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尹大統領の就任に牽制球投げる中国

10日に行われた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の就任を眺める中国の視線が厳しい。尹大統領の就任を祝う慶祝使節の挨拶や官営メディアの論評など、状況によって内容のレベルを調整しながらも、米中間でバランスを保っていた文在寅政権の外交路線を維持することを繰り返し強く求めている。尹大統領がこれまで豪語した通り、韓米同盟と韓米日の三角協力を強化するなど「米国一辺倒」の外交を推進して、中国と大きな摩擦を起こすのではないかと警戒感を強めていることをうかがわせる。

大統領就任式への外交使節として訪韓した中国の王岐山国家副主席が、尹大統領を表敬訪問した際に送ったメッセージは、国交正常化30周年を迎えた韓中関係の重要性だった。彼は「中韓両国は互いに友好的な隣人であり、協力パートナー」だとしたうえで、「現在世界が逆境に置かれている中で中韓が協力を強化することは、両国と地域、ひいては世界にとってますます重要になっている。中国は、韓国との戦略的協力パートナー関係が前進し、これからもより高い水準に進むことができるよう共に努力していきたい」と述べた。

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王副主席はさらに「朝鮮半島問題と関連し、我々(中国)と協力を強化して、敏感な問題を妥当に処理していこう」と要請した。彼が言及した「敏感な問題」とは、尹錫悦政権の外交政策の基本路線である韓米同盟及び韓米日3角協力の強化方針と、文在寅政権の対中政策の基本路線だった「三不(3つのノー:THAADを追加配備しない、米日ミサイル防衛(MD)に加わらない、韓米日協力を軍事同盟に発展させない)政策」の廃棄に対する懸念など、戦略的問題とみられる。

王副主席はこの発言でも足りなかったのか、面会室入口の芳名録に「中韓友誼世代伝承」(中国と韓国間の友誼を代々に伝承する)と書いた。中国が歴代の韓国大統領就任式に派遣した要人の中で最高位である王副主席を派遣し、韓中関係を安定させようとする習近平国家主席の思惑がうかがえる。王副主席は習主席の「右腕」とされる最側近だ。
http://japan.hani.co.kr/arti/international/43438.html

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中国は尹大統領の就任式に、習近平国家主席に近い王副主席を派遣し、共産党系の環球時報は10日付の社説で「よりハイレベルな発展のために大きな誠意を示した」と指摘している。 一方で、「重大な利益が関わる敏感な問題ではいかなる譲歩もしない」と牽制した。 また、国営の中国新聞網は専門家は、尹大統領が選挙戦で「一貫して親米カードを使った」としたうえで、アメリカ寄りの姿勢について「最大の試練」になる可能性を指摘している。

王副主席はコロナ発生以降、外遊をずっと控えてきた。2年半ぶりとなる外遊先にあえて韓国を選び、中国メディアは韓国に対する『大きな誠意だ』と表現した。習近平政権は尹新大統領を明らかに警戒している。今回の派遣には、韓国を重視しているんだから、中国との関係を重視せと、けん制の意味も込められている。


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[ 2022年05月12日 08:03 ] カテゴリ:韓国政治 | TB(0) | CM(0)
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