日中韓の半導体をめぐる愛憎劇、中国企業は「日本頼みではなく自らに希望託せ」
2020年7月20日、中国紙・環球時報は、日中韓における半導体産業の状況について解説する記事を掲載した。記事は、日本政府が台湾半導体大手TSMCを日本に誘致し、世界最先端の半導体工場を建設してもらって日本の半導体産業の振興を図る方針であるとの報道が日本メディアから出たことを紹介。日本企業を支援する方針ではないことについて、中国・情報消費連盟の項立剛(シアン・リーガン)理事長が「日本の半導体産業に対する信用と能力の不足の表れ」と解説したことを伝えた。
その上で、1980年代後半に世界をリードしていた日本の半導体産業が、米国、韓国、台湾などの新興勢力の台頭により徐々にシェアを落としていき、2015年時点で世界のトップ10に日本勢として唯一残っていた東芝も18年に半導体分野を譲渡したことで、「ついに日本の半導体産業の輝かしい時代は幕を下ろした」としている。 そして、「日本企業に代わる形で世界をリードするようになったのがサムスン電子をはじめとする韓国企業だ」とする一方、「日本は半導体材料で引き続き強みを持ち続けており、これらの輸出制限で韓国を揺さぶった」と紹介。これを受けて、韓国企業は材料供給ルートの多様化を模索し、中国などの企業への接触を進めるほか、サプライチェーンの全領域をカバーできる産業体制作りに乗り出していることを伝えた。
記事は、日本メディアからは「米中の対立が激化するなかで、中国は日本に接近する可能性があり、日本企業は中国の半導体産業育成の後方支援に携われる可能性がある」との報道が出ていることにも触れ、項氏が「中国の半導体関連企業は日本を頼みにするのではなく、自らに希望を托すほかに道はない。
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ファーウェイのような中国本土企業に必要なのは、総合的な能力を持つ産業グループを形成することだ。中国市場は十分大きく、企業の能力も充分にある。われわれは、自前の半導体産業を発展させる能力を完全に有している」と論じたことを伝えている。
https://www.recordchina.co.jp/b822397-s0-c20-d0135.html
国内の半導体デバイスメーカーの数が減少しても、製造装置/材料・部品メーカーはそれぞれの強みを発揮し、いまだに世界の半導体産業の最先端を支えている。次は「製造強国を目指す中国か」との指摘も出てきた。世代交代を短期間で繰り返す技術の最先端を追い続け、グローバル化にもキッチリ対応してきた日本の半導体製造装置メーカーの「勝ち抜く戦略」が大きくかかわることになる。
1970年代、1980年代は、日本が半導体製造に関して世界をリードしていました。当初リードしていたのは発明国の米国でしたが、特にDRAMを中心に日本メーカーが台頭し、NECが世界最大の設備投資を実行し、売上高でもナンバーワンになった。日本の売上高が世界の50%のシェアを超えたこともあった。この業界は非常にフェアといえる。つまり最先端の半導体生産で採用された装置メーカーが勝ち抜く構図にある。なので「最先端」は外せない。最先端を実現するために、1970年代、1980年代、実は1960年代に遡っても日本にはすべての技術と産業のインフラがあった。
当時、半導体大手の日立製作所、東芝、富士通、NEC、三菱電機、パナソニック、三洋電機、ソニーなどは総合研究所を持ち、アカデミックな研究開発も功を奏し、エレクトロニクス産業界を盛り上げた。世界最先端で最も優れた技術が求められる製品が、必ず市場をリードするという構図は、ほかの業界とは少し異なる。技術や性能がより良い製品は必ず世界をリードするのがこの業界の特徴と言える。 特に今後は半導体装置のみならず、自動車産業で大きな転換期を迎える。また日本の半導体産業に活気があふれることになる。そこでも自動運転専用の半導体のみならず、設備或いは装置と言う部分で日本は世界をリードすることになる。
その上で、1980年代後半に世界をリードしていた日本の半導体産業が、米国、韓国、台湾などの新興勢力の台頭により徐々にシェアを落としていき、2015年時点で世界のトップ10に日本勢として唯一残っていた東芝も18年に半導体分野を譲渡したことで、「ついに日本の半導体産業の輝かしい時代は幕を下ろした」としている。 そして、「日本企業に代わる形で世界をリードするようになったのがサムスン電子をはじめとする韓国企業だ」とする一方、「日本は半導体材料で引き続き強みを持ち続けており、これらの輸出制限で韓国を揺さぶった」と紹介。これを受けて、韓国企業は材料供給ルートの多様化を模索し、中国などの企業への接触を進めるほか、サプライチェーンの全領域をカバーできる産業体制作りに乗り出していることを伝えた。
記事は、日本メディアからは「米中の対立が激化するなかで、中国は日本に接近する可能性があり、日本企業は中国の半導体産業育成の後方支援に携われる可能性がある」との報道が出ていることにも触れ、項氏が「中国の半導体関連企業は日本を頼みにするのではなく、自らに希望を托すほかに道はない。
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ファーウェイのような中国本土企業に必要なのは、総合的な能力を持つ産業グループを形成することだ。中国市場は十分大きく、企業の能力も充分にある。われわれは、自前の半導体産業を発展させる能力を完全に有している」と論じたことを伝えている。
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国内の半導体デバイスメーカーの数が減少しても、製造装置/材料・部品メーカーはそれぞれの強みを発揮し、いまだに世界の半導体産業の最先端を支えている。次は「製造強国を目指す中国か」との指摘も出てきた。世代交代を短期間で繰り返す技術の最先端を追い続け、グローバル化にもキッチリ対応してきた日本の半導体製造装置メーカーの「勝ち抜く戦略」が大きくかかわることになる。
1970年代、1980年代は、日本が半導体製造に関して世界をリードしていました。当初リードしていたのは発明国の米国でしたが、特にDRAMを中心に日本メーカーが台頭し、NECが世界最大の設備投資を実行し、売上高でもナンバーワンになった。日本の売上高が世界の50%のシェアを超えたこともあった。この業界は非常にフェアといえる。つまり最先端の半導体生産で採用された装置メーカーが勝ち抜く構図にある。なので「最先端」は外せない。最先端を実現するために、1970年代、1980年代、実は1960年代に遡っても日本にはすべての技術と産業のインフラがあった。
当時、半導体大手の日立製作所、東芝、富士通、NEC、三菱電機、パナソニック、三洋電機、ソニーなどは総合研究所を持ち、アカデミックな研究開発も功を奏し、エレクトロニクス産業界を盛り上げた。世界最先端で最も優れた技術が求められる製品が、必ず市場をリードするという構図は、ほかの業界とは少し異なる。技術や性能がより良い製品は必ず世界をリードするのがこの業界の特徴と言える。 特に今後は半導体装置のみならず、自動車産業で大きな転換期を迎える。また日本の半導体産業に活気があふれることになる。そこでも自動運転専用の半導体のみならず、設備或いは装置と言う部分で日本は世界をリードすることになる。
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