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韓国経済、「切り札」の輸出産業がここへきて「不調」に陥っているワケ

年初来、韓国経済は、主に輸出の増加に支えられて緩やかな回復基調をたどってきた。イメージとしては、外需主導でサムスン電子などの財閥系大手企業の業績が上向き、それが個人の消費や雇用の回復を支えている。夏場の感染再拡大による動線の寸断がありながらも、景気回復のモメンタムが維持されているのは輸出の堅調さに負うところが大きい。

ただ、秋口から韓国の輸出の増加ペースには、幾分か鈍化の兆しが出始めている。9月の輸出の増加率が前年同月比で16.7%だった。依然として輸出は増勢を維持しているが、8月までに比べるとその勢いはやや弱まった。 その要因として韓国経済の専門家の間では、秋の連休の影響が指摘されている。 ただし、韓国経済を取り巻く外部環境などを精査すると、連休の影響で輸出の伸びがやや弱まったと論じるのは早計だろう。

特に、車載半導体の世界的な不足は軽視できない。DRAM価格も不安定だ。韓国経済にとって輸出はドル箱に相当する。今後、韓国から中国などへの輸出にブレーキがかかり、景気減速懸念が追加的に高まる展開は否定できない。 1956年に韓国政府が貿易統計を発表して以降の月次の輸出額を見ると、9月の実績は過去最高となった。

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足許、世界経済全体で、エネルギーなどの資源や基礎資材など広範に物価上昇圧力が強まる中、韓国の輸出物価は上昇している。これまでのところ、韓国は輸出競争力を発揮してメモリ半導体などの外需を迅速に獲得し、それを景気の回復につなげることができてきたといえる。ただし、前年同月比でみた9月の輸出増加率は8月の実績(同34.9%増)を下回り、伸び率は鈍化した。

その一つの要因として、2020年9月に韓国の輸出はコロナ禍発生以前の水準を上回り始め、前年同月比で見た場合にコロナショックによる落ち込みの影響は解消された。9月の連休の影響もあるだろう。また、世界経済の環境変化に対する韓国企業のリスク管理能力の影響もあるはずだ。その一つが半導体不足による自動車生産の減少だ。2021年に入り、世界的に最先端を中心にロジック半導体の品薄感が強まった。その結果、韓国の現代自動車の生産が減少している。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/88604?imp=0

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10月22日には中国の大手不動産デベロッパーである恒大集団(エバーグランデ)がドル建て社債の利払い資金を送金したと報じられたが、不動産業界全体でデフォルト懸念は一段と高まった。中国での電力不足、それによる半導体材料の黄リンの価格上昇も韓国の輸出には逆風となる。つまり韓国の輸出に関する不確定要素は増えているという事だ。

韓国経済のけん引役である輸出の鈍化すれば、物価上昇や利上げによって高まってきた景気減速が加速する。日韓貿易において、日本政府が2019年7月に半導体などの製造に必要なフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジスト(感光材、フォトレジスト)の3品目には大きな変化は無い。つまり製造し輸出するほどに、売り上げが底をつけたPCやスマホ関連などのパーツ在庫が増加する。

現在は在庫調整時期となり、回復にはまだ時間を要する。自動車産業においても同様だ。一方、公的資金投入で支えてきた韓国造船業は船舶価格低下と共に受注するほどに赤字となる。一番の為替依存度が高い産業だけに、来年中に回復するかどうかは不透明だ。 現在LGやサムスンが高成績を残してはいるが、韓国産業全体の売り上げは4000兆ウォンを超える。

二社の外資系企業が頑張ったところで極一部の国民しか恩恵は無い。韓国全企業の平均年収は低下する一方となり、非正規雇用が増加し、外資系企業への就職合戦は過熱する一方となり、物価は上昇し、家計負債も政府負債も増加するだけでしかない。そして中国の動きは難しい状況下にある。継続して観察するしかないが、中国依存度が高い韓国経済にとっては死活問題となる。

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[ 2021年10月25日 08:18 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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