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韓国の5月の輸出激減、コロナの影響で最悪の輸出ショック到来か

2020年5月11日、韓国・毎日経済は、新型コロナウイルスの影響で「最悪の輸出ショックが到来する」と伝えた。記事によると、今月1~10日の韓国の輸出額は69億ドル(約7408億円)で、前年同期比46.3%急減した。操業日数が6.5日から5日に減少したことを考慮しても、1日平均輸出額が30.2%減少しているという。記事は「この10日間の現況は、輸出入が今後どの方向に流れていくかを推測する意味が大きい」とし、「韓国は月末に輸出が集中するケースが多いため、月間統計ではこれほどの打撃にはならない可能性もあるものの、69億ドルは毎月1~10日の統計を始めた2016年4月以来、最も少ない額だ」と伝えている。

輸出の急減は、半導体(マイナス18%)、無線通信機器(同36%)、石油製品(同76%)、自動車(同80%)など、韓国の主力産業全般に現れているという。地域別で見ても、中国がマイナス29%、米国が同55%、欧州連合(EU)が同51%、ベトナムが同52%、日本が同48%、中東が同27%となっている。記事は「新型コロナの影響で、貿易の急激な冷え込みが現実化しつつある」としている。ある専門家は「中国、米国、EUなどで需要が振るわず、韓国の生産拠点である中国、ベトナムを経た輸出も急減した」と説明し、「短期間の輸出回復は難しく、2~3カ月は輸出急減が続くだろう」と警鐘を鳴らしている。原油価格の下落も輸出急減に影響を及ぼしているという。

また、輸出額の減少が輸入額の減少幅より大きいため、貿易赤字は深刻化するとみられている。1~10日の貿易収支は26億ドルの赤字で、4月に続く貿易赤字を計上している。1月1日から5月10日までの貿易収支は43億ドルの黒字だが、前年同期(103億ドルの黒字)の半分にも満たない。

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5月の貿易収支がこのまま赤字となれば、12年1月と2月に、欧州の財政危機による輸出の不振で連続貿易赤字を出して以来4年3カ月ぶりの連続赤字が見込まれる。先月は99カ月続いた貿易黒字がストップしており、このまま赤字記録が続く可能性が懸念されているという。別の専門家は「輸出は少なくとも上半期に前年同期比でマイナスを記録する見通しだが、ひどい場合は下半期もマイナスは続くだろう」とコメントしている。
https://www.recordchina.co.jp/b804880-s0-c20-d0144.html

経常収支=所得−内需に過ぎない。 損益計算書のように単純に赤字=損失、『黒字=利得と考えるべきではない。米国が経常赤字となってもあまり問題ないとしている理由でもある。経常収支は所得から内需を単純に引いたものであるので、経済力が強い場合、成長力となる内需が大きい。経済成長の結果、内需が拡大していての赤字である。これがアメリカの過去40年の累積赤字の本質。

逆に国民所得の減少となる経済力の劣化による経常赤字は常に悪い。さらに重要なのは、この逆のパターン。経常収支=所得−内需なので、内需となる国内市場力の劣化による経常黒字も悪い。実際、韓国の内需は極めて弱く、貿易輸出額の対GDP比率は100%(:2017年度70%)と外需完全依存型の国内市場の弱い国だ。日本やアメリカは25%前後、中国でさえ30%前後。自国内に強大な市場となる内需をもつまでに韓国を除いて成長したという事。

日本も韓国も貿易収支は黒字。しかし、これは単に国内需要よりも生産力が大きいので海外に物品を輸出し、結果、所得が大きくなっている黒字であって、正確には生産力過剰を意味している。決定的な違いは一次所得。日本は大幅な黒字、韓国は圧倒的に赤字。日本のように一次所得が黒字ということは海外からカネが入ってくるという意味。従って海外からカネが入らずに、輸出減少で、内需が小さくなり、政府負債が外責頼みで、新型コロナウイルスの影響で体力の弱い企業は加速的に下落するという事。韓国政府が唱える企業の成長戦略では心もとない。


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[ 2020年05月13日 09:48 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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