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社債利回り2倍に急騰…企業の資金調達難始まるか=韓国

企業の資金調達に非常灯が点灯した。優良企業の社債調達利回り(3年物)も年4%に迫り、債券利回りが上がり債券価格が下落することを懸念した機関投資家も背を向けている。資金調達の道がふさがった低信用企業が流動性危機に陥りかねないとの懸念が出ている。

金融投資協会債券情報センターによると、20日の格付け「AA-」級優良企業の3年物社債平均利回りは年3.662%となった。昨年末の2.415%と比較すると3カ月半で約1.25%上昇した。特に11日には年3.813%まで上がり4%台に迫った。2012年7月5日の3.84%から9年9カ月ぶりの高水準だ。投資等級のうち最も低い「BBB-」の利回り(3年物)は先月末に9%を超えた。年初に年8.316%だったが20日には9.509%に上がった。

企業の資金調達窓口である社債発行利回りは指標利回りである国債利回りに個別企業の信用リスク(格付け)を反映して決定される。企業の立場では格付けが低いほど大きな費用負担を抱えて社債を発行しなければならないという意味だ。

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現在の社債利回りを引き上げる要因は国債利回りだ。火がついたインフレ(物価上昇)に各国の中央銀行が緊縮速度を高めているためだ。韓国銀行が昨年8月から9カ月間に基準金利を1%引き上げながら、国債3年物利回りは11日に3.186%と3%を突破した。2012年7月11日の年3.19%以降で最も高い。
https://japanese.joins.com/JArticle/290184?servcode=300§code=300

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債券金利の急騰で、韓国の企業は、新規の資金調達をためらっている。既存の借金を返し、新しい発行は先送りする企業が続出し、投資が萎縮するという憂慮も出ている。金融投資協会によると、今月までの2か月間、一般社債の発行金額は15兆8200億ウォン(約1兆5820億円)となった。1年前の同期間、19兆7600億ウォン(約1兆9760億円)に比べて約4兆ウォン減少した。既存の社債の満期返済金額を除いた純発行額は3兆4800億ウォン(約3480億円)で、1年前の8兆2800億ウォンの42%に縮小した。

金利が、短期間で8年ぶりの最高水準に跳ね上がり、市場が安定するまで発行を先送りしようとする企業が続出しているという。ある大手証券会社の企業金融(IB)担当者は「社債発行準備をしていた企業の財務部門が最近相次いで発行時期を先送りし、状況を見守ることを求めている」と伝えている。格付けAA-級優良企業の3年満期社債平均流通金利は29日現在、年3.36%で、1週間で0.3%以上上昇。年初と比べると1%ポイント以上上昇している。社債金利の基準になる国庫債3年物の金利は一時、年3%を超えた。

最近の公募社債発行の際は、市場金利より0.3%ポイント前後のさらに高い利息を約束しなければならない。一部では、満期到来の物量が多い今春には、社債市場が純償還基調に転じる可能性があると憂慮する。KIS資産評価によると今年4~5月に約11兆ウォン(約1兆1000億円)規模の社債満期が到来する。ロッテ七星(チルソン)飲料(2700億ウォン)やCJ大韓通運(2100億ウォン)をはじめ、ロッテケミカル(1900億ウォン)、錦湖(クムホ)石油化学(1500億ウォン)などが相次いで来月、大規模な社債を返済しなければならない。5月にもSKハイニックス(4100億ウォン)、LG化学(4000億ウォン)などが大規模な社債の満期を迎える。


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[ 2022年04月21日 08:30 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(1)
低稼働率
高金利だから投資しないという因果関係はないでしょう。

日韓ともに設備稼働率が高いのは一部製造業だけで、
コロナ回復途上だから、設備投資は先のことでしょう。
景気回復を読めば投資だが、内部留保を使う手もある。
[ 2022/04/21 13:04 ] [ 編集 ]
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