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韓国、約88億円かけ天気予報システムを独自開発、その精度はいかほどか?

2020年7月19日、韓国・SBSによると、同国が独自に開発した天気予報システム「KIM」が、今年4月から正式運用されている。韓国ではこれまで天気予報に英国のシステムを使用してきたが、今年4月からは、韓国が10年間に1000億ウォン(約88億円)かけて独自に開発した「KIM」を併用している。別途に費用がかかる既存の英国システムとは異なり、韓国の地形や気象特性に合わせてプログラムを改善することも可能という。

SBSでは、「KIM」の精度について資料を入手し調査。今月3日、韓国南部で降った40ミリの雨の1日時点での予報を、既存の英国のシステムと「KIM」を比較。英国のシステムでは、実際に雨が降った地域よりも梅雨前線は下に停滞すると予報したが、「KIM」は実際の降雨域をほぼ正確に予報したという。 しかし、改善点もあり、SBSが入手した気象庁の資料によると、過去3カ月間の「KIM」の雨の予報精度は、英国のシステムに比べ最大4%低かった。また、降水量は英国のシステムに比べて少なく予測する傾向にあるという。

気象庁は、正式に運用を始めてから日が浅いことによるデータ不足が原因だとしており、時間がたつにつれて精度も向上していくものと期待している。このニュースに、韓国のネットユーザーからは、「韓国で独自に開発したことは素晴らしい」「研究を重ねて精度が上がることを期待する」「屋外で働いているから、精度の高い予報はうれしい」などといった声が上がっている。

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また、「開発に1000億ウォン(約88億円)もかけたならば、世界一の精度で予報してほしい」とさらなる精度向上を求める声や、「今日は雨が降るとの予報だったので釣りに行けなかったが、雨は1度も降らなかった」との突っ込みも。その他、「天気予報はシステムも重要だが、予報官の実力にも左右される」「システムにばかり頼らないで、これまでのデータや経験から予報してほしい」「データ不足と言っているが、既存のデータは活用しないの?」などといったコメントが寄せられている。
https://www.recordchina.co.jp/b822477-s0-c30-d0155.html

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2015年7月に韓国型気象予報システムを開発し、テスト運用に入り、2020年には実際の予報業務に活用するとしていた。韓国は1980年代後半から、ライセンス契約によって海外から気象予測ソフトウェアを導入し天気予報を行っている。1997年から2010年までは、日本気象庁のモデルを、2010年からは、イギリス気象庁のモデルを導入し使用している。だが海外のシステムでは、韓半島とその周辺の地形や気象状況に合った予測や、観測資料の活用が難しい。さらにライセンス契約のため、システムの改良や技術発展にも限界がある。

気象庁と事業団は、韓国型気象予報システムの開発のため、2011年から2013年までの第1段階に、基盤構築や基礎的な技術の開発、2014年から2016年までの第2段階に、予報システムのテスト版の開発、2017年から2019年までの第3段階に、実際の予報業務に用いられるシステムの開発を行う、9か年計画を進めてきた。気候変動によって異常気象がより頻繁に、強く発生しているため、天気予報はますます難しくなっている。韓国の状況に合った韓国型システムの開発は、気象災害による被害の低減や、産業生産性の向上にもつながるとしている。


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[ 2020年07月24日 08:29 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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