【韓国経済】サムスン・LGの「プレミアム戦略」が心配だ
今月8日、世界最大級の国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が開かれた米ラスベガス。夕食で同席したサムスン電子の役員に、日ごろから気になっていたことを尋ねてみた。「中国での事業が振るいませんが、どう攻略するつもりですか」。すると「昨年と同じくプレミアム(高級)市場をてこ入れする戦略を推し進めるつもりです」との返事が返ってきた。
韓国電子機器メーカーの「プレミアム戦略」は今に始まったものではなく、所期の成果も収めている。サムスン電子とLG電子はそれぞれ大画面の4Kテレビや有機ELテレビなど300万ウォン(約30万円)を超えるプレミアム製品を前面に掲げ、全体の生産量は減らしながらも営業利益を増やした。
韓国電子機器メーカーがこうした戦略を選ばざるを得なかったのも、そしてそれが成果を出せたのも、中国の存在ゆえだ。韓国メーカーは中低価格市場に足を踏み入れた中国メーカーに押され、プレミアム市場に一気に軸足を移したが、中国メーカーはこれまで、技術力やプレミアムブランドの構築に必要な知名度が足りず、高級製品市場に手を伸ばせなかった。
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しかし、こうした状況が今年も続くかどうかは未知数だ。中国メーカーがプレミアム市場参入の準備を進めているためだ。中国は昨年の経済成長率が6.9%と25年ぶりの低水準を記録し、経済に非常灯がともっている。景気が振るわず内需が萎縮(いしゅく)する中、売上高の8割を内需に依存していた中国メーカーは海外を、特にプレミアム市場を狙い始めている。
代表的なのが、中国家電大手・海爾集団(ハイアール)による米ゼネラル・エレクトリック(GE)家電事業の買収だ。100年を超える歴史を持つ米国のプレミアムブランドが、54億ドル(約6400億円)で中国メーカーの手に渡ることになった。ハイアールは買収を欧米など先進国市場開拓の足がかりにする構えだ。また、別の中国家電大手、海信集団(ハイセンス)は日本のシャープのテレビブランドを買収し、今年、シャープブランドで米国市場に進出した。中国勢が低価格ブランドの限界を打ち破るため、合併・買収(M&A)戦略を取っているのだ。

もちろん、経験が不足した中国メーカーがすぐにプレミアム市場を独占するのは難しいだろう。だが、中低価格市場で中国勢の攻勢に押され、シェアを守れなかった苦い経験がプレミアム市場でも繰り返されないという保証はない。サムスン電子は中国スマートフォン(スマホ)市場で、同クラスの製品を10万-20万ウォン(約1万-2万円)安く売る中国メーカーに泣かされた。かつて1位だった同国でのシェアは、今では5位まで落ちている。
韓国電子機器メーカーが中国勢の攻勢を受けつつ生き残る方法は、差別化しかない。例えば、プレミアム戦略を続けるにしても中国の特性に合った戦略を模索してはどうか。プレミアムイメージを弱めることなく中低価格市場でも成功を収めるための「革新」も可能ではないだろうか。「昨年と同じ」という言葉は、今のように変化の速い産業環境にはそぐわない。韓国企業の生き残りをかけた必死の模索と実践を期待したい。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 ハン・ドンヒ記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/01/30/2016013000494.html
【管理人コメント】
LG電子のロードマップを掲載したが、ペーパーモニターから自動車産業へ2017年には激化するのだろう。問題は自動車産業の半導体の中でもCPUは日本のメーカが先導しているという事である。自動運転や安全機能の自動化にはCPUが300~500個程度使われるとされている。液晶パネルとともに、自動車産業は革新的な要素が多数ある。しかし有利なのは日本企業であり、韓国企業ではない…。。。
韓国電子機器メーカーの「プレミアム戦略」は今に始まったものではなく、所期の成果も収めている。サムスン電子とLG電子はそれぞれ大画面の4Kテレビや有機ELテレビなど300万ウォン(約30万円)を超えるプレミアム製品を前面に掲げ、全体の生産量は減らしながらも営業利益を増やした。
韓国電子機器メーカーがこうした戦略を選ばざるを得なかったのも、そしてそれが成果を出せたのも、中国の存在ゆえだ。韓国メーカーは中低価格市場に足を踏み入れた中国メーカーに押され、プレミアム市場に一気に軸足を移したが、中国メーカーはこれまで、技術力やプレミアムブランドの構築に必要な知名度が足りず、高級製品市場に手を伸ばせなかった。
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しかし、こうした状況が今年も続くかどうかは未知数だ。中国メーカーがプレミアム市場参入の準備を進めているためだ。中国は昨年の経済成長率が6.9%と25年ぶりの低水準を記録し、経済に非常灯がともっている。景気が振るわず内需が萎縮(いしゅく)する中、売上高の8割を内需に依存していた中国メーカーは海外を、特にプレミアム市場を狙い始めている。
代表的なのが、中国家電大手・海爾集団(ハイアール)による米ゼネラル・エレクトリック(GE)家電事業の買収だ。100年を超える歴史を持つ米国のプレミアムブランドが、54億ドル(約6400億円)で中国メーカーの手に渡ることになった。ハイアールは買収を欧米など先進国市場開拓の足がかりにする構えだ。また、別の中国家電大手、海信集団(ハイセンス)は日本のシャープのテレビブランドを買収し、今年、シャープブランドで米国市場に進出した。中国勢が低価格ブランドの限界を打ち破るため、合併・買収(M&A)戦略を取っているのだ。

もちろん、経験が不足した中国メーカーがすぐにプレミアム市場を独占するのは難しいだろう。だが、中低価格市場で中国勢の攻勢に押され、シェアを守れなかった苦い経験がプレミアム市場でも繰り返されないという保証はない。サムスン電子は中国スマートフォン(スマホ)市場で、同クラスの製品を10万-20万ウォン(約1万-2万円)安く売る中国メーカーに泣かされた。かつて1位だった同国でのシェアは、今では5位まで落ちている。
韓国電子機器メーカーが中国勢の攻勢を受けつつ生き残る方法は、差別化しかない。例えば、プレミアム戦略を続けるにしても中国の特性に合った戦略を模索してはどうか。プレミアムイメージを弱めることなく中低価格市場でも成功を収めるための「革新」も可能ではないだろうか。「昨年と同じ」という言葉は、今のように変化の速い産業環境にはそぐわない。韓国企業の生き残りをかけた必死の模索と実践を期待したい。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 ハン・ドンヒ記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/01/30/2016013000494.html
【管理人コメント】
LG電子のロードマップを掲載したが、ペーパーモニターから自動車産業へ2017年には激化するのだろう。問題は自動車産業の半導体の中でもCPUは日本のメーカが先導しているという事である。自動運転や安全機能の自動化にはCPUが300~500個程度使われるとされている。液晶パネルとともに、自動車産業は革新的な要素が多数ある。しかし有利なのは日本企業であり、韓国企業ではない…。。。
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