韓国経済News

韓国経済を中心に北朝鮮・中国・台湾・日本そしてアメリカの経済状況を掲載するサイトです。
   
韓国経済 韓国社会 韓国政治韓国芸能 日本経済 日本社会 日本政治
韓国経済News TOP  >  韓国社会 >  朝鮮日報が選んだ2012年名言・珍言!!

朝鮮日報が選んだ2012年名言・珍言!!

2012-12-31-k015.jpg

韓国では今年、総選挙と大統領選挙が行われた。激戦だっただけに品のない暴言も相次いだ。そうかと思えば、600億ウォン(約48億円)を寄付した企業経営者の「カネを貯めたところで財閥しかできない」という発言は格差に反感を持つ人々の気持ちを慰めた。『江南スタイル』で世界的ブームを巻き起こした歌手PSY(サイ)は「1位になれなかったことを残念がれる状況が幸せだ」と語った。世界的には指導者の交代が相次ぎ、新たな指導者は希望とともに重責に対するプレッシャーを吐露した。


スポンサードリンク


【政治】

統合進歩党・李石基国会議員「愛国歌は国歌ではない」

総選挙前の朴槿恵氏「先は長いのに日が暮れる」

政治の世界は言葉に満ちている。総選挙と大統領選が行われた上、「安哲秀(アン・チョルス)現象」や進歩党候補公認問題が加わり、今年は特にそうだった。


■李正姫氏「朴槿恵候補を落とすために出馬した」

12月19日の大統領選には今年の政治現象が全て凝縮されていた。まずは歴史問題だ。民主統合党から出馬した文在寅(ムン・ジェイン)氏は、歴史的に朴正熙(パク・チョンヒ)政権に連なり、メディアの株式を保有し続けた「正修奨学会」を「盗品だ」として、与党セヌリ党から出馬した朴槿恵(パク・クンヘ)氏を攻撃。安哲秀元ソウル大教授も論争に加勢した。朴槿恵氏は10月26日の朴正熙大統領33回忌追悼式で「もう父のことはそっとしてもらいたい」と語った。

今回の大統領選には自らの意思というより、時局に左右されて出馬した2人が有力候補となった。文在寅氏は6月の党内選挙に出馬した際「暗い時代が私を政治に呼び込んだ」と述べた。安哲秀元教授は「私の最終目標は大統領ではない。時代の課題を解決する上で役に立てばと思う」と語った。

2人は候補者一本化と選挙運動の過程で数多くの言葉を残した。安元教授は9月の出馬宣言に際し「私は借りがない人間だ。大統領に当選しても公職を戦利品として分配することはない」と述べた。彼は数日後「渡ってきた橋を燃やした」とも語った。大統領選を最後まで戦い抜く姿勢をそう表現したものだ。安元教授は12月6日に文氏の選挙運動を積極的に支援すると約束した際に「きょうが分水嶺になるだろう」と述べた。しかし、結局は選挙情勢を覆す分水嶺とはならなかった。安元教授は文氏に野党勢力の統一候補の座を譲った後も「魂を売りはしなかった」と語った。

大統領選候補者による第1回テレビ討論で、統合進歩党から出馬した李正姫(イ·ジョンヒ)氏は「朴槿恵候補を落とすために出馬した」と語った。この発言は逆に朴槿恵氏の勝利を助けたと評価されている。朴槿恵氏は第3回テレビ討論で文在寅氏が「(与党は)2007年の公約を守らなかったのではないか」と攻撃すると「だから大統領になろうとしている」と反論した。このやりとりもテレビ討論では話題となった。


■進歩党とナッコムス

4月の総選挙では統合進歩党の比例代表候補公認をめぐり、5月に重大な不正が発覚した。

党内で独自に行われた真相調査で、何枚もくっついた投票用紙が見つかったことに関連し、金先東(キム・ソンドン)国会議員は「のりが粘り気を取り戻してくっついた」と主張した。党内で不正の中心人物と指摘された李石基(イ・ソッキ)国会議員の相次ぐ発言は「親北朝鮮論争」を巻き起こした。李議員は5月にテレビで「北朝鮮追従よりも米国追従が問題だ」と発言。6月には「愛国歌(韓国国歌)は国歌ではない」とも語った。

李正姫元代表は不正に関する批判が集中すると「誰がわれわれの大切な党員を不正行為者として追及できるのか」と語った。進歩党の主流派は「国民目線」を主張する非主流派に対抗し「党員目線」を主張した。これに先立ち、進歩党の比例代表党内選挙に出馬したキム・ジユン氏は済州島の海軍基地を「海賊基地」呼ばわりした。柳時敏(ユ・シミン)元共同代表は不正事件を受け「私の政治人生の後半は終わった」と語った。

昨年野党支持層の関心を集めたインターネット放送「ナヌン・コムスダ」(「私はこざかしい人間だ」の意、通称・ナッコムス)は、4月の総選挙直前にナッコムス元司会者のキム・ヨンミン氏による暴言事件で人気が急落した。キム氏は2004年から05年にかけ、インターネット放送でひどい暴言、卑語を連発していたことが分かった。キム氏は総選挙で落選後、「神のおぼしめしで悪口を発した」と懲りない様子だった。


■「先は長いのに日が暮れる」

朴槿恵氏はハンナラ党(セヌリ党の前身)の非常対策委員長を務めていた今年1月の議員総会で「先は長いのに日が暮れつつある」と述べた。ハンナラ党が総選挙で100議席も取れないとささやかれたころのことだ。

民主統合党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)顧問は党内選挙で「日暮れがある人生」をキャッチフレーズに掲げた。この言葉は年老いても働き疲れ果てた韓国人の心を端的に表したとされている。同党の朴智元(パク・チウォン)元院内代表は貯蓄銀行から不正な資金提供を受けていたとの疑惑が浮上したことについて、「カネを受け取っていたら木浦駅で腹を切る」と発言した。


【社会】

事件事故が後を絶たない1年だった。タコの踊り食いで窒息したように偽装して交際相手の女性を殺害した「踊り食い殺人事件」の被害者の父、ユン・ソンホさんは10月1日の裁判で加害者に無期懲役刑が下されると、「夢のなかで泣いていた娘にようやくかける言葉ができたように思う」と語った。主婦殺人事件では、暴行常習犯として行動追跡用の電子足輪が装着された殺人犯、ソ・ジンファン容疑者が逮捕され、妻を失った夫は「電子足輪は犯人にとっては銭湯のロッカーの鍵にすぎなかった」と憤った。

暗いニュースだけではなかった。「李鍾煥(イ・ジョンファン)教育財団」の李鍾煥(イ・ジョンファン)名誉理事長は今年5月、ソウル大図書館の建設費用として600億ウォンを寄付したのに続き、1兆ウォン(約810億円)規模の奨学金財団を創設する計画を明らかにし「カネを貯めたところで財閥しかできない」と語った。

警察にとっては早く忘れ去りたい1年だった。金光浚(キム・グァンジュン)検事収賄事件を捜査していたキム・スチャン特任検事は「医師は、医学的な知識や常識が看護師より優れているから(看護師を指揮)しているではいか」と述べ、検察を医師、警察を看護師に例えた発言で物議を醸した。検察スキャンダルで辞任した韓相大(ハン・サンデ)検察総長(検事総長に相当)は11月30日の辞任会見に先立ち「自分の目は何かに覆われていたようだ」と後悔が入り交じった心情を語った。

幻覚を引き起こす麻酔薬「プロポフォール」の乱用も社会問題となった。産婦人科専門医は内縁関係にあった女性に「いつ牛乳注射(プロポフォールの隠語)を打つのか」という携帯メールを送っていた。女性は注射を受けた後、死亡しているのが発見された。

大統領選終了後、ソウル大講師などを務めたソウル市文化財委員J氏は、若者の自己中心的な風潮をとらえ、ツイッターに「20-30代に高齢者暗殺団ができるかもしれない」と書き込んだ。クァク・ノヒョン元ソウル市教育監(教育長に相当)は、候補買収の罪に問われた裁判の控訴審で懲役1年の判決を受け、ツイッターに「自分は神様もお褒めになる人間だ」と潔白を主張した。


【経済】

朴宰完長官「不動産の最終列車に乗った方の苦痛は見守るしかない」

今年の経済界では低迷する経済状況を反映し、悲観的な発言が相次いだ。金錫東(キム・ソクトン)金融委員長は6月「欧州財政危機は1929年の世界大恐慌に匹敵する大きな影響を与えたと記録されるはずだ」と述べた。

朴宰完(パク・チェワン)企画財政部長官は9月、国会で不動産市場の低迷について触れ「どんな対策を打っても流れを逆転させるのは容易ではないようだ。(不動産)バブルが崩壊する過程、特に最終列車に乗った方々の苦痛を見守るしかない」と述べた。朴長官は7月、韓国経済研究院が主催した討論会で、財閥への経済集中是正を目指す「経済民主化」で企業活動が縮小することを懸念し、「財閥が(海外に)脱出してしまえば、カタルシスを感じるだけで何も残らない」と発言した。

サムスンファミリーの資産相続をめぐる訴訟で、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長は、自分を相手取り訴訟を起こした兄の李孟熙(イ・メンヒ)氏に「告訴した人たちは水準以下の自然人なので、私が残念に思ったりする対象にはならない」と述べた。李孟熙氏も「健熙が子どものような発言をするのを聞いて驚いた。一銭もやらないという(李健熙会長の)貪欲さが訴訟を招いた」と反論した。

李健熙会長も数日後、負けじと「李孟熙氏は私を『健熙、健熙』と呼べるような相手ではない。我が家を追われた人物だ」と語った。


【スポーツ・文化】

兵役問題でサッカーのワールドカップ韓国代表から外れた朴主永(パク・チュヨン)選手による今年6月の記者会見で、洪明甫(ホン・ミョンボ)元韓国五輪代表監督は「朴主永が軍隊に行かないなら私が代わりに行く」とかばった。洪監督の信念は五輪初の銅メダル獲得として実を結んだ。

ロンドン五輪フェンシング女子準決勝で1秒をめぐる誤審論争の末に敗れたシン・アラムは「1秒がこんなに長いとは思わなかった」という言葉を残した。

米音楽チャートのビルボードで7週連続2位となった歌手PSYは11月30日、「1位になれなかったことを残念がれる状況が幸せだ」と語った。

映画『ピエタ』でベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞したキム・ギドク監督は、帰国後の記者会見で「ある映画は1千万人の観客記録を立てるため、劇場から出て行かない。私はそれが泥棒ではないかと思う」と述べ、今年人気を集めた韓国映画『泥棒たち』が映画館のスクリーンを独占している状況を皮肉った。80歳で第19回方一栄(パン・イルヨン)国楽賞を受賞したパンソリ(歌と打楽器による韓国の民族芸能)の歌い手、成又香(ソン・ウヒャン)さんは「パンソリはトラの尾をつかんでいるようなものだ。死ぬ気でつかんでいなければならない。離した瞬間食われて死んでしまう」という一言で歌唱人生を振り返った。


【国際】

石原慎太郎氏「私は暴走老人」

日本維新の会の石原慎太郎代表は10月、東京都知事を辞職し、新党結成に乗り出した際、「『暴走老人』は途中で死ぬかもしれないが、それでもいいと決心した」と語った。田中真紀子文部科学相(当時)が石原氏の極右的な姿勢を「暴走老人で大変だ」と攻撃したことに対する反論だった。

英国のチャールズ皇太子は11月、王室のウェブサイトに掲載された動画で、「私の時間は減りつつある」と述べ、王に即位するまで生きられないのではないかという焦燥感をあらわにした。

中国共産党の習近平総書記は11月の就任式で「責任は泰山より重く任務は重大だが、道は遠い」と述べた。

クリントン米国務長官は今月12日、ABCテレビに出演し、次の大統領選に出馬するかどうかを問われ「全ての門戸は開かれている」と答えた。

ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー氏は11日、インドを訪問した際「国民の意思で決まる大統領になりたい」と述べ、2015年の大統領選に出馬する意向を明らかにした。

オバマ米大統領は11月の大統領選後の演説で「米国の最後の日はまだ来ない」と語った。

(朝鮮日報)







関連記事

[ 2012年12月31日 22:11 ] カテゴリ:韓国社会 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

サイト内をキーワードや文書で検索
お問い合わせ

お問い合わせ
管理人 MON
連絡先 monma@asahinet.jp