「日本との関係修復は避けて通れない」韓国のものづくり産業
2020年秋口以降、わが国から韓国への輸出の推移をみると、わが国からの輸出の増加ペースは勢いづいている。その背景の一つには、韓国での半導体部材や、半導体製造装置などの需要増加がある。わが国から韓国への輸出の増加傾向は、韓国経済にとってわが国のモノづくりのアクセスの重要性を浮き彫りにしている。
韓国の景気循環を振り返ると、基本的に株価が上昇して景気回復期待が高まる局面で、対日輸入は増加した。特に、アジア通貨危機後の化学製品の輸出の伸びは、今日の韓国経済の牽引役というべきメモリ半導体メーカーの競争力を支える重要な要素と考えられる。 サムスン電子などはメモリ半導体に加えて、ロジック半導体の受託生産(ファウンドリー)事業を強化しようとしている。中国経済の成長の鈍化懸念など不確定な要素もあるが、中長期的に韓国経済全体でわが国からの素材や機械の調達の重要性は高まる可能性がある。微細かつ精緻なモノづくりの力はわが国経済の成長を支えるコア・コンピタンスであり、官民総力を挙げて強化することが必要だ。
財務省が公表する貿易統計によれば、1988年以降のほとんどの月において、わが国の対韓貿易収支は黒字だ。以下では、韓国がわが国から何を輸入し、どのように経済成長を実現したかを確認しよう。1988年1月時点での対韓輸出を品目ごとに見ると、最大の輸出品目は電気機器(対韓輸出に占めるウェイトは約28%、半導体等電子部品や音響・映像機器およびその部分品など)、2番目が一般機械(同23%、金属加工機械やポンプなど)だった。
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それに対して、2021年5月時点の対韓輸出では、最大の品目が化学製品(同24%、半導体生産に必要なフッ化水素など)。2番目が一般機械(同21%)だ。また、シリコンウェハーなどは科学光学機器をはじめとする特殊取扱品に分類され、対韓輸出に占める割合は上昇している。品目ごとに見た対韓輸出の推移から示唆されることは次の通りだ。1980年代後半の韓国は、すでに機能が確立された製品、およびその部品などをわが国から輸入し、国内需要を満たした。また、韓国はわが国から工作機械などを輸入して資本蓄積を進めた。それは、韓国の企業がわが国の生産技術に習熟する機会にもなっただろう。
長文です。 詳細はこちら https://president.jp/articles/-/47556?page=1

アジア通貨危機を境に日本からの技術移転を活かしてメモリ半導体や家電の大量生産体制を強化し、価格競争力を発揮し、米国のIT先端企業の成長などを追い風に半導体などの輸出を増やした。そのため、原材料や生産工程で用いられる部材として日本の化学製品への需要が高まった。アジア通貨危機の発生を境に、一時は対韓輸出の3割程度を占めるに至った一般機械のウェイトは低下したが、2015年頃からは半導体関連の装置需要が高まり、韓国向けの一般機械輸出は増加に転じている。
日本の対韓輸出は、より微細な素材(化学製品)やより精緻な機械にシフトしている。韓国外資系企業がファウンドリー事業に取り組むためには、微細化だけでなく後工程で必要な部材や設備・検査装置調達力を高める必要がある。台湾勢よりも有利な立場で日本から半導体の部材や製造装置を調達できるか否かは、事業戦略にかかっている。日本経済にとって、大きなチャンスをもたらす可能性がある。日本はシリコンウェハー上に形成された回路の研磨、切り出し、さらには検査などを行う装置分野で世界シェアを持つ企業が集積している。化学製品に加えて、機械やシリコンウェハーなどの対韓輸出は一段と増加すると予想する。
韓国の景気循環を振り返ると、基本的に株価が上昇して景気回復期待が高まる局面で、対日輸入は増加した。特に、アジア通貨危機後の化学製品の輸出の伸びは、今日の韓国経済の牽引役というべきメモリ半導体メーカーの競争力を支える重要な要素と考えられる。 サムスン電子などはメモリ半導体に加えて、ロジック半導体の受託生産(ファウンドリー)事業を強化しようとしている。中国経済の成長の鈍化懸念など不確定な要素もあるが、中長期的に韓国経済全体でわが国からの素材や機械の調達の重要性は高まる可能性がある。微細かつ精緻なモノづくりの力はわが国経済の成長を支えるコア・コンピタンスであり、官民総力を挙げて強化することが必要だ。
財務省が公表する貿易統計によれば、1988年以降のほとんどの月において、わが国の対韓貿易収支は黒字だ。以下では、韓国がわが国から何を輸入し、どのように経済成長を実現したかを確認しよう。1988年1月時点での対韓輸出を品目ごとに見ると、最大の輸出品目は電気機器(対韓輸出に占めるウェイトは約28%、半導体等電子部品や音響・映像機器およびその部分品など)、2番目が一般機械(同23%、金属加工機械やポンプなど)だった。
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それに対して、2021年5月時点の対韓輸出では、最大の品目が化学製品(同24%、半導体生産に必要なフッ化水素など)。2番目が一般機械(同21%)だ。また、シリコンウェハーなどは科学光学機器をはじめとする特殊取扱品に分類され、対韓輸出に占める割合は上昇している。品目ごとに見た対韓輸出の推移から示唆されることは次の通りだ。1980年代後半の韓国は、すでに機能が確立された製品、およびその部品などをわが国から輸入し、国内需要を満たした。また、韓国はわが国から工作機械などを輸入して資本蓄積を進めた。それは、韓国の企業がわが国の生産技術に習熟する機会にもなっただろう。
長文です。 詳細はこちら https://president.jp/articles/-/47556?page=1

アジア通貨危機を境に日本からの技術移転を活かしてメモリ半導体や家電の大量生産体制を強化し、価格競争力を発揮し、米国のIT先端企業の成長などを追い風に半導体などの輸出を増やした。そのため、原材料や生産工程で用いられる部材として日本の化学製品への需要が高まった。アジア通貨危機の発生を境に、一時は対韓輸出の3割程度を占めるに至った一般機械のウェイトは低下したが、2015年頃からは半導体関連の装置需要が高まり、韓国向けの一般機械輸出は増加に転じている。
日本の対韓輸出は、より微細な素材(化学製品)やより精緻な機械にシフトしている。韓国外資系企業がファウンドリー事業に取り組むためには、微細化だけでなく後工程で必要な部材や設備・検査装置調達力を高める必要がある。台湾勢よりも有利な立場で日本から半導体の部材や製造装置を調達できるか否かは、事業戦略にかかっている。日本経済にとって、大きなチャンスをもたらす可能性がある。日本はシリコンウェハー上に形成された回路の研磨、切り出し、さらには検査などを行う装置分野で世界シェアを持つ企業が集積している。化学製品に加えて、機械やシリコンウェハーなどの対韓輸出は一段と増加すると予想する。
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連絡先 monma@asahinet.jp
抜けている。何かというと、韓国の基盤産業の育成。
基盤産業を伸ばす気がないから、素材を日本に依存する構造が続く。
もっとも、南北対立で不安定な韓国だから、売り切り商売の輸出が
安心だといえる。
サプライヤとして、日本の素材メーカに重要なことは、韓国の次のお客。
台湾がその位置にいるが、こちらには中国リスクがある。
なので、台湾勢は避難先が必要になり、それは米国と日本のようだ。