「サムスンは危機」 社員たちの警告
サムスン電子入社5年目の半導体エンジニアが先日、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長と慶桂顕(キョン・ゲヒョン)代表取締役に送ったというメールの内容の一部だ。この社員は「不利益を被る可能性があっても、絶対に必要だという思いがあるから、この文を公開する」として、過度な納期設定や低い業務達成度、研究所内の劣等感などを事細かくつづった。上下関係が厳しい韓国の組織社会では異例のことだ。
これだけではない。「これまで内部引き締めのために叫んできた危機ではなく、本当の危機がやってくるような不安感」「いつ1位の座を奪われてもおかしくない会社」…。企業評価サイトやインターネット上のブログなどには、サムスン電子社員たちが書き込んだこうした文が今年だけで1000件以上も掲載されている。いつもの賃金・福利厚生問題や上司に対する不満もあるが、会社の現状を真摯(しんし)に憂える書き込みも少なくない。
製品が発熱するのを抑えるため強制的にスマートフォンの性能を抑制したGOS(ゲーム最適化サービス)問題、新事業であるファウンドリ(半導体委託生産)の競争力など、サムスンが現在抱えている問題の背景を推測させる内容だ。
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製品エンジニアの間では「原価削減や開発期間短縮に没頭し、重要なことを捨てようとしている」「『お前が責任を取るのか?』という(責任)回避思想」「クオリティよりスピードを重視」といった指摘が共通して出ている。スピード化・コスト削減は後発企業だったサムスンをスマートフォン・テレビ世界1位に導いた原動力だったが、トップに立った後も依然として「ファスト・フォロワー(Fast Follower=他社が開発した後に速やかに追い付く会社)」戦略に陥ってイノベーション(技術革新)を導けていないと吐露しているのだ。「沈没するタイタニック」と表現する社員もいる。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/04/29/2022042980040.html

2020年の韓国経済を俯瞰すると、自動車、航空、国内の小売り、観光など、多くの業種で業績が悪化した。韓国の景気停滞感は強い。そうした状況下、サムスン電子の半導体事業が韓国の経済を支えている状況がより鮮明化した。しかし、サムスン電子の先行きがどうなるかは見通しづらい。米中対立が先鋭化し、米国が韓国に対中政策を見直すよう圧力をかけた。
それに加えて、中長期的な将来像を考えると、サムスン電子は重要顧客であるファーウェイなどの中国企業といずれライバル関係になる可能性が高い。圧倒的な国からの支援を背景にする中国の先端企業との競争は口で言うほど容易ではない。サムスン電子が自力で、中国企業との半導体分野での競争に対応できるかは不透明だ。それは、サムスン電子の業績拡大に依存してきた、韓国経済の不安定性が高まる可能性があることを示唆する。
それが現実化しつつある。所詮は製造会社でしかない。莫大な広告費をかけ、大量生産でしのいできたサムスンだが、コストと品質面で、すでに中国企業に負けている。スマホ事業は東アジア圏で、すでに中国スマホ比率は高まっている。日本でもアンドロイド性能が高まり、スマホ料金も低下し、iPhoneでなければ駄目と言う時代ではなくなった。
一方、日本パーツで製造する中国スマホのカメラ性能や画質など、コストを含め競争力を増している現実がある。それは半導体にも言える。一方で台湾半導体を日米で支援し、政府介入がはじまり、ますますサムスンへの負担は大きくなった。そもそもスマホは低下価格スマホで失敗し、台数だけが世界一とメディアは騒ぎ立て、一方で利益は出ない状態を、最高の売り上げと評してきた。
それも限界に来たという事だ。利益ある事業に特化したいが、SKやLGが力をつけており、韓国外資系企業の力関係が崩れつつある。と同時に外資系企業であるから、韓国内の内需拡大に乏しく、他国企業との連携の模索や、高まる外資に、韓国内はより厳しくなりつつある。
これだけではない。「これまで内部引き締めのために叫んできた危機ではなく、本当の危機がやってくるような不安感」「いつ1位の座を奪われてもおかしくない会社」…。企業評価サイトやインターネット上のブログなどには、サムスン電子社員たちが書き込んだこうした文が今年だけで1000件以上も掲載されている。いつもの賃金・福利厚生問題や上司に対する不満もあるが、会社の現状を真摯(しんし)に憂える書き込みも少なくない。
製品が発熱するのを抑えるため強制的にスマートフォンの性能を抑制したGOS(ゲーム最適化サービス)問題、新事業であるファウンドリ(半導体委託生産)の競争力など、サムスンが現在抱えている問題の背景を推測させる内容だ。
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製品エンジニアの間では「原価削減や開発期間短縮に没頭し、重要なことを捨てようとしている」「『お前が責任を取るのか?』という(責任)回避思想」「クオリティよりスピードを重視」といった指摘が共通して出ている。スピード化・コスト削減は後発企業だったサムスンをスマートフォン・テレビ世界1位に導いた原動力だったが、トップに立った後も依然として「ファスト・フォロワー(Fast Follower=他社が開発した後に速やかに追い付く会社)」戦略に陥ってイノベーション(技術革新)を導けていないと吐露しているのだ。「沈没するタイタニック」と表現する社員もいる。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/04/29/2022042980040.html

2020年の韓国経済を俯瞰すると、自動車、航空、国内の小売り、観光など、多くの業種で業績が悪化した。韓国の景気停滞感は強い。そうした状況下、サムスン電子の半導体事業が韓国の経済を支えている状況がより鮮明化した。しかし、サムスン電子の先行きがどうなるかは見通しづらい。米中対立が先鋭化し、米国が韓国に対中政策を見直すよう圧力をかけた。
それに加えて、中長期的な将来像を考えると、サムスン電子は重要顧客であるファーウェイなどの中国企業といずれライバル関係になる可能性が高い。圧倒的な国からの支援を背景にする中国の先端企業との競争は口で言うほど容易ではない。サムスン電子が自力で、中国企業との半導体分野での競争に対応できるかは不透明だ。それは、サムスン電子の業績拡大に依存してきた、韓国経済の不安定性が高まる可能性があることを示唆する。
それが現実化しつつある。所詮は製造会社でしかない。莫大な広告費をかけ、大量生産でしのいできたサムスンだが、コストと品質面で、すでに中国企業に負けている。スマホ事業は東アジア圏で、すでに中国スマホ比率は高まっている。日本でもアンドロイド性能が高まり、スマホ料金も低下し、iPhoneでなければ駄目と言う時代ではなくなった。
一方、日本パーツで製造する中国スマホのカメラ性能や画質など、コストを含め競争力を増している現実がある。それは半導体にも言える。一方で台湾半導体を日米で支援し、政府介入がはじまり、ますますサムスンへの負担は大きくなった。そもそもスマホは低下価格スマホで失敗し、台数だけが世界一とメディアは騒ぎ立て、一方で利益は出ない状態を、最高の売り上げと評してきた。
それも限界に来たという事だ。利益ある事業に特化したいが、SKやLGが力をつけており、韓国外資系企業の力関係が崩れつつある。と同時に外資系企業であるから、韓国内の内需拡大に乏しく、他国企業との連携の模索や、高まる外資に、韓国内はより厳しくなりつつある。
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どこに向かって警告しているのか。
経営者? 株主? 従業員仲間?
想像するに、彼らの気分は、
なんだよ、100年安泰というから入ったんだ。
俺の将来をどうしてくれるんだ。