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中国通販業がピンチ、頼みの綱は日本?包装用段ボールが不足して大量輸入

中国では、11月11日にネット通販の年間最大のショッピングイベントが開催される。この日は「双11(ダブル・イレブン)」と呼ばれ、近づくにつれ関連記事の発表も増える。中国の大手ポータル/ニュースサイトの新浪網は5日、通販の取扱量が急増したことで包装用段ボールの不足が深刻になり、日本からの輸入が急増していると紹介する記事を掲載した。

新浪網掲載の記事によると、中国では今年(2020年)、新型コロナウイルス感染症の影響もあり通販利用が急増し、その関係で宅配便の取扱量も激増した。国家郵政局によると、1-9月の郵便物としての宅配便取扱量は前年同期比27.9%増の561億4000万件だった。民間会社の取扱量を含めると600億件に達したという。また、取扱量がピークを迎える「双11」期間には、1日当たりの取扱量が4億9000万件に達すると見込まれている。 そのため、中国では宅配便の包装用段ボールの生産が需要に追いつかない状態になった。日本製紙連合会によると、今年1-9月の段ボール原紙の輸出量は前年同期より9割程度増えて61万8000トンだった。9月単月では前年同月の2.5倍の10万1000トンだった。輸出急増の最大の原因は中国の需要増だったという。

中国で包装用段ボールの生産が増えない背景には2017年から産業廃棄物の輸入を厳しく生産する政策が施行されたことも影響している。中国での段ボールの原料は、重量比で60%程度が廃紙だ。しかし廃紙の輸入も規制されたことで、輸入量は2017年には2572トン、18年は1703トン、19年は1036トンと、激減を続けた。

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一方の日本側の製造会社には、輸出用段ボールは安価な商品で収益率が悪いため、生産を維持するためには輸出を続けねばならないという事情もあるという。中国の国家統計局によると、段ボールの国内流通価格は10月上旬に、前年同期比よりも11.22%上昇して、1トン当たり3666.7元(約5万7600円)に達した。
https://www.recordchina.co.jp/b850272-s0-c20-d0142.html

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中国でのECサイトで購入した商品を梱包する段ボール不足で出荷できない事態が生じるのは2017年の中国ネット通販最大のお祭り「11月11日、独身の日」などでは通例となっている。11月11日は、中国全土が狂乱の中に包まれる日だ。ネット通販のプロモーションイベントであった「独身の日」は、「一人寂しい独身の男女は、この日ぐらい、頑張っている自分にご褒美を」というコンセプトで、アリババが2009年に始めたところ、大当たりをし、他のECサイトも追随し、中国ECサイト最大のお祭りとなった。2016年、アリババ1社だけで、912億元(約1兆5600億円)を超えた。

中国の宅配便件数は年間313億件を超え、毎年5割ペースで増え、独身の日には10億件の宅配便が配送される。ところが、商品を梱包する段ボールの原材料紙が不足をし、この1年で価格が7割も上がっている。そしてコロナ感染による通販利用拡大で段ボール不足に陥った。2016年度で、中国の段ボール原材料紙の消費量は4600万トンとなる。全世界の段ボール紙の1/3を中国が消費をしている。原材料紙が不足し、1トン3000元(約5万1000円)だったものが、2017年には5000元(約8万5000円)に上昇した。


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[ 2020年11月06日 10:41 ] カテゴリ:中国 | TB(0) | CM(0)
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