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韓国自動車・IT業界が91兆ウォン注ぎ込んだのに「金食い虫」と化した自律走行

未来の自動車の最重要技術である「無人自律走行車」への投資が無駄骨と化している。華やかな青写真を掲げて開発に乗り出した企業が、技術面でこれといった成果を出せないまま大規模な投資だけを無駄にする事態が繰り返されている。

6月17日にベンチャー・キャピタル(VC、未上場新興企業に出資する投資会社)と部品メーカーから25億ドル(約2700億円)を誘致した自律走行の技術を持つグーグルの子会社「ウェイモ」が代表的だ。昨年3月に32億ドル(約3500億円)の投資を引き出した同社は、たった1年で新たな資金投入を受けなければならないほど資金の使い込みが激しいという。

グーグルは2009年以降、ウェイモに少なくとも100億ドル(約1兆1000億円)以上の資金を投資してきたが、ウェイモは昨年だけでも45億ドル(約5000億円)の赤字を計上したという。にもかかわらず、ウェイモは依然として制限された区域内で試験運行を繰り返すにとどまっている。当初は2020年の「自律走行商用化」を打ち出していたものの、今ではその勢いも見られない。自動車業界では「グーグルは底の抜けたかめに水を注いでいる」との例え話がうわさされている。フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、今回の投資額はウェイモの従業員(約2400人)の1年分の給与として全て使用されるという。

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ウェイモだけでなく、世界的な自動車・情報通信(IT)企業の多くが無人自律走行に対して膨大な投資を続けている。自律走行を手掛けるGM(ゼネラルモーターズ)の子会社「クルーズ」は6月16日、50億ドル(約5500億円)にも上る信用融資を確保。自律走行シャトルの開発と量産に乗り出す計画だと明らかにした。

現代自動車は昨年、米国に自律走行技術を持つメーカーとして「モーショナル」を合弁設立するのに20億ドル(約2200億円)を使い、これとは別に25年までに1兆6000億ウォン(約1500億円)を投資する計画だ。ドイツのフォルクスワーゲンは、25年までに140億ユーロ(約1兆8000億円)の投資計画を公開した。自律走行技術の開発は、中途半端な小口投資では難しいことを示している。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/16/2021071680124.html

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投資したからと言ってよくなるのかと問えば、投資にもいろいろあるわけで、韓国の弱い部分は人材への投資の弱さにある。企業は買収したが、そもそも企業の有能な人材不足の企業を買収したに過ぎない。記事では、膨大な投資にもかかわらず、技術開発の速度が遅いのには、さまざまな理由がある。まず、自律走行のための人工知能(AI)技術がなかなか向上しないとした。

また一般道を安全に走るためにはさまざまな道路形態や地形、歩行者、自転車の突発的な動き、天候による環境変化など、さまざまな変数に全て対応しなければならないが、現在のAIではこの全ての変数をリアルタイムに処理することができない。部分的な自律走行にすぎないテスラのオートパイロットでさえ、交通事故が絶えないとしている。

投資の中で特に重要なのは、人材への投資は欠かせない。有能な人材を何処からより多く集めるのかは、世界企業の大きなテーマでもある。過去のように企業買収云々だけで何とかなる時代ではない。特に有能人材確保後の教育訓練はさらに重要となる。水平展開で、有能な人材の幅を広げる事は不可欠。


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[ 2021年07月18日 08:45 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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