韓国国防長官「米国にTHAAD配備を尋ねた」
韓民求(ハン・ミング)国防部長官がカーター米国防長官に対し、高高度ミサイル防衛(THAAD)体系を在韓米軍に配備するかどうか尋ねたことがあると28日、明らかにした。
韓長官は就任1周年(30日)を控え、この日、記者との懇談会で、「米国側の高官の相次ぐTHAAD発言は準備のためではないのか」という質問に対し、「韓米国防長官会談で米国の長官に尋ねたところ、『まだ決められずにいる』と答えた」と述べ、このように公開した。韓長官は4月に訪韓したカーター長官と国防部庁舎で会談した。双方は当時、THAAD問題を公式議題として議論しなかったと説明した。
韓長官はTHAADの韓半島(朝鮮半島)配備に関し、「米国中部司令官など他のところからも要求する可能性があり、米国もまだ決定していないという」とし「米国が協議を要請してくれば検討を始める」と述べた。また「北のミサイル脅威に対し、我々の対応戦力が制限される立場で(THAADが)韓半島に展開されれば役立つだろう」と述べ、THAADの効用性については前向きな評価をした。
韓長官は「北が西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)に沿って海上浮標を設置中であるのは事実」とし「我々の海軍艦艇を狙って打撃訓練もしている」と述べた。
中央日報
http://japanese.joins.com/article/398/202398.html?servcode=A00§code=A20
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【管理人 補足記事&コメント】
THAADの韓国配備の意義と朴政権
韓国に対しては、北朝鮮からスカッドなどの多数の短射程の弾道ミサイルによる攻撃が可能で、ソウルなど北部の都市は、火砲での攻撃を受ける可能性さえあります。そこに今更THAADを配備したところで、北朝鮮が本気で攻撃するつもりになれば、焼け石に水みたいなモノです。
アメリカは、THAADが広範囲の対処が可能であることを触れ込んでいますが、嘘ではないものの、戦略環境を考えた場合、意味があるかは非常に疑わしいと言わざるを得ません。また、上で示したようなムスダンによるディプレスト弾道に対しても、THAADを日本国内に配備しても、在日米軍基地をで防衛することができる可能性もありますが、日本列島が北朝鮮方向には縦深がないこともあり、弾道高度が低すぎてTHAADでの迎撃が不可能の可能性があります。特に、沖縄に所在する嘉手納に関しては、不可能である可能性が高いでしょう。
また過去には、日本の防衛省がTHAAD配備を検討しているとの報道が出たこともあるとおり、日本にとっては非常に有効な装備であるため、アメリカとしてTHAADを配備しなくとも、日本が自ら金を出してTHAADを買うかもしれないという算段もあるでしょう。以上の事から、韓国へのTHAAD配備は、日本、もっと正確に言えば、在日米軍基地を、現在の弾道ミサイル防衛網では迎撃不可能なムスダンを使用したディプレスト弾道攻撃から防衛するためのモノである可能性があります。
また、そうであれば、韓国がこのTHAAD配備に強く反対する理由も理解できるというものです。反日外交を展開する朴槿恵政権としては、国民の手前、THAAD配備の意図が在日米軍基地防衛にあるならば、韓国国内への配備を認めることは到底できないはずです。この仮説の最大の難点は、北朝鮮が、約10度、実際に撃つとしたら重力ターンや、終末機動を要するであろう極端なディプレスト弾道で、弾道ミサイルを射撃可能なのかという点です。ですが、曲がりなりにも衛星軌道に物体を投入可能なのですから、重力ターン程度は可能なはずです。
また、日米韓軍事当局は、細かいデータを発表していませんが、最近の北朝鮮による弾道ミサイル射撃には、自衛隊のレーダーによる捕捉ができなかったと疑われるものもあります。その理由は、高度の低いディプレスト弾道で撃ったため、弾道ミサイルが水平線上に現れず、観測できなかった可能性もあります。米軍が、北朝鮮によるディプレスト弾道能力を目にして、今回のTHAAD配備に動いている可能性は、十分に考えられるでしょう。
(数多久遠 /作家・元航空自衛官)(弾道ミサイルシミュレーション協力:RVMX)
http://thepage.jp/detail/
アメリカは在韓米軍にせよ在日米軍にせよ撤退を考慮した計画で進んでいるのは事実。日韓が協力しないのは困るわけです。しかしTHAADは韓国にむけて北朝鮮が弾道ミサイルを打つことは無いですから、日本の防衛としては有効である。
アメリカの考え方については、前記事でコメントしましたが、何事も筋書通り進まないのが常である。一方で、冷戦下の朝鮮戦争が勃発するのかも不明である。日本は今まで自国防衛と言う部分では積極的ではなかった。韓国にすれば防衛部分で早く日本と折衝したい思惑がある。反日だが、彼らも自国を守る事では日本と協力する事には合意するしかないだろう。
個人的には今の朴槿恵政権下で話を進めてほしくはないと考えるが、今の韓国にTHAAD導入しても、何を実施しても駄目だろうというのがある。これが根本的理由となる。社会構造がまるであてにならない。定期点検も駄目。老朽化になるまで放置する。この実態をアメリカは次第に理解し始めているだろう。
日米強化に踏み切る理由のこれも一つと言えるわけで、アメリカは撤退したい。軍備は売りたいが、韓国は利用できそうにない。それを日本に相談されても困る。日米同盟は様々な要求が安倍総理に来ているのだろう。安倍総理の焦りか見れば、自民党の野望のみならず急いでいる理由がほかにある。中国軍の動きはアメリカと戦争はしないが、日本との小競り合いは実施するだろう。どのタイミングかはわからない。中国からすれば韓国軍も利用したいわけであるから、経済のみならず次第に韓国の防衛にまで口をはさむ事になる。そして日本をだしに使う。
どちらにしても日本は出し抜かれる事になるが、韓国はアメリカの子分であるから、そう簡単ではない。簡単ではないが今の韓国は利用価値が低いのが実情であるから、どの国も頭を抱えている状態である。
韓長官は就任1周年(30日)を控え、この日、記者との懇談会で、「米国側の高官の相次ぐTHAAD発言は準備のためではないのか」という質問に対し、「韓米国防長官会談で米国の長官に尋ねたところ、『まだ決められずにいる』と答えた」と述べ、このように公開した。韓長官は4月に訪韓したカーター長官と国防部庁舎で会談した。双方は当時、THAAD問題を公式議題として議論しなかったと説明した。
韓長官はTHAADの韓半島(朝鮮半島)配備に関し、「米国中部司令官など他のところからも要求する可能性があり、米国もまだ決定していないという」とし「米国が協議を要請してくれば検討を始める」と述べた。また「北のミサイル脅威に対し、我々の対応戦力が制限される立場で(THAADが)韓半島に展開されれば役立つだろう」と述べ、THAADの効用性については前向きな評価をした。
韓長官は「北が西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)に沿って海上浮標を設置中であるのは事実」とし「我々の海軍艦艇を狙って打撃訓練もしている」と述べた。
中央日報
http://japanese.joins.com/article/398/202398.html?servcode=A00§code=A20
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THAADの韓国配備の意義と朴政権
韓国に対しては、北朝鮮からスカッドなどの多数の短射程の弾道ミサイルによる攻撃が可能で、ソウルなど北部の都市は、火砲での攻撃を受ける可能性さえあります。そこに今更THAADを配備したところで、北朝鮮が本気で攻撃するつもりになれば、焼け石に水みたいなモノです。
アメリカは、THAADが広範囲の対処が可能であることを触れ込んでいますが、嘘ではないものの、戦略環境を考えた場合、意味があるかは非常に疑わしいと言わざるを得ません。また、上で示したようなムスダンによるディプレスト弾道に対しても、THAADを日本国内に配備しても、在日米軍基地をで防衛することができる可能性もありますが、日本列島が北朝鮮方向には縦深がないこともあり、弾道高度が低すぎてTHAADでの迎撃が不可能の可能性があります。特に、沖縄に所在する嘉手納に関しては、不可能である可能性が高いでしょう。
また過去には、日本の防衛省がTHAAD配備を検討しているとの報道が出たこともあるとおり、日本にとっては非常に有効な装備であるため、アメリカとしてTHAADを配備しなくとも、日本が自ら金を出してTHAADを買うかもしれないという算段もあるでしょう。以上の事から、韓国へのTHAAD配備は、日本、もっと正確に言えば、在日米軍基地を、現在の弾道ミサイル防衛網では迎撃不可能なムスダンを使用したディプレスト弾道攻撃から防衛するためのモノである可能性があります。
また、そうであれば、韓国がこのTHAAD配備に強く反対する理由も理解できるというものです。反日外交を展開する朴槿恵政権としては、国民の手前、THAAD配備の意図が在日米軍基地防衛にあるならば、韓国国内への配備を認めることは到底できないはずです。この仮説の最大の難点は、北朝鮮が、約10度、実際に撃つとしたら重力ターンや、終末機動を要するであろう極端なディプレスト弾道で、弾道ミサイルを射撃可能なのかという点です。ですが、曲がりなりにも衛星軌道に物体を投入可能なのですから、重力ターン程度は可能なはずです。
また、日米韓軍事当局は、細かいデータを発表していませんが、最近の北朝鮮による弾道ミサイル射撃には、自衛隊のレーダーによる捕捉ができなかったと疑われるものもあります。その理由は、高度の低いディプレスト弾道で撃ったため、弾道ミサイルが水平線上に現れず、観測できなかった可能性もあります。米軍が、北朝鮮によるディプレスト弾道能力を目にして、今回のTHAAD配備に動いている可能性は、十分に考えられるでしょう。
(数多久遠 /作家・元航空自衛官)(弾道ミサイルシミュレーション協力:RVMX)
http://thepage.jp/detail/
アメリカは在韓米軍にせよ在日米軍にせよ撤退を考慮した計画で進んでいるのは事実。日韓が協力しないのは困るわけです。しかしTHAADは韓国にむけて北朝鮮が弾道ミサイルを打つことは無いですから、日本の防衛としては有効である。
アメリカの考え方については、前記事でコメントしましたが、何事も筋書通り進まないのが常である。一方で、冷戦下の朝鮮戦争が勃発するのかも不明である。日本は今まで自国防衛と言う部分では積極的ではなかった。韓国にすれば防衛部分で早く日本と折衝したい思惑がある。反日だが、彼らも自国を守る事では日本と協力する事には合意するしかないだろう。
個人的には今の朴槿恵政権下で話を進めてほしくはないと考えるが、今の韓国にTHAAD導入しても、何を実施しても駄目だろうというのがある。これが根本的理由となる。社会構造がまるであてにならない。定期点検も駄目。老朽化になるまで放置する。この実態をアメリカは次第に理解し始めているだろう。
日米強化に踏み切る理由のこれも一つと言えるわけで、アメリカは撤退したい。軍備は売りたいが、韓国は利用できそうにない。それを日本に相談されても困る。日米同盟は様々な要求が安倍総理に来ているのだろう。安倍総理の焦りか見れば、自民党の野望のみならず急いでいる理由がほかにある。中国軍の動きはアメリカと戦争はしないが、日本との小競り合いは実施するだろう。どのタイミングかはわからない。中国からすれば韓国軍も利用したいわけであるから、経済のみならず次第に韓国の防衛にまで口をはさむ事になる。そして日本をだしに使う。
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