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韓国造船業、好転の兆しが見られず 多くの人が離職に追い込まれる可能性

苦境に直面している韓国の大手造船メーカーだが、2016年に入っても状況に改善の兆しは見えない状況だ。15年に1万5000人規模の人員整理を行った造船大手3社だが、韓国メディアのKBSによれば16年も多くの社員が整理の対象となる可能性があるという。

韓国の造船大手は海洋プラント事業の不振によって、15年に約7兆ウォン(約7000億円)を超える赤字を計上した。原油価格の急落による影響を受けた格好だが、一部では韓国企業同士が値引き合戦を繰り広げた結果、利益が出ない価格で受注したことが響いたとの分析もある。 韓国メディアのKBSはこのほど、韓国の造船業界では15年に1万5000人規模の人員整理が行われたと伝える一方、16年に入っても造船メーカーの業績は上向かないと指摘し、「さらに多くの人が離職に追い込まれる可能性がある」と伝えている。 記事は、海洋プラント事業において受注が激減したことで、韓国の造船メーカーは事業構造の改革を迫られ、下請けの企業などが相次いで倒産し、多くの人が職を失ったと紹介。さらに、今年に入っても状況に好転の兆しが見られないことは非常に深刻だと論じている。

韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版によれば、2016年1-3月に韓国3大造船メーカーのうち、大宇造船海洋と三星重工業は新規の受注をまったく獲得できず、初めて受注量ゼロとなった。韓国の3大造船メーカーは15年に巨額の赤字を計上したが、16年になっても浮上の兆しすら見えていない状況であり、韓国経済の支柱の1つである造船業界が直面している不振は極めて深刻と言える。
http://biz.searchina.net/id/1608156?page=1

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【管理人 補足記事&コメント】
8兆ウォンの赤字
聯合ニュースによると、大宇造船海洋の昨年の営業赤字は約5兆ウォン(約4950億円)、現代重工業とサムスン重工業もそれぞれ1兆4000億~1兆5000億ウォンと造船、証券業界は推計しているという。ビッグ3がそろって兆単位の赤字を計上するのは初めてで、合計では8兆ウォンにも達する史上最悪の危機的状況だ。

大宇造船海洋に対しては大株主で債権団の中心である政府系の韓国産業銀行が昨年10月に合計4兆2000億ウォンに上る支援策を発表した。資金の手当てがなければ、経営破綻が免れないところまで追い込まれている。 大宇造船海洋は昨年8月以降、早期退職などで部長クラス以上の社員を1300人から1000人に減らし、本社役員も3割削減。不動産など一部資産も売却するなど厳しい再建計画を実施中という。リストラを余儀なくされているのは他のビッグ3も同じだ。

韓国経済新聞などによると、韓国の造船企業は昨年、1015万CGT(標準換算トン数・建造難易度などを考慮した船舶重量)を受注した。1位の中国より10万CGT少なかった。日本は914万CGTで、3位だった。市場シェアは中国が30.3%、韓国が30%、日本が27.1%となり、中国の受注量1位は2012年から4年連続という。 問題は下期の受注動向だ。中国が692万CGTを受注したのに対し、韓国は342万CGTと中国の半分にもならなかった。日本(442万CGT)にも追い抜かれている。受注量の差は年末に近づくほど広がっており、11~12月は中国が韓国の8倍にも上った。12月の韓国の受注量は2009年9月以来の最低水準という。

造船業で日本が40年以上守り続けた世界一の座を韓国が奪ったのは2000年だ。それ以降、造船業は韓国経済の自慢の種だったが、近年は中国に1位を譲り渡しただけでなく、日本にも追い上げられ、焦りの色を深めている。日本のシェアは13年が16.5%、14年が21.6%、15年が27.1%と拡大傾向にある。とはいえ日本とて縮小する世界市場を考慮すれば復帰できるとは限らない。しかし客船技術がある日本ならば、大型タンカー船の製造を含めて受注し始めているわけで、今後期待がかかる…。




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[ 2016年04月24日 10:08 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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