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中国のEV車強勢で価格高騰…10年ぶりに最高額を記録したニッケル

電気自動車のバッテリー原料であるニッケルの価格が10年ぶりに最高値を記録したと12日(現地時間)、フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。電気自動車・バッテリーに対する爆発的な需要によってニッケル価格が高騰したが、供給がこれに追いつかずに表れた現象だ。

ニッケルは電気自動車バッテリー素材の一つである「陽極活物質」を構成する核心素材だ。陽極材はNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)またはNCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)を使うが、このうちニッケルは最も大きな比重を占める。 だが、世界的にニッケルの在庫は大幅に減った。LMEによると、この日ニッケルの在庫は9万9724トンで1年前(24万9432トン)の半分以下の水準に落ちた。素材産業が電気自動車バッテリー市場の爆発的な成長について行くことができないためだ。

少ない在庫によって先物価格も上昇した。この日、中国上海先物取引所で取り引きされた2月物ニッケル先物価格は3.8%上昇した1トン=2万5649ドル(16万3240人民元、約292万円)で史上最高値を記録した。エネルギー市場調査企業のブルームバーグNEFによると、昨年の世界電気自動車販売台数は560万台(推定値)で前年比83%増加した。このうち半分以上が中国で売れた。

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中国の昨年の電気自動車販売台数は前年比160%増加した299万台で史上最高値を記録した。メーカー別にはテスラが93万台を販売し、「電気自動車1等」を守った。この中で中国上海ギガファクトリーで生産した車は47万台を占めた。各国が行うニッケル確保戦も熾烈になっている。中国は最近インドネシアと提携した。インドネシアは南東部スラウェシ州に180万トン規模の新しいニッケル製錬工場を設立した。

今年初め、中国江蘇徳龍ニッケル業(Jiangsu Delong Nickel Industry)のインドネシア子会社「PT Gunbuster Nickelインドネシア」は26億ドルを投資してこの施設を開発した。ロイター通信によると、この生産施設は年間1300万トンのニッケル鉱石を処理すると見込まれている。国際エネルギー機関(IEA)によると、2040年ニッケルの需要は現在の19倍ほどに高まるとした。
https://japanese.joins.com/JArticle/286741?servcode=300§code=320

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EVに搭載されるリチウムイオン電池(LIB)正極材の内、ニッケル酸リチウム(NCA)や高ニッケル三元系(NCM)正極材にはニッケルが使用され、EVの普及とともに今後ニッケル需要が増加する。ニッケル鉱石供給国の動きとしては、2019年8月にインドネシア政府がニッケル鉱石の輸出禁止措置を当初の予定より2年前倒して2020年1月から開始すると発表し、ニッケル価格が一時高騰するなど、市場にインパクトを与えた。

排出量実質ゼロのシナリオのもと、クリーンエネルギー需要が長年にわたる銅、ニッケル、コバルト、リチウム価格の高止まりを招く可能性がある。炭素排出量の抑制に向けて世界が歴史的な舵を切ることで、2050年までに排出量実質ゼロとするシナリオにおいて再生エネルギーを生成し貯蔵するのに使われる最も重要ないくつかの金属への需要が未だかつてなく高まる可能性がある。 

その結果コバルトやニッケルのような材料の価格が急騰し、主要な輸出国である一部の国には好景気がもたらされると思われるが、コストの高騰は2020年代末まで継続し、エネルギー転換そのものを頓挫させたり遅延させたりしかねない。


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[ 2022年01月15日 08:08 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(1)
現在、中国はEV購入補助金を出しているものの、今年その補助金制度が終わる。
そのため、その後はEV購入が激減するだろうと言われている。
[ 2022/01/15 17:05 ] [ 編集 ]
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