韓国の人工太陽KSTARが世界新記録! 摂氏1億度で20秒運転
2020年11月24日、韓国・イーデイリーは、韓国の人工太陽KSTARが、世界新記録を打ち立てたと伝えた。記事によると、韓国核融合エネルギー研究院KSTAR研究センターは、ソウル大学と米コロンビア大学との共同研究のKSTARプラズマ実験で、核融合の核心条件である摂氏1億度超の高温プラズマを20秒以上連続運転することに成功した。これは1億度超の高温プラズマ運転の世界最高記録であり、昨年の運転記録である8秒を2倍以上塗り替えたことになる。
核融合発電は、核分裂を利用してエネルギーを発生させる原子力発電とは異なり、水素核融合を通じてクリーンエネルギーを発生させるもの。海水から得た重水素と三重水素を利用することから、資源が無限であること、そして温室効果ガスの発生や爆発の危険性がないクリーンエネルギーとして注目されている。韓国核融合エネルギー研究院のユ・ソクチェ院長は「人類が経験したことのない20秒を達成したことで、KSTARの優秀性を立証した。2025年には1億度以上で300秒を達成し、長時間の運転と核融合エネルギーの実現を目標に挑戦的な研究を続けていきたい」と話したという。
これを受け、韓国のネット上では「かっこいい」「韓国でこういう先端分野で世界を先導するのは初めてじゃない?。すごい!」「誇らしい。偉大な韓国の科学者たち」など喜びの声にあふれており、「もしこれが完成したら、危険で廃棄物のたまる原子力発電は終わりだ」「科学技術強国が資源強国を超えている」「ということは、2030年代には韓国がエネルギー強国になるってことだね」と期待も高まっている。
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その他にも「科学技術に惜しみない投資をしてほしい」「韓国も核爆弾を保有してこそ、中国や日本、ロシア、米国から解放される」「これはまた文大統領がおこぼれにあずかるんじゃない?」などさまざまなコメントが寄せられている。
https://www.recordchina.co.jp/b855834-s0-c30-d0127.html
中国の核融合装置
核融合発電とは一言で言うと「地上に人工の太陽を作ること」となる。つまり、太陽内部で起きている「核融合反応」を人工的に作り出しエネルギーを取り出す試みだ。人類史上最大のプロジェクトの一つと言える。核融合のメカニズムは太陽などの恒星ができるときと同じ。1,500万度以上で熱せられた空間に水素をたっぷり含んだガスを閉じ込め、ガスの中の水素原子核同士を衝突させる。この過程で大量のエネルギーが発せられるのでそれをエネルギー源として使うのが核融合だ。日々太陽から地球に降り注ぐエネルギーも核融合によってできたエネルギー。
核融合炉の燃料となるのは重水素と三重水素。重水素と三重水素は海水中から取り出せるため事実上「無尽蔵」のエネルギー源といわれている。「核」と名前がついているので、よく核融合と原子力発電は混同されがちだが、核融合と原子力発電はその原理から実用における安全性まで大きく異なる。原子力発電の原理は核分裂です。ウランやプルトニウムなどの重たくて分裂しやすい物質に中性子をぶつけ、ウランやプルトニウムが分裂する際に発生する大量の熱エネルギーを利用して蒸気を発生させ、タービンを回して電気を作り出す。
一方、核融合は分裂ではなく融合なので、重水素と三重水素という軽い元素の原子核同士を熱した状態で衝突させ、その際に発生するエネルギーを利用する。元素を分裂させる原子力発電とは逆の原理だ。
核融合発電は、核分裂を利用してエネルギーを発生させる原子力発電とは異なり、水素核融合を通じてクリーンエネルギーを発生させるもの。海水から得た重水素と三重水素を利用することから、資源が無限であること、そして温室効果ガスの発生や爆発の危険性がないクリーンエネルギーとして注目されている。韓国核融合エネルギー研究院のユ・ソクチェ院長は「人類が経験したことのない20秒を達成したことで、KSTARの優秀性を立証した。2025年には1億度以上で300秒を達成し、長時間の運転と核融合エネルギーの実現を目標に挑戦的な研究を続けていきたい」と話したという。
これを受け、韓国のネット上では「かっこいい」「韓国でこういう先端分野で世界を先導するのは初めてじゃない?。すごい!」「誇らしい。偉大な韓国の科学者たち」など喜びの声にあふれており、「もしこれが完成したら、危険で廃棄物のたまる原子力発電は終わりだ」「科学技術強国が資源強国を超えている」「ということは、2030年代には韓国がエネルギー強国になるってことだね」と期待も高まっている。
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中国の核融合装置
核融合発電とは一言で言うと「地上に人工の太陽を作ること」となる。つまり、太陽内部で起きている「核融合反応」を人工的に作り出しエネルギーを取り出す試みだ。人類史上最大のプロジェクトの一つと言える。核融合のメカニズムは太陽などの恒星ができるときと同じ。1,500万度以上で熱せられた空間に水素をたっぷり含んだガスを閉じ込め、ガスの中の水素原子核同士を衝突させる。この過程で大量のエネルギーが発せられるのでそれをエネルギー源として使うのが核融合だ。日々太陽から地球に降り注ぐエネルギーも核融合によってできたエネルギー。
核融合炉の燃料となるのは重水素と三重水素。重水素と三重水素は海水中から取り出せるため事実上「無尽蔵」のエネルギー源といわれている。「核」と名前がついているので、よく核融合と原子力発電は混同されがちだが、核融合と原子力発電はその原理から実用における安全性まで大きく異なる。原子力発電の原理は核分裂です。ウランやプルトニウムなどの重たくて分裂しやすい物質に中性子をぶつけ、ウランやプルトニウムが分裂する際に発生する大量の熱エネルギーを利用して蒸気を発生させ、タービンを回して電気を作り出す。
一方、核融合は分裂ではなく融合なので、重水素と三重水素という軽い元素の原子核同士を熱した状態で衝突させ、その際に発生するエネルギーを利用する。元素を分裂させる原子力発電とは逆の原理だ。
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