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中国が世界最大の抗うつ病薬市場になる見込み、だが障害も

2019年10月29日、環球時報は、米経済情報専門サイトのマーケットウォッチの記事を引用し、「中国が世界最大の抗うつ病薬市場になる見込みだが障害も大きい」と指摘する記事を掲載した。

記事は、「米国では抗うつ薬が利益の多い大きな市場となっている」と説明。「18年の市場価値は137億ドル(約1兆4930億円)となり、25年には159億ドル(約1兆7330億円)に達する見込みだ」と紹介した。一方で、米国の4倍の人口を有する中国では、昨年の抗うつ薬の販売額は85億ドル(約9260億円)だったという。

しかし記事は、「近年では中国人もうつ病を含む心の病について以前より多く語るようになっており、これは大きな変化だ」とし、「うつ病などの心の病は、中国ではこれまで非主流化、スティグマ化されてきた。しかし、この10年で中国人のうつ病に関する議論や抗うつ薬の使用の面で大きな変化が生じてきた」と指摘。記者が北京市内にある数十店の薬局を訪ねたところ、約半数の店で抗うつ薬のエスシタロプラムシュウ酸塩が購入できたという。また、その他の抗うつ薬についても、処方せんなしで購入できた薬局がいくつかあったとのことだ。

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ただ、今のところ中国ではこれらの薬物が広範囲に使用されてはいないとし、「改善されてきているとはいえ、中国ではうつ病に対する知識と治療がいまだに欠けている状況だ」と指摘した。世界健康調査(WHS)によると、中国ではうつ病患者の1%しか治療を受けていないが、米国ではその割合は35%に達するという。
https://www.recordchina.co.jp/

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日本で抗うつ薬市場を急拡大させたのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の「パキシル」を開発したグラクソ・スミスクライン社とされている。パキシルは、日本では2000年に「うつの特効薬」という触れ込みで発売された。'99年まで、日本のうつ病患者はおよそ43万人で横ばいだった。しかし、パキシルの登場を境に患者数はぐんぐん増加。3年後の2002年には一気に70万人を突破し、2005年に当初の2倍以上となる92万人に達した。これと並行して、抗うつ剤の売り上げは10年あまりで5倍以上に増えている。

特に中国では、2012年の1年間だけで抗うつ薬の売り上げが22・6%も伸びた。中国は年間1000億円規模の『メガ・マーケット』になると見込まれていた。最近では抗うつ患者は増加する一方となる社会になりつつある。現代社会において日本とて、精神的ストレス増加により、悩みを抱える人は多い。中国も次第に技術革新が芽生え、企業における精神的プレッシャーが増加するわけで、人口が多いだけに悩みの数も多い。結果として、世界最大の抗うつ病薬市場となったわりに、病院などの社会整備は遅れている。


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[ 2019年11月04日 08:15 ] カテゴリ:中国 | TB(0) | CM(0)
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