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「米国寄り」迫られるが、経済は「中国依存」続く

米国と中国との対立が、相手国の総領事館閉鎖合戦に発展するなど深まってきた。外交の断絶にもつながる異例の措置である。世界は再び冷戦期のような陣営に二分されてしまうのか。軍事面でも米中の緊張は高まるばかりだ。米軍は南シナ海に空母二隻を派遣し演習を実施。中国も対抗して同海域で訓練を展開した。この間にアザー米厚生長官が台湾を訪問、蔡英文総統と会談した。中国は対抗措置として、複数の中国軍機を台湾海峡上空の中間線を越え台湾側に侵入させた。高速通信規格「5G」をめぐる中国ファーウェイの排除など米中の確執は、外交、軍事、経済の各分野に広がる。

このままでは従来の覇権国家と新興の国家が衝突する「トゥキディデスの罠」に突き進むとの懸念も根強いが、米ソの東西両陣営が交わりを断って鋭く対立した20世紀後半と異なり、今の米中は深い相互依存関係にあるのが米ソとの決定的な違いだ。コロナ禍への対応で米中経済は明暗が分かれた。20年4~6月期の中国GDPは前年同期比3.2%増と先進国に先駆けてプラス成長に戻った。米国ではコロナ感染者が増え続け、4~6月期の米GDPは年率換算で前期比32.9%マイナスと、統計開始以来の落ち込みを記録。消費支出も年率34.6%マイナスとなった。IMFなど有力国際機関の予測を分析すると、米中経済のGDP経済規模は25年ごろに逆転する。米国には経済覇権を握られることへの焦りもある。

トランプ政権は貿易や核軍縮、地球温暖化問題などで「自国第一主義」を貫く。トランプ氏は11月の米大統領選に向けて「対中強硬策」をアピールし、バイデン民主党候補に比べ劣勢とされる選挙情勢の挽回に懸命。中国も大統領選までは「我慢」を覚悟している。

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世界の大半の国々にとって、米国か中国かの選択は悩ましい。米国と距離を置く国だけでなく、日本をはじめ米同盟国の多くも国際協調の枠組みに立ち戻るべきだとの考えである。グローバル化した「世界経済」を考えれば、力による対決ではなく協調による共存こそが世界の発展に繋がる。 米国は「安全保障重視」を掲げるが、中国は世界最多の人口パワーを背景に、AI(人工知能)などの分野で、すでに米国を追い越したとされる。その優位性は「デジタル独裁国家」とも呼べる中央集権的なデータ収集・管理システムにある。中国は中央銀行デジタル通貨の導入を計画、現行の国際金融決済ネットワークとドル本位制度の打破を目指している。
https://www.recordchina.co.jp/b812705-s0-c10-d0035.html

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19年の日本の対中輸出入額は33兆1357億円。全体の21.3%を占める。中国進出企業は約1万3600社超、中国関連ビジネス企業は3万社以上。日本にとって、有力な成長戦略であるインバウンド中国人訪日客へのコロナ後の期待も大きい。つまり日本経済は人口14億人の中国市場なしで成り立たないという側面を持つ。

20年7月の中国工業生産は前年同月比4.8%増で、販売が好調な自動車やスマホの生産が全体をけん引した形だ。4カ月連続のプラスで、自動車が27%、スマホが19%それぞれ増加した。新型コロナウイルスのまん延で日本の自動車メーカーの業績は軒並み悪化しているが、中国市場では好調を維持している。日系自動車大手4社の中国市場における7月の新車販売台数はトヨタが19%増の16万台と3カ月連続で二桁増を記録した。ホンダも6カ月ぶりに前年実績を上回り、全社がプラスを達成している。

開発中心で経済発展を遂げてきた米国の今後は、同じ道をたどるしか道はない。今頃製造に力を入れたところで、高い人件費で製造技術レベルも追い付かない。外資系企業に頼るしかないが、基本は中国工場となる。トランプがどう動いたところで、貿易と経済成長の構図は変わらない。従って米国政治も中国政治も外交力が決め手となるシステム構築が優先されるという意味だ。世界の二大市場がいがみ合っている様では世界経済は低迷するばかりとなる。

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[ 2020年08月20日 08:22 ] カテゴリ:日本経済 | TB(0) | CM(0)
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