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全公演完売でも100万ドルの損って…?!

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『ヒーロー』を引っ提げミュージカルの本場・米の舞台に2回目の挑戦

「死ぬか気絶するかだ。一度やれたのだから、二度できないことがあるだろうか。失敗? 酷評? 借金? そんなことは考えもしなかった。安重根(アン・ジュングン)義士が行くんだ。それも米国に進出するというのに」


23日夜(現地時間)、米ニューヨーク・マンハッタンのリンカーン・センター2階、レセプション会場。自身が制作・演出したミュージカル『ヒーロー』がニューヨークの舞台で無事初演を終えたこの日、エイコム・インターナショナルのユン・ホジン代表(63)はあふれる思いを抑えきれず、興奮した様子だった。「胸がいっぱいだ。ニューヨークの観客たちが『アメイジング(素晴らしい)!』と叫ぶだろうと信じてきたが、本当にそうなった。これまでの苦労が一瞬にして報われた」

この夜、リンカーン・センターにあるデービッド・コーク劇場では、韓国で「義士」と呼ばれている安重根(1879‐1910)を主人公にしたミュージカル『ヒーロー』が初演された。韓国生まれのオリジナル・ミュージカルが本場・米国のステージで上演されるのは、『明成皇后』に続いて2回目だ。安重根の「義挙」(伊藤博文暗殺)100年を記念して2009年に上演された『ヒーロー』は、韓国人には『英雄』というタイトルで知られている。

ユン氏は「勝ち目のない闘い」を始めた。「ニューヨーク公演には250万ドル(約1億9000万円)の費用がかかる。全公演で全席完売になっても100万ドル(約7700万円)の損が出る」。ユン氏は『ヒーロー』の韓国初演で得た収益7億ウォン(約5000万円)を手にニューヨークにやって来た。「夜はニューヨークの時差に合わせ早朝5時まで俳優たちとけいこを続け、昼は資金繰りに奔走した。まるで独立運動でもしているかのようだった」

韓国で一生懸命稼いで、海外で一文無しになるようなものだった。14年前にミュージカル『明成皇后』をニューヨークで初めて上演した時もそうだった。1997年8月、『明成皇后』がリンカーン・センターで初演を行った当時、観客は2週間連日200‐300人列を作り、チケットは全て完売となった。ところが、制作費200万ドル(当時のレートで約1億1000万円)の半分が借金として残った。そこでユン氏は「そもそも家を買ったこともない。あれば一つ残らず担保に取られるだろうから」と大声で笑った。幸いにも『明成皇后』はニューヨーク公演以来16年間、イギリスやカナダでの公演が続いている。

借金をしてでもあえて海外に進出する理由を尋ねた。すると、即座に「狭いところで毎日コツコツやっていても、誰が気付いてくれるだろうか」という答えが返ってきた。「成功なら成功したとアピールし、ダメならもっと勉強しようというつもりでぶつかっていかなければ。ブロードウェーにも挑戦し、あちらの人にはまねできないことをしたい。『ヒーロー』に登場する長さ12メートルの列車セットを見てほしい。舞台に高さ2.7メートルの巨大な列車が登場し、満州(中国東北部)の原野を走り、ハルビン駅に入ってくる。ブロードウェーミュージカルの歴史は100年以上になるが、実物大の列車が登場し、宙に浮かぶ作品はわたしの知る限りない」

『明成皇后』が日本帝国主義の前に残酷に踏みにじられた朝鮮王妃の悲哀を描く作品なら、『ヒーロー』は安重根と伊藤博文を等しく英雄と設定し、当時二人が置かれていた状況と問題を描いた作品だ。朝鮮侵略の元凶をそのように描写するのはさほど理解しがたい。これについてユン代表は「日本の側から見れば、あるいは第3者の目から見れば、安重根の独立運動はテロ行為に見える可能性もある。わたしは安重根を単なるテロリストではなく、人間の本質的な面をとらえることのできる、重厚な人物として描きたいと思った。そのためには、安重根と伊藤博文を同時代を生きた英雄と設定する必要があった。乱世という回し車の中で、英雄が二人とも命を落とさなければなかなかった状況を描写し、どうすればみんなが平和に共存できるかを考えるよう意図したものだ」と説明した。

『ヒーロー』は昨年、韓国のミュージカル賞を総なめにした。しかし、韓国近代史の傷跡に米国の観客がどれだけ共感するかは未知数だ。幸いにも、ニューヨーク公演初日の反応は「熱狂的」だった。1階から3階までの1500席は満席で埋め尽くされ、約2時間30分に及ぶ上演中、客席は舞台で繰り広げられる俳優たちの歌や演技に感嘆したり笑い声を上げ、絶えず喝采(かっさい)を送り続けた。公演終了後、観客はスタンディング・オベーションで韓国ミュージカル2回目の海外挑戦を鼓舞した。

ユン代表にとって今一番望むことは「泡沫(ほうまつ)候補でもいいから『ヒーロー』がトニー賞にノミネートされること」だ。「今日の初演には、現地の劇場プロデューサーらが大勢見に来た。韓国のミュージカルのレベルに驚いたことだろう。彼らと手を取り合い、『ヒーロー』の英語版を作りニューヨークに戻ってくるのが目標だ」。頑固な表情の夢想家、革命家が久しぶりに興奮している様子だった。


■ユン・ホジン氏とは

韓国ミュージカル界の第一人者。1995年の明成皇后(閔妃〈ミンビ〉)暗殺100年に合わせミュージカル『明成皇后』の制作・演出を手掛けて以降、韓国のミュージカルは本格的に成長・発展を遂げた。ニューヨーク大学大学院公演学科を卒業、現在は檀国大学公演映画学部の教授を務める。09年には、安重根「義挙」100年に合わせ新作ミュージカル『英雄』を上演した。

(朝鮮日報)


ヒーローと言えば…。。。



[ 2011年08月31日 19:08 ] カテゴリ:韓国社会 | TB(0) | CM(0)
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