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サムスン電子、システム半導体首位へ布石

サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は20日、今月初めの本格稼働を開始した極端紫外線(EUV)専用生産ライン「V1」(京畿道華城市)を視察した。同社で初となるEUV専用ラインだ。最先端のEUVを利用し、微細な回路を備えた半導体を生産する。 李副会長は「昨年我々はここでシステム半導体世界首位のビジョンを示し、きょうは長い旅程の第一歩を踏み出した」と述べた。

サムスン電子はファウンドリー(半導体受託生産)とイメージセンサーでシステム半導体市場の征服に向けた拍車をかけている。昨年4月に2030年までに133兆ウォン(約12兆4000億円)を投じ、システム半導体市場で首位に立つと宣言し、投資と技術開発を進めている。半導体業界関係者は「マラソンに例えれば、サムスン電子が先頭の台湾積体電路製造(TSMC)の後ろ姿をとらえるところまで追い上げた状況だ」とした上で、「サムスンがファウンドリーとイメージセンサーの事業強化でシステム半導体世界首位に向けた布石を打った格好だ」と指摘した。

しかし、サムスン電子が首位に立つためにはまだ道のりが遠い。ファウンドリー事業とイメージセンサー市場をそれぞれ掌握しているTSMCとソニーはサムスン電子との差を広げるため、巨額の投資を行っている。TSMCは昨年、1年間に18兆ウォンの設備投資を行った。

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ソニーも昨年10月から長崎に1兆ウォンを投資し、大規模なイメージセンサー工場を建設している。また、今年4月にはイメージセンサーの研究開発を強化するため、大阪に設計拠点を設ける計画だ。 業界関係者は「サムスン電子の参入でファウンドリーとイメージセンサーのシェア争いは徐々に激しさを増す」と予想した。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/21/2020022180002.html

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韓国サムスン電子がシステム半導体事業の競争力強化のため、米国テキサス州オースティンにある「Samsung Austin R&D Center」で行っていたカスタムCPUコアのアーキテクチャー開発プロジェクト、コードネーム「Mongoose」を昨年11月に中止した。韓国メディアの分析によれば、サムスン電子は2010年から170億米ドル(約1兆8500億円)を投資して進めてきた独自のCPUコア・アーキテクチャー開発の成果が期待を下回ったため、人工知能(AI)時代の核心技術といわれるGPUに集中すべく、独自CPUコアを断念する“選択と集中”を行ったとしている。

GPUはNVIDIA社が君臨しており、技術は提携しない限りは無理。また1983年にDRAM事業を開始、1992年から1位をキープし続けており、2019年7~9月期には世界市場シェアの47%を占めている。NAND型フラッシュメモリーでも2002年以降世界シェア1位を獲得しており、家電やスマートフォンでも世界市場ランキング上位の座を守ってきた。だが日本の製造設備と検査装置以外に、核心部分では日本技術が君臨している。

システム半導体事業は、韓国政府が自国内需活性化とサムスンの成長戦略に掲げているが、すでに技術で定着しているセンサーや自動車用CPU等において技術伝授が無く、自社開発では限界がある。設備投資に人材不足とノウハウ不足には耐えられないだろう。いずれは他企業参入で次第に分散する産業ではあるが、日本ソニーをはじめとして、さらなる技術改革に向け動いている、従ってサムスンのシステム半導体事業は成功しない。


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[ 2020年02月21日 10:00 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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