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中国産の唐辛子粉を使用して韓国で製造、どこの国のキムチ?

「韓国キムチ」を地理的表示保護(PGI)の対象に指定するため、韓国農林畜産食品部(省に相当)が年内に基準を定める方向で検討を進めているが、キムチ業界ではこの認証基準を巡って激しい論争が続いている。

PGIとは農産物やその加工物が特定の地域や国で生産されたことを証明する制度のこと。その認証基準が定められている米国、中国、欧州連合(EU)など韓国と自由貿易協定(FTA)を締結している国や地域では、この基準に適合したキムチだけを「韓国キムチ」という名称で販売できる。中国メーカーなどが「韓国キムチ」として販売することを阻止できるということだ。

原則的に考えれば全ての材料が韓国産でなければ「韓国キムチ」とは呼べないはずだが、これには問題がある。海外に輸出されるキムチのおよそ70%が中国産唐辛子粉を使用しているからだ。白菜や大根の次に多く使われる材料の唐辛子は当然キムチの主原料であり、キムチの味を決める重要な要素だが、これが中国産の場合「韓国キムチと言えるのか」という問題が浮上するのだ。

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キムチ輸出の50%を占める大象(宗家キムチ)やCJ第一精糖(ビビゴ)などは「キムチには少なくとも20種類の材料が使用されるが、その一部が外国産という理由で韓国キムチとして認められないとすれば、キムチの世界化にとって逆に障害になりかねない」と主張している。

これに対して韓国産の材料だけを使う農協や一部のプレミアム中小メーカーなどは「韓国で生産された材料で作ったキムチを韓国キムチとして認証するのが常識であり、PGIの趣旨にもかなっている」と主張する。あるキムチメーカーの社長は「中国人が『韓国キムチの辛味は中国産唐辛子のおかげだ』と言い出した場合、これにどう反論すればよいのか」と指摘する。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/26/2021072680026.html

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国立農産物品質管理院によると、ことし3月22日から28日に全国3000か所の業者を対象に緊急点検を実施した結果、中国産の白菜キムチや、ベトナム産の唐辛子粉で製造したキムチの原産地を韓国産と虚偽表記した130店が摘発されている。ある飲食店は、キムチ餃子の材料として中国産の白菜キムチを使用していながら、原産地を韓国産と表記し、取り締まり対象となった。別の飲食店では、中国産の白菜キムチをおかずとして提供していながら、配達アプリケーションには韓国産と嘘の表記をしていた。

韓国において、輸入申告された中国産キムチ289製品のうち15製品から食中毒菌が検出され、中国産白菜漬け4製品のうち半数に無許可の保存料が使用されていたことが判明し、安全性の問題を指摘している。もっとも韓国の製造でも過去に問題が発覚しているのだが…。食薬処はことし3月に白菜漬けを不衛生な環境で作る中国工場の映像が拡散し、輸入キムチに対する不安感が高まったことにより、それらの安全性を確保するための検査を強化し、今もなお継続中だ。

食材が中国産と化す韓国キムチは、次第に製造のみとなり、韓国産キムチかとの論争がある中、韓国製造の独自技術を報じる事が重要だが、韓国メディアはこの部分を報じることは無い。


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[ 2021年07月27日 09:35 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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