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韓国経済のアキレス腱である「外貨保有」、その現状に隠された「知られざるリスク」

1月5日に昨年末時点での韓国の外貨保有額が公表された。外貨保有は政府が保有する外貨建ての準備資産である。通貨危機などが発生して外国に対して外貨建て債務の返済が困難になった場合に使用するともに、自国通貨の減価を止めるための為替介入にも使用する。

韓国では1997年の通貨危機時に外貨保有が十分なく、韓国政府が通貨危機を収束させることは不可能な状態であった。1997年の通貨危機は、IMFなどが金融支援を行うとともに、主要先進国の政府が自国の債権銀行から対韓国債務の繰り延べの約束を取り付けるなど、国際機関や先進国の協力により収束した。

 韓国は1997年の通貨危機時の教訓から外貨保有を十分に積み上げることに重点を置くようになった。その結果、現在は世界でも10位以内に入るほど外貨保有を有する国となった。そこで今回は、2021年末の外貨保有額について解説するとともに、韓国の外貨保有の特徴や問題点などにも触れることとしたい。

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韓国の外貨保有額は、1997年末には204億ドルに過ぎなかった。しかし外貨保有はその後着実に増加し、2001年末には1000億ドル、2005年末には2000億ドル、2011年末には3000億ドル、2018年末には4000億ドルを超えた。そして2021年末は4631.2億ドルとなり、前年末より4.5%増加した。

2021年末の時点で中国が最大の外貨保有国で、保有高は3兆ドルを超えている。2位は日本、3位がスイスであり、ともに1兆ドルを超えている。さらには、インド、ロシア、台湾、香港、サウジアラビアと続き、韓国は9位の外貨保有国である。外貨保有についてはすべてが現金で保有されているわけではなく、むしろ現金での保有は少ない。2021年末時点での有価証券での保有は91.1%であり、大半が有価証券で保有されている。
長文です。 詳細はこちら https://news.yahoo.co.jp/articles/100b46607794c34b696e33154168443b61f09aa6

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韓国銀行(中央銀行)が5日発表した昨年12月末の外貨準備高は4631億2000万ドル(約50兆4678億円)で、前月末に比べ7億9000万ドル減少した。外貨準備高は昨年10月末に過去最高の4692億1000万ドルを記録。その後2カ月連続での減少となった。 韓国銀行は、米ドル以外の外貨建て資産のドル換算額は増加したものの、外国為替平衡基金債券(外平債:外貨資金の需給調節を目的とした債券)の元利金の支払いなどで、全体では減少したと説明している。

急激なウォン安に対して政府が打つ手としては為替介入がある。しかし十分積み増されたはずの外貨準備は急激なウォン安を食い止める決定打にはならないようである。この理由は、外貨準備がドルの現金で持たれているわけではなく、アメリカ国債など主にドル建て債券で持たれていることである。韓国銀行が保有する外貨資産は2018年末で、有価証券が95%を占めており、内訳は、政府債が42.9%、政府機関債が18.0%、社債が13.7%、資産流動化債が12.8%、株式が7.6%である。

ウォンが急速に下落する際には、外国為替市場で迅速な市場介入、すなわちドル売りウォン買い介入が必要であり、ドルの現金が必要となる。しかし、大部分の外貨準備は流動性の低い資産で運用されているため、現金化するためには流通市場で売却する必要があり、迅速かつ大量にドルの現金に換えることは容易ではない。市場介入によりウォン安を食い止めるだけのドルの現金を得るまでには、タイムラグが生じてしまい、その間ウォン安が急激に進んでしまう可能性が高い。


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[ 2022年01月13日 08:00 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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