スパコン世界一に上り詰めた日本と後退する韓国、違いはどこに?
2021年2月17日、韓国メディア・韓国経済が、韓国の科学技術分野の現状について記事を掲載した。
記事によると、2020年7月、スーパーコンピューターの世界ランキングにおいて、日本の理化学研究所と富士通が共同で開発した「富岳」が、これまで不動の1位だった米IBM社の「Summit(サミット)」を抜いて首位に立った。また同年11月のランキングでは、毎秒44京2000兆回という、「Summit」(14京8600兆回)の3倍にあたる計算速度を実現し、米国との差を大きく広げた。1位の座を奪われた米国は、毎秒100京回の計算が可能なエクサスケールのスーパーコンピューター「Frontier(フロンティア)」を発表すると公言し、欧州連合(EU)も富岳を超えるエクサスケールのスーパーコンピューターを2022~2023年に発表すると宣言しているという。
一方、韓国について記事は「これらの首位争いに参加できずにいる」としている。韓国科学技術情報研究院(KISTI)が保有する国内最高のスーパーコンピューター「ヌリオン」(毎秒13京9000回)は、2020年11月の時点で21位にとどまった。同年6月の17位から、5カ月で4ランク後退したという。KISTIのホン・テヨンスーパーコンピューティングインフラセンター長は、「ヌリオンの用途の40%は、分子動力学など化学・生物工学の分野」とし、「ノーベル化学賞を何度も受賞している日本の底力は、首位を獲得したスーパーコンピューターの性能とも無関係ではない」と分析しているという。
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韓国の競争力が低下している原因について、記事は「近年、韓国政府による基礎科学分野への投資が後退している」と指摘。「2019年の政府の研究開発(R&D)の統計によると、数学・物理学・化学など5大基礎科学への投資額は2兆3774億ウォン(約2271億円)であり、2015年の2兆4738億ウォン(約2363億円)よりも4%減少している」とし、「同じ期間に総投資額が17兆5199億ウォン(約1兆6737億円)から19兆2597億ウォン(約1兆8399億円)へと10%増加しているのとは対照的だ」と説明している。
また「投資の対象となる研究課題の数が増加する中、限られた予算を平等に分け合う現在の構造も問題視されている」としている。韓国工学翰林院のクォン・オギョン会長は、「使われもしない技術の開発を援助する政府のR&D体制には問題がある」とし、「“コア特許”の創出などを評価し、予算に差を付けて配分する成果中心主義に切り替える必要がある」と指摘しているという。
https://www.recordchina.co.jp/b872231-s25-c30-d0191.html
理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳」が、計算速度を競う世界ランキングで首位を維持した。富岳が世界一になるのは昨年6月に続いて2期連続。新型コロナウイルス感染症の治療薬探索などに活用が期待されている。世界ランキングは毎年6月と11月に公表される。公表された最新版で、富岳は1秒あたり44.2京(京は1兆の1万倍)回の計算速度を達成した。搭載する高性能CPU(中央演算処理装置)がすべて動くようになり、前回に比べて計算速度は約3京回向上し、2位の米国「サミット」(同14.8京回)をさらに引き離した。3位は米国、4位は中国のスパコンで同じ。5位に前回7位だった米国の別のスパコンが入った。
世界一になった日本のスパコンは6機目だ。日本のハードウエア技術の高さを改めて証明したが、京では課題もあった。使い勝手が悪かったことだ。京では開発を担った富士通製CPUの基本設計を活用したため、利用できる基本ソフト(OS)が限られていた。そのため利用者が京を使う場合には、基本ソフトを自ら変換したり新たに開発したりする手間がかかった。国費を投入して開発するスパコンにはユーザーが使いやすい設計が求められていた。富士通社長の時田隆仁氏は、「富岳では使いやすさにこだわって開発に取り組んできた」と話す。CPUの基本設計を見直し、スマートフォン用CPUなどとして広く普及する英アーム・ホールディングスの基本設計を活用し、OSも企業で広く使われる米社製のリナックスを採用して互換性を高めたという。
記事によると、2020年7月、スーパーコンピューターの世界ランキングにおいて、日本の理化学研究所と富士通が共同で開発した「富岳」が、これまで不動の1位だった米IBM社の「Summit(サミット)」を抜いて首位に立った。また同年11月のランキングでは、毎秒44京2000兆回という、「Summit」(14京8600兆回)の3倍にあたる計算速度を実現し、米国との差を大きく広げた。1位の座を奪われた米国は、毎秒100京回の計算が可能なエクサスケールのスーパーコンピューター「Frontier(フロンティア)」を発表すると公言し、欧州連合(EU)も富岳を超えるエクサスケールのスーパーコンピューターを2022~2023年に発表すると宣言しているという。
一方、韓国について記事は「これらの首位争いに参加できずにいる」としている。韓国科学技術情報研究院(KISTI)が保有する国内最高のスーパーコンピューター「ヌリオン」(毎秒13京9000回)は、2020年11月の時点で21位にとどまった。同年6月の17位から、5カ月で4ランク後退したという。KISTIのホン・テヨンスーパーコンピューティングインフラセンター長は、「ヌリオンの用途の40%は、分子動力学など化学・生物工学の分野」とし、「ノーベル化学賞を何度も受賞している日本の底力は、首位を獲得したスーパーコンピューターの性能とも無関係ではない」と分析しているという。
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韓国の競争力が低下している原因について、記事は「近年、韓国政府による基礎科学分野への投資が後退している」と指摘。「2019年の政府の研究開発(R&D)の統計によると、数学・物理学・化学など5大基礎科学への投資額は2兆3774億ウォン(約2271億円)であり、2015年の2兆4738億ウォン(約2363億円)よりも4%減少している」とし、「同じ期間に総投資額が17兆5199億ウォン(約1兆6737億円)から19兆2597億ウォン(約1兆8399億円)へと10%増加しているのとは対照的だ」と説明している。
また「投資の対象となる研究課題の数が増加する中、限られた予算を平等に分け合う現在の構造も問題視されている」としている。韓国工学翰林院のクォン・オギョン会長は、「使われもしない技術の開発を援助する政府のR&D体制には問題がある」とし、「“コア特許”の創出などを評価し、予算に差を付けて配分する成果中心主義に切り替える必要がある」と指摘しているという。
https://www.recordchina.co.jp/b872231-s25-c30-d0191.html
理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳」が、計算速度を競う世界ランキングで首位を維持した。富岳が世界一になるのは昨年6月に続いて2期連続。新型コロナウイルス感染症の治療薬探索などに活用が期待されている。世界ランキングは毎年6月と11月に公表される。公表された最新版で、富岳は1秒あたり44.2京(京は1兆の1万倍)回の計算速度を達成した。搭載する高性能CPU(中央演算処理装置)がすべて動くようになり、前回に比べて計算速度は約3京回向上し、2位の米国「サミット」(同14.8京回)をさらに引き離した。3位は米国、4位は中国のスパコンで同じ。5位に前回7位だった米国の別のスパコンが入った。
世界一になった日本のスパコンは6機目だ。日本のハードウエア技術の高さを改めて証明したが、京では課題もあった。使い勝手が悪かったことだ。京では開発を担った富士通製CPUの基本設計を活用したため、利用できる基本ソフト(OS)が限られていた。そのため利用者が京を使う場合には、基本ソフトを自ら変換したり新たに開発したりする手間がかかった。国費を投入して開発するスパコンにはユーザーが使いやすい設計が求められていた。富士通社長の時田隆仁氏は、「富岳では使いやすさにこだわって開発に取り組んできた」と話す。CPUの基本設計を見直し、スマートフォン用CPUなどとして広く普及する英アーム・ホールディングスの基本設計を活用し、OSも企業で広く使われる米社製のリナックスを採用して互換性を高めたという。
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