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韓国経済への新型肺炎の打撃が、主要国の中でも最も大きい理由

新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に歯止めがかからない。感染拡大に伴い、世界的にさまざまな分野に深刻な影響が出ている。特に、世界経済に与える影響は、日に日に拡大している。

中国に物理的に近いわが国や韓国の経済にも重大な影響が及んでいる。特に、韓国の輸出の30%近くが中国(含、香港)向けであり、半導体、鉄鋼、自動車などで業績懸念が高まっている。中国は世界経済のサプライチェーンの中心であると同時に、巨大な消費地でもあることを考えると、そのインパクトは計り知れないものがある。 2000年代に入り、“世界の工場”として中国は存在感を発揮し、世界のGDPや輸出に占めるシェアは顕著に拡大した。IT関連機器の輸出では、2007年の18%から2017年には24%に中国のシェアが増えた。新型肺炎が中国のサプライチェーンを大きく混乱させていることは韓国などにとって重大なリスクだ。

さらに、新型肺炎への対応をめぐり、中国では人々の共産党指導部に対する信用度が低下している。それに対して共産党政権はデマ対策に注力し、人権派弁護士や活動家の摘発にも踏み込んでいる。人々は、習近平国家主席の指導力に不安を募らせ、それぞれの個人や地方公共団体が独自に身を守る方策に走り始めている。

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新型肺炎は、特定の国同士の問題ではない。それは、中国を中心に世界全体に張り巡らされたサプライチェーンを混乱させている。米アップルや日韓独米の自動車など、ドミノ倒しのように生産の一時停止や需要の低下に直面する企業が出ている。 この状況は、韓国のように低コストで汎用品を生産し、輸出によって経済を運営してきた国にとって大きな打撃だ。韓国と中国は完成品だけでなく、中間財の貿易面でも密接に関係している。新型肺炎は、韓国の輸出にブレーキをかけるなどし、景気減速懸念は高まりやすい。
https://diamond.jp/articles/-/229660

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2月も終わりが近づき、韓国株やウォンを手放す外国人投資家が増加している。その背景には、韓国の景気先行き懸念の高まりがある。当然、中国依存の高い韓国は、新型肺炎の感染拡大で、韓国経済を支えてきた輸出関連企業の事業に大きな衝撃を与えている。企業業績の落ち込み懸念から韓国の所得・雇用環境への不安も高まっている。アジア各国の中でも高い流動性を誇るシンガポールの金融市場でさえ、肺炎の影響から大手金融機関のリスク許容度が低下し、流通市場における債券などの取引が減少している。

一方、米国経済は、リスクの高い通貨を保有するよりも、より安定が見込めるドルを選好する投資家心理が高まっている。徐々に主要国通貨にも浸透し、キャリートレードの増加から円安が進んだ。だが韓国ウォンは、先行きのリスクが警戒される通貨のグループにカテゴライズされている。慢性的かつ潜在的なドル不足を抱えると考えられる韓国にとって、アジア市場からの資金流出は無視できない。


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[ 2020年02月26日 08:39 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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