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物価高:外食費の上昇幅、消費者物価の2倍!!

中小企業に勤めるユ・ヒョンウンさん(33)は最近昇進したことを記念し、家族と外食をすることにした。「手軽な豚肉を食べよう」という両親の提案により、ユさんと両親、弟の4人は冷めんや豚カルビで有名なソウル市松坡区の飲食店を訪れた。ユさんは豚カルビ1人前2万2000ウォン(約1600円)、冷めん1万1000ウォン(約820円)と書かれたメニューを見てあわてた。4人で豚カルビと冷めん1杯ずつを食べただけで13万2000ウォンもかかるところだった。「こんなに高い物は食べられない」という両親の言葉に、別の店に移った。ユさん一家は、住宅街にある粗末な焼き肉店で豚カルビ6人前7万8000ウォン(約5800円)、焼酎2本6000ウォン(約450円)、冷めん2杯1万ウォン(約740円)などを注文した。ユさんは「予算の10万ウォン(約7400円)には収まったが、4人家族で10万ウォンを出してまともに豚肉が食べられないことに腹が立った」と話した。

急騰するちまたの物価が市民の生活を脅かしている。主婦は買い物や外食を控えるようになり、会社員はちょっとした外食にも負担を感じるほどだ。

市民が肌で感じる物価高の象徴が外食費だ。年初来、家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫による影響で、サムギョプサル(豚の三枚肉)、とんかつ、キムチチゲなど豚肉を使う料理の価格が軒並み上昇した。ユさんが最初に入った店も、今年初めに1人前2万ウォン(約1500円)だった豚カルビを10%値上げした。ソウル市鍾路区で中華料理店を経営するヒョン・ゲヨンさん(51)は「小麦粉、豚肉などの食材費が上がったため、やむを得ずチャジャンミョン(韓国式のジャージャーめん)を500ウォン(約37円)、酢豚を5000ウォン(約370円)値上げしたところ、売り上げが20%減った」と言ってため息をついた。

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夏場に人気のある冷めん、コングクス(豆乳めん)は今や庶民の食べ物とは言い難くなった。ソウル市内の有名店で冷めんは1杯1万ウォン(約740円)が相場だ。会社員のパク・ソンヒョンさん(41)は「めんを追加すると、1杯1万7000ウォン(約1270円)にもなる。冷めん屋に行くにも勇気がいるようになった」と嘆いた。ソウル市中区にあるコングクス店でも、今年から価格を8500ウォン(約630円)から9500ウォン(約710円)へと引き上げた。

統計庁が6月初めに発表した資料によると、5月現在でサムギョプサルの価格は1年前と比べ14.5%、酢豚は11.4%上昇した。このほか、ソルロンタン(牛の肉や骨を煮込んだスープ料理)が8.8%、チャジャンミョンが8.2%、キムチチゲ定食が7.3%など軒並み値上がりした。外食メニューの価格は同じ期間の消費者物価上昇率(4.2%)の2倍以上に達した。

同様に、生鮮食品も値上がりしている。主婦のキム・ジヨンさん(34)は「気軽に食べられるはずのサバが高すぎる」と話した。サバ1匹は昨年、量販店で1600ウォン(約120円)だったが、今は2300ウォン(約170円)と44%も値上がりした。その上、鳥インフルエンザの影響で産卵鶏が減り、卵の価格も約20%上がった。夏の代表的な果物のスイカは、生産量の減少で昨年より30%高い。

加工食品も例外ではない。砂糖、食用油など台所に欠かせない品物も量販店では過去1年で20-30%値上がりした。6月に入り、パンやケーキ類を販売するトゥレジュール、パリバゲットなどのチェーン店も値上げに踏み切り、アイスクリーム、炭酸飲料にも値上がりの兆しが見られる。

外食価格の上昇は、会社員の生活パターンにも変化をもたらしている。キム・ヒョンテさん(36)は1カ月前から弁当を持参して出勤している。キムさんは「毎日昼食に1万ウォンかけるよりはましだ。コンビニのカップめんで昼食を済ませる同僚もいる」と話した。また、4000-5000ウォン(約300-370円)する専門店のコーヒーを我慢したり、退勤後に同僚との食事を減らす会社員も増えている。

(朝鮮日報)


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[ 2011年07月31日 14:30 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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