重症度は、ガソリン車やディーゼル車とほぼ同程度としている。2015年にアメリカでは17万4千件の車両火災が起きている。全てのケースでガソリン車が関わっていた。3分間に1件のペースで車両火災が起きている計算だ。電気自動車が関わっている火災事故に関しては、衝突事故もしくは運転中にバッテリーがなんらかのダメージを受けた場合に起こっている。リチウム電池火災は、電池セルがショートして熱が発生し、それがバッテリー内の化学物質に引火する。従って今後の大きな課題となる。
従来の電池で使われていた液体電解質のほとんどが危険な物質で、液漏れは致命的な事故につながる。電池セルの問題もある。従来の電池はこの「液漏れ」やセルのショートを防ぐため高い技術力が必要だったが、事故を起こせば大きな負荷が加わり発火につながる危険がある事に変わりはない。 しかし、全固体電池では、形状の縛りがなくなり、薄くしたり、層を重ねて多重構造を作ったり、折り曲げることも可能になる。さらに、多少傷がついても電池の性質を失わず、変質もしないので寿命が長く、熱や圧力変化にも強いのでさまざまな環境で利用することが可能となる。今後、全固体電池競争力が加速する事になる。
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