【韓国経済】中国市場が2倍に拡大しても韓国に分け前はない
29日に閉幕した中国共産党の第18期中央委員会第5回総会(5中総会)では、今後5年間の経済成長率の目標が7%から6.5%水準に下方修正されたという。また、35年間守ってきた「一人っ子政策」も捨て、子どもを2人まで許容することとした。経済の減速を認め、これに合わせて経済と社会の改革を行うと公式宣言したのだ。中国も輸出成長に限界が見え始めた。加えて、中国の労働人口は既に2011年から減り続けている。昨年だけで350万人減少した。こういう状況なので、中国も切迫している。
中国の方向転換は、韓国にとってチャレンジにもチャンスにもなり得る。中国が遂に7%成長を放棄したというのは、韓国の輸出にとっていいニュースではない。中国の成長率は今後さらに落ちることもあり得る。その一方、中国が内需を拡大して経済に安定感を取り戻そうとしていることには希望が持てる。いわゆる「新常態」という改革の目標が、まさに内需拡大だ。韓国の通貨にして4300兆ウォン(約456兆円)を超え、既に米国の80%に水準にまでなった消費市場をさらに拡大、アジアで影響力を高め、輸出への依存を減らすということだ。韓国政府は、早ければ5年以内に中国の消費規模は2倍になるとみている。
韓国訪問を控えている中国の李克強首相は、本紙への特別寄稿で「韓国企業が中国と共に成長することを望む」と記した。通信、医療、電子商取引、マーケティング、ブランド、物流分野での協力を強調し、中国中西部に進出すべきとアドバイスした。中国が新たに組み立てる産業構造に韓国が参加することを待っているというわけだ。
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しかし、中国市場で機が熟すまでじっと待っているのは大間違いだ。中国が最近、世界で企業ハンティングに熱を入れているのは、買収したこれらの企業を通じ、拡大する自国の市場を先んじて占有しようとする布石だ。最近、中国の清華紫光集団は家電製品向けのメモリ半導体を作っている米国のサンディスクを21兆ウォン(約2兆2000億円)で迂回(うかい)買収した。中国企業は、今年だけでも10社に上る韓国のIT(情報技術)・通信・ゲーム企業を店頭市場コスダックでかき集めた。二人っ子政策を公のものにした中国はすでに1年前、韓国のベビー用品メーカー「アガバン」を買収している。規模拡大が見込まれる市場の有望企業を「爆買い」しているのだ。
英独仏など先進諸国が最近、原則とメンツを捨てたという批判まで浴びながら中国に入れ込んでいるのもまた、中国市場の拡大を念頭に置いている。これに対し現代自動車は先月、中国国内での販売実績が地場企業を下回った。09年に中国へ進出して以来、この6年で初めてのことだ。また、サムスン電子のスマートフォンは昨年第3四半期に、中国のスマートフォン市場でシェア1位の座を小米に明け渡した。ほかにも多くの韓国企業が中国市場で損ばかりしている。 各企業が中国市場に合わせて変化し、中国企業と競争して勝つことができなければ、中国市場が2倍になっても、韓国への分け前は特にないだろう。中国市場が拡大し、韓国経済に占める比重が大きくなればなるほど、逆に韓国企業が中国の下請企業へと転落する可能性も高まりかねない、というのが韓中経済関係のパラドックスだ。そうならないためには、国と企業、双方が「立ったままでは死ぬ」という切迫感で改革・革新するほかない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/31/2015103100599.html
【管理人コメント】
朝鮮日報は社説で珍しく本音を出したともいえる…。
中国の方向転換は、韓国にとってチャレンジにもチャンスにもなり得るとしながら、韓国訪問を控えている中国の李克強首相は、本紙への特別寄稿で「韓国企業が中国と共に成長することを望む」と記したと掲載している。
一見チャンスのような掲載だが、英独仏など先進諸国と中国の関係を掲げている。もっとも本来ここに日本が入るわけだが、そのれら国に韓国が競争で勝つ必要性を掲載している。勿論日本は無いが…。
記事題名からして、韓国が勝てる状態ではないのだろう。題名と内容が合致してはいない…。
朝鮮日報も自己都合とは言え、多少は心配しているようだが…。
中国企業と競争して勝つことができなければ、中国市場が2倍になっても、韓国への分け前は特にないだろう。中国市場が拡大し、韓国経済に占める比重が大きくなればなるほど、逆に韓国企業が中国の下請企業へと転落する可能性も高まりかねない、というのが韓中経済関係のパラドックスだ。
何とも複雑な胸の内というわけだ…。
中国の方向転換は、韓国にとってチャレンジにもチャンスにもなり得る。中国が遂に7%成長を放棄したというのは、韓国の輸出にとっていいニュースではない。中国の成長率は今後さらに落ちることもあり得る。その一方、中国が内需を拡大して経済に安定感を取り戻そうとしていることには希望が持てる。いわゆる「新常態」という改革の目標が、まさに内需拡大だ。韓国の通貨にして4300兆ウォン(約456兆円)を超え、既に米国の80%に水準にまでなった消費市場をさらに拡大、アジアで影響力を高め、輸出への依存を減らすということだ。韓国政府は、早ければ5年以内に中国の消費規模は2倍になるとみている。
韓国訪問を控えている中国の李克強首相は、本紙への特別寄稿で「韓国企業が中国と共に成長することを望む」と記した。通信、医療、電子商取引、マーケティング、ブランド、物流分野での協力を強調し、中国中西部に進出すべきとアドバイスした。中国が新たに組み立てる産業構造に韓国が参加することを待っているというわけだ。
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しかし、中国市場で機が熟すまでじっと待っているのは大間違いだ。中国が最近、世界で企業ハンティングに熱を入れているのは、買収したこれらの企業を通じ、拡大する自国の市場を先んじて占有しようとする布石だ。最近、中国の清華紫光集団は家電製品向けのメモリ半導体を作っている米国のサンディスクを21兆ウォン(約2兆2000億円)で迂回(うかい)買収した。中国企業は、今年だけでも10社に上る韓国のIT(情報技術)・通信・ゲーム企業を店頭市場コスダックでかき集めた。二人っ子政策を公のものにした中国はすでに1年前、韓国のベビー用品メーカー「アガバン」を買収している。規模拡大が見込まれる市場の有望企業を「爆買い」しているのだ。
英独仏など先進諸国が最近、原則とメンツを捨てたという批判まで浴びながら中国に入れ込んでいるのもまた、中国市場の拡大を念頭に置いている。これに対し現代自動車は先月、中国国内での販売実績が地場企業を下回った。09年に中国へ進出して以来、この6年で初めてのことだ。また、サムスン電子のスマートフォンは昨年第3四半期に、中国のスマートフォン市場でシェア1位の座を小米に明け渡した。ほかにも多くの韓国企業が中国市場で損ばかりしている。 各企業が中国市場に合わせて変化し、中国企業と競争して勝つことができなければ、中国市場が2倍になっても、韓国への分け前は特にないだろう。中国市場が拡大し、韓国経済に占める比重が大きくなればなるほど、逆に韓国企業が中国の下請企業へと転落する可能性も高まりかねない、というのが韓中経済関係のパラドックスだ。そうならないためには、国と企業、双方が「立ったままでは死ぬ」という切迫感で改革・革新するほかない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/31/2015103100599.html
【管理人コメント】
朝鮮日報は社説で珍しく本音を出したともいえる…。
中国の方向転換は、韓国にとってチャレンジにもチャンスにもなり得るとしながら、韓国訪問を控えている中国の李克強首相は、本紙への特別寄稿で「韓国企業が中国と共に成長することを望む」と記したと掲載している。
一見チャンスのような掲載だが、英独仏など先進諸国と中国の関係を掲げている。もっとも本来ここに日本が入るわけだが、そのれら国に韓国が競争で勝つ必要性を掲載している。勿論日本は無いが…。
記事題名からして、韓国が勝てる状態ではないのだろう。題名と内容が合致してはいない…。
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何とも複雑な胸の内というわけだ…。
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