格差社会:日雇い人生、行き場のない住居難民たち!
8日深夜3時、ソウル駅近くの商業ビル地下1階にある漫画喫茶のドアを開けて中に入ると、漫画を読んでいる客は一人もいなかった。80坪(約264平方メートル)の明るい店内には、複数の中年男性が一人ずつソファー確保して眠っていた。客の数は34人で、洗濯したばかりの衣服や靴下などがテーブルに置かれていた。カウンターに座っていた店員(54)はあくびをしながら、「今いる客たちはここで生活している」と話した。
カウンターの後ろにある棚には、客が預けた古い旅行かばんが保管されていた。記者の気配を感じて目を覚ました一人の中年男性が、歯ブラシとタオルを持ってカウンター横のトイレに入っていったた。小便器一つ、蛇口が一つ設置されたこのトイレのドアには、「洗濯1000ウォン(約73円)」と書かれた紙が張られ、店員は「水道代だ」と説明した。
近くにある別の漫画喫茶(40坪=132平方メートル)でも、同じく9人の長期宿泊者が生活していた。彼らは頭の先まで布団をかぶり眠っていた。この店の店員(50)は、「1カ月の利用料は15万ウォン(約1万1000円)だが、それでも高いのか、1日の利用料4000ウォン(約300円)を支払って出入りする人もいる」と話す。
「客は大工や配線技術者が多い。早朝から引っ越し屋の仕事や建設現場に出ては、夜7時ごろに戻ってくる。仕事のない日は1日中漫画を読んでいる。中には、ここで5年以上生活している人もいる」
漫画喫茶やインターネットカフェ、喫茶店、考試院(受験生向けの貸し部屋)、ビニールハウスなどで生活する、いわゆる「住居難民」が増加している。希望のはしごから転落し、家と路上の狭間でひっそりと生活している人たちだ。
貧困問題研究所のリュ・ジョンスン所長は、「住宅難民こそ貧民の中の貧民だ」と話す。住居難民は補償金を貯める力がないため、毎月の家賃を支払って部屋を借りることができない。親や子供、配偶者、友人たちとの関係も途絶え、極端な孤独に陥りやすい。安定した住居を確保できず、国が提供する福祉の恩恵さえ受けられないケースも多い。完全なホームレスは、保健福祉部の統計で1万4000人といわれているが、住宅難民の居場所は、韓国社会ではホームレスの次に低い「はしごの1番下」だ。
社会福祉の仕事に携わる関係者は、例外なく「住居難民は徐々に増加している」と口にする。ところが政府は、その正確な人数さえ把握できていない。何とか推定できる唯一の資料は、国家人権委員会が今年1月に発行した「非住宅居住民の人権状況実態調査」だけだ。
この報告書によると、住居難民は少なく見積もっても15万9000人と推定されているが、実際はこれも氷山の一角に過ぎない。人権委は全数調査を行っているわけではなく、一部の地域を対象にアンケートや聞き取り調査などから結果をはじき出す方法で推定したものだからだ。インターネットカフェやサウナ、漫画喫茶、安宿など場所を変えながら生活する人たちは、実態を把握することができないため、最初から調査対象にもなっていない。
人権委の報告書によると、住居難民の平均年齢は52歳で、平均収入は月52万6000ウォン(約3万8700円)。半分は無職で、10人に6人(63.8%)は学歴が中卒以下だった。国民全体(中卒以下24%)の平均と比較すると、学歴の低さは際立っている。一人当たりの居住面積は平均20.90平方メートルで、半分以上が台所、トイレ、シャワー室を共同で使用している。
彼らは住居費として1カ月に平均19万5000ウォン(約1万4300円)を支出している。屋根の下で寝るという、最低限のぜいたくを味わうには、収入の3分の1を投じなければならない。この点が、貯蓄と再起の障害となり、はしごを上る最低限の余力までも奪い去っているのだ。
(朝鮮日報)
カウンターの後ろにある棚には、客が預けた古い旅行かばんが保管されていた。記者の気配を感じて目を覚ました一人の中年男性が、歯ブラシとタオルを持ってカウンター横のトイレに入っていったた。小便器一つ、蛇口が一つ設置されたこのトイレのドアには、「洗濯1000ウォン(約73円)」と書かれた紙が張られ、店員は「水道代だ」と説明した。
近くにある別の漫画喫茶(40坪=132平方メートル)でも、同じく9人の長期宿泊者が生活していた。彼らは頭の先まで布団をかぶり眠っていた。この店の店員(50)は、「1カ月の利用料は15万ウォン(約1万1000円)だが、それでも高いのか、1日の利用料4000ウォン(約300円)を支払って出入りする人もいる」と話す。
「客は大工や配線技術者が多い。早朝から引っ越し屋の仕事や建設現場に出ては、夜7時ごろに戻ってくる。仕事のない日は1日中漫画を読んでいる。中には、ここで5年以上生活している人もいる」
漫画喫茶やインターネットカフェ、喫茶店、考試院(受験生向けの貸し部屋)、ビニールハウスなどで生活する、いわゆる「住居難民」が増加している。希望のはしごから転落し、家と路上の狭間でひっそりと生活している人たちだ。
貧困問題研究所のリュ・ジョンスン所長は、「住宅難民こそ貧民の中の貧民だ」と話す。住居難民は補償金を貯める力がないため、毎月の家賃を支払って部屋を借りることができない。親や子供、配偶者、友人たちとの関係も途絶え、極端な孤独に陥りやすい。安定した住居を確保できず、国が提供する福祉の恩恵さえ受けられないケースも多い。完全なホームレスは、保健福祉部の統計で1万4000人といわれているが、住宅難民の居場所は、韓国社会ではホームレスの次に低い「はしごの1番下」だ。
社会福祉の仕事に携わる関係者は、例外なく「住居難民は徐々に増加している」と口にする。ところが政府は、その正確な人数さえ把握できていない。何とか推定できる唯一の資料は、国家人権委員会が今年1月に発行した「非住宅居住民の人権状況実態調査」だけだ。
この報告書によると、住居難民は少なく見積もっても15万9000人と推定されているが、実際はこれも氷山の一角に過ぎない。人権委は全数調査を行っているわけではなく、一部の地域を対象にアンケートや聞き取り調査などから結果をはじき出す方法で推定したものだからだ。インターネットカフェやサウナ、漫画喫茶、安宿など場所を変えながら生活する人たちは、実態を把握することができないため、最初から調査対象にもなっていない。
人権委の報告書によると、住居難民の平均年齢は52歳で、平均収入は月52万6000ウォン(約3万8700円)。半分は無職で、10人に6人(63.8%)は学歴が中卒以下だった。国民全体(中卒以下24%)の平均と比較すると、学歴の低さは際立っている。一人当たりの居住面積は平均20.90平方メートルで、半分以上が台所、トイレ、シャワー室を共同で使用している。
彼らは住居費として1カ月に平均19万5000ウォン(約1万4300円)を支出している。屋根の下で寝るという、最低限のぜいたくを味わうには、収入の3分の1を投じなければならない。この点が、貯蓄と再起の障害となり、はしごを上る最低限の余力までも奪い去っているのだ。
(朝鮮日報)
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