韓国経済.com

韓国経済を中心に北朝鮮・中国・台湾・日本そしてアメリカの経済状況を説明するサイトです。
韓国経済 韓国社会 韓国政治 日本経済 日本社会 日本政治
韓国経済.com TOP  >  国際 >  レバノン爆発事故、途上国共通の惨状浮き彫りに

レバノン爆発事故、途上国共通の惨状浮き彫りに

レバノンは危機の上に悲劇が重なった。4日に首都ベイルートの港で起きた大規模爆発事故で周辺は破壊され、爆風が市内全域に吹き荒れた。死者は100人以上、負傷者も4000人に上る。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が生み出した医療体制のひっ迫に、より広い範囲にわたる人道上の危機が追い打ちをかけるだろう。政治が有効に機能しにくいという同国が抱える慢性的な問題により、あらゆる事態はさらに悪化してしまう。

アウン大統領は、肥料や火薬の原料となる2750トンもの硝酸アンモニウムが、適切な安全措置が講じられないまま6年間も倉庫に保管されていたと明らかにした。アウン氏は容認できない状況だと批判したが、特に市街地のすぐ近くでこんなことがあったとは、まさに衝撃を受けるほどのずさんな管理態勢だと言える。硝酸アンモニウムの危険性は良く知られており、2015年には中国・天津市の港湾倉庫で爆発事故が発生し、犠牲者が多数に上った。 中国と違ってレバノンは、受けた痛手を独力で乗り切れるほど財政資金に余裕はない。

ただでさえ苦しんでいた政治と銀行、財政の複合的な危機は、新型コロナ対策として実施したロックダウン(都市封鎖)で一段と強まった。政府はデフォルト(債務不履行)を引き起こし、国際通貨基金(IMF)からの支援を受けるために必要な改革案を、まだまとめられないでいる。爆発事故の前ですら、IMFはレバノンの今年の国内総生産(GDP)成長率がマイナス12%に沈むと見込んでいた。レバノンポンドの非公式レートは、3月初めの1ドル=2600ポンド前後から、最近では7900ポンド前後に急落した。

スポンサードリンク
だからハイパーインフレが現実的なリスクだったが、今は輸入に頼る食料が手に入らず、国内に飢餓が広がるというより切実な問題が大いに懸念されている。貯蔵庫にある小麦は利用できなくなったし、爆発事故で同国最大の港が壊滅したからだ。とりあえず人道上の危機は最も簡単に対処できるだろう。レバノンの対立する各政治派閥の後ろ盾となっている外国勢力は、互いに競うように寛大な姿勢を示す公算が大きく、国内でも悲劇を分かち合うことで政治的休戦につながるかもしれない。だが国家としての信頼を回復する道のりはずっと険しくなる。
https://jp.reuters.com/article/lebanon-explosion-breakingviews-idJPKCN25208F

2020-08-07-k005.jpg

中東・レバノンの首都ベイルートの港で大規模な爆発が起こり、死者は100人、けが人も4000人を超える。中東・レバノンの首都ベイルートで起きた大規模な爆発では、爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムが爆発したとしている。硝酸アンモニウムの爆発が原因となった事件や事故は、過去に世界で起きている。2015年には中国・天津の倉庫で硝酸アンモニウムなどが引火して大規模な爆発が起き、合わせて173人の死者・行方不明者が出たほか、周辺にあった300余りのマンションや工場などが被害を受けた。爆発では中国政府の調査チームが報告書をまとめ、保管されていた化学物質の1つが気温の上昇で自然発火し、近くにあった硝酸アンモニウムなどに引火して大爆発が起きたとしている。

1995年にアメリカ南部のオクラホマ州の連邦政府ビルが元軍人によって爆破され、政府職員や保育所にいた子どもなど168人が死亡、500人以上がけがをした事件では硝酸アンモニウムが使われた。2013年、南部テキサス州の肥料工場で起きた爆発で14人が死亡し、200人以上がけがをした事故では硝酸アンモニウムの爆発が原因だった。 レバノンで起きた爆発の映像で上空に白い球状のガスが広がったあと、茶色や赤茶色の煙が立ち上った様子から、硝酸アンモニウムが爆発したときの化学反応で、窒素酸化物が発生しているとみられるとし、倉庫に保管されていた硝酸アンモニウムが、大規模な爆発の原因となったと専門家は見ている。

レバノン政府が倉庫に保管されていたと発表したおよそ2750トンの硝酸アンモニウムすべてが爆発した場合、爆発の規模をTNT火薬に換算すると1000トンほどに相当し、これはおよそ8キロ離れた場所のガラスが爆風で割れる威力にあたる。

関連記事

[ 2020年08月07日 09:17 ] カテゴリ:国際 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

スポンサードリンク
月別アーカイブ
サイト内をキーワードや文書で検索
お問い合わせ

お問い合わせ
管理人 MON
連絡先 monma@asahinet.jp