韓国経済News

韓国の石油大手、S-OIL（エスオイル）の昨年の営業利益が赤字に転落したことが分かった。S-OIL は2013年に3660億ウォン（約390億円）の営業利益を上げており、赤字を計上したのは石油精製施設の稼働初年となった1980年以来、34年ぶり。業績悪化の最大の要因は国際的な原油価格の急落だ。

S-OILは30日「昨年の売上高は28兆5576億ウォン（約3兆400億円）、営業損失は2589億ウォン（約275億円）だった。特に昨年10月以降、原油価格が急落した余波で、3100億ウォン（約330億円）の原油・石油製品の在庫評価損が発生した」と説明した。

石油化学部門では1820億ウォン（約194億円）、潤滑油部門でも2578億ウォン（約274億円）の営業利益をそれぞれ計上したが、石油精製部門で6987億ウォン（約743億円）の営業損失が発生。S-OILは「今年は米国・中国などで需要回復が見込まれるため、業績は上向きになるだろう」との見通しを示した。

一方、来月に決算発表を控えたSKイノベーションは1977年以来37年ぶりに赤字に転落することが分かった。また、昨年第3四半期（7－9月期）までに40億ウォン（約4億2600万円）の営業損失を計上したGSカルテックスも赤字幅の拡大が確実視されている。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/01/31/2015013100559.html

スポンサードリンク



【管理人コメント】

大韓航空と大きく関連している。

大韓航空が向こう3年間で航空機44機を売却し、借入金の返済など財務構造の改善に充てることを決めた。同社の関係者は21日「今年12機、来年18機、2017年に14機を売却し、1兆ウォン（約1090億円）程度の資金を調達する」と明らかにした。これに先立ち、同社は19日、子会社の韓進エナジーが保有していたS-OIL（エスオイル）株（28. 4％）を約2兆ウォン（約2180億円）で売却した。
http://kankoku-keizai.jp/blog-entry-25630.html

韓進エナジーの借入金返済（1兆500億ウォン＝約1140億円）と大韓航空の負債償還（9330億ウォン＝約1020億円）に充てる。大韓航空はまた、3月には有償増資を実施し5000億ウォン（約540億円）を調達する計画だ。

昨年７月には、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの子会社、アラムコ・オーバーシーズ（ＡＯＣ）は２日、韓国の石油精製会社Ｓオイル株式の２８．４％を韓進グループから取得することで基本合意したと発表した。韓進エネルギーを傘下に持つ大韓航空、株式売却の方針を明らかにしていた。　サウジアラムコのハリド・アルファリ最高経営責任者（ＣＥＯ）は声明で、今回の株式取得は韓国経済に対する同社の信頼感とアジア市場での存在感を高める戦略を浮き彫りにしていると表明した。



中央日報は昨年１１月に、Ｓ－ＯＩＬと現代重工業もこうした連鎖反応のため株価が３年でピーク時の４分の１レベルに落ちた。現代車は大型株だが、ＥＬＳの衝撃を完全に吸収するのは難しい。大信証券によると、現代車が基礎資産として設定された公募・私募ＥＬＳは３兆ウォンを超えると報じた。

現代自がソウルの土地を買収したことでの懸念が、現代自の銘柄型ＥＬＳに繋がるのだろう。
その記事はZAKZAKの記事と連動する事になる。
http://kankoku-keizai.jp/blog-entry-25723.html

一方で中国での需要と言うが、中国もまた原油を自国企業で動いているわけで、韓国企業が有益になるとは考えにくい。
海外でのエネルギー資源で失敗している韓国は、日本企業とも連携しているだけに、日本も心配な部分がある。

当面原油価格は低下を維持するだろう。
もっともアメリカ次第と言う事になるが…。。。

---

関連記事 昨年の経常黒字８９４億ドル超　過去最高を更新＝韓国（02/02） サムスン、本当の敵はアップルじゃなかった（02/01） 韓国サムスン窮地　スマホ事業、世界でも中韓市場でも減速…アップル猛追（01/31） 自国に帰る日米企業（01/31） 仁川空港、羽田・北京に押され乗り継ぎ客激減（01/31） 韓国石油大手、原油価格急落で赤字転落 現代証券売却、オリックスが優先交渉対象者に（01/31） ナッツ事件　前副社長の父が証人出廷＝被害者に謝罪（01/31） 大韓航空、女性乗組員採用で身長制限廃止へ（01/31） ＦＴＡは韓国経済の成長板（01/30） 韓国輸出､大企業の体感景気は依然として暗い（01/30）

---