「脅威になるあれを初期に無力化」…金正恩氏、清州基地のF35を狙ったか
韓国軍の合同参謀本部は26日、北朝鮮が前日発射した新型短距離弾道ミサイル(KN23)はロシアのイスカンデルに類似した飛行特性である「プルアップ(pull-up)機動」(下降段階で突然急上昇する飛行)を行った、と発表した。金正恩(キム・ジョンウン)委員長はこれを「防御が難しい低高度滑降・跳躍型飛行軌道」と表現した。
「プルアップ機動」もしくは「滑降・跳躍」は、ミサイルの迎撃を避けることを目指した、ロシアのイスカンデル・ミサイルの代表的な飛行特性だ。北朝鮮の新型ミサイルにこうした能力があるということを、韓国軍当局が公式確認したのは初めて。
北朝鮮の朝鮮中央通信は、発射の現場を視察した金正恩委員長が「防御が容易でない戦術誘導弾の低高度滑降・跳躍型飛行軌道の特性とその戦闘的威力について直接確認し、確信できるようになったことを満足に思う」と表明したと報じた。北朝鮮版イスカンデル・ミサイルは、最大高度およそ50キロまで上昇してから下降に入り、18-20キロから滑降飛行するといわれている。そして最終下降段階で突然急上昇した後、80-90度の急角度で目標に突き刺さると伝えられている。
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これは、韓米のパトリオットPAC3ミサイルや在韓米軍のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)による迎撃を避けるためのものだ。 さらに朝鮮中央通信は、今回のミサイル発射が韓国空軍のF35ステルス戦闘機配備や韓米連合演習などを意識したものであることを明かし、F35が配備された清州基地が北の新型ミサイルの主目標であることを示唆した。北の新型ミサイルの射程は600キロに達するため、平壌以北の地域からでも清州基地を攻撃できる。
http://www.chosunonline.com/
「イスカンデル」は戦域レベルの紛争用に設計された戦術ミサイルシステム。このシステムは敵の活動妨害環境の中でも高い確率で任務を遂行することができる。ミサイルの発射準備中や飛行中でもほとんど故障しないといわれる。ミサイル飛行経路の計算と入力は、発射装置が自動で行い、システム搭載車両は移動可能。高いレベルの機動性を有している。このシステムはポイントやエリアに合わせて通常弾頭を使い分けるという。
北朝鮮がこの技術を有した事は、日本にとっても脅威であり、PAC3では撃ち落とせない。固体燃料を使い移動式発射台から発射するため、事前の捕捉が難しい。韓国軍によれば今回のミサイルの高度は50キロと低く、下降時は水平飛行に移行する特性を見せた。5月に発射したミサイル「KN23」も類似の特徴があるとしている。トランプ米大統領は25日のFOXニュースで「彼らは核実験はしていないし、小さいミサイルしか発射していない」と述べ、問題視しない立場を示したというが、日本にとっては、また脅威が一つ増えたことになる。
「プルアップ機動」もしくは「滑降・跳躍」は、ミサイルの迎撃を避けることを目指した、ロシアのイスカンデル・ミサイルの代表的な飛行特性だ。北朝鮮の新型ミサイルにこうした能力があるということを、韓国軍当局が公式確認したのは初めて。
北朝鮮の朝鮮中央通信は、発射の現場を視察した金正恩委員長が「防御が容易でない戦術誘導弾の低高度滑降・跳躍型飛行軌道の特性とその戦闘的威力について直接確認し、確信できるようになったことを満足に思う」と表明したと報じた。北朝鮮版イスカンデル・ミサイルは、最大高度およそ50キロまで上昇してから下降に入り、18-20キロから滑降飛行するといわれている。そして最終下降段階で突然急上昇した後、80-90度の急角度で目標に突き刺さると伝えられている。
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これは、韓米のパトリオットPAC3ミサイルや在韓米軍のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)による迎撃を避けるためのものだ。 さらに朝鮮中央通信は、今回のミサイル発射が韓国空軍のF35ステルス戦闘機配備や韓米連合演習などを意識したものであることを明かし、F35が配備された清州基地が北の新型ミサイルの主目標であることを示唆した。北の新型ミサイルの射程は600キロに達するため、平壌以北の地域からでも清州基地を攻撃できる。
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