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コロナで打撃の世界自動車産業、中国-アセアン協力には追い風

2020年9月18日、中国新聞網は中国-アセアン自動車博覧会が広西チワン族自治区柳州市で開幕したと報じた。記事は、第10回中国-アセアン自動車博覧会が17~21日の日程で中国の新興自動車産業都市である柳州市で開幕したと紹介。中国のほか、マレーシア、フィリピンなどアセアン加盟国の政府関係者、業界関係者が参加し、新型コロナウイルスの感染が続く中での中国とアセアンとの自動車産業分野における協力のチャンスを模索していると伝えた。

そして、中国商務部研究院国際市場研究所の白明(バイ・ミン)副所長が「新型コロナは世界の自動車産業チェーン、サプライチェーンに大きな打撃を与え、特に欧米諸国への影響が大きくなっている。一方、東南アジア諸国の感染状況は最も深刻なものではないため、客観的に見れば中国の自動車企業が東南アジアの市場を開拓するうえでのチャンスとなっている」との見方を示したと紹介している。

その上で、近年中国の自動車企業はアセアン市場進出を続々と試みており、東風、長城といったブランドがすでにタイに工場を建設すべく投資を行っていると伝えた。また、吉利、江淮などのメーカーもマレーシアに組み立て工場を建設し、技術協力を通じて現地での組み立て生産を行っているとした。

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記事は、同博覧会に初めて参加した広州にあるインドネシア総領事館の領事が「上汽通用五菱がインドネシアに工場を建設し、現地の発展を促進している」と語るとともに、博覧会に参加することで中国の自動車製品や技術をさらに把握でき、中国とのさらなる協力に向けた多くのチャンスが生まれるとの認識を示したと伝えた。
https://www.recordchina.co.jp/b696943-s0-c20-d0135.html

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新型コロナウィルスの世界的な感染拡大で欧米を中心に自動車需要は急減している。とくにヨーロッパは世界で最も需要の弱い地域になり始めている。一方で、都市封鎖を先駆けて解除した中国では売れ行きが急速に回復している。BMWの中国での販売台数は第二四半期に21万2617台、前年比17%増と好調である。同時期、BMWは米国で40%減、欧州で46%減と惨憺たる売り上げとなった。今年の世界の自動車販売台数について、ある専門誌では中国が2280万台、前年比11%減、米国が1330万台、同22%減、そして最も落ち込みが激しい欧州が1570万台、同24%減となる、と推計している。

自動車メーカーはここ数年、需要が停滞する中で、電気自動車(EV)・自動運転の開発などで高まるコストと戦い続けてきた。そこに世界的なコロナショックが加わって経営を直撃された。アメリカの三大メーカー(GM,フォード、FCA〈ファイアット・クライスラー〉)の株価は30%下落して、三社合計の時価総額は株価急伸を続けているテスラー社の1/3にまで落ち込んでいる。自動車アナリスト達は、欧州市場が新型コロナウィルス感染拡大以前の市場規模に戻るのには3~4年を要する、との厳しい見方で一致している。

現在、自動車メーカーへの打撃の大きさはいまだはっきりとしていない。ここ数か月は大打撃の傷跡が表面化する時期となる。コロナウィルス感染前から経営難に陥っていた、規模の劣る、財務的にも苦しいメーカーは、規模の利益を求めて経営統合の道を選択せざるを得ないと予想している。そもそもスケールメリットの大きい業界であるうえ、EVなどの研究開発費用を生み出す財務基盤の強さが必要となる。


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[ 2020年09月23日 09:08 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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