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現代自動車、韓国国内では「赤字の泥沼」

現代自動車は今年1-3月期に1兆9289億ウォン(約2025億円)の営業利益を記録した。ところが韓国法人だけでみると3563億ウォン(約374億2000万円)の営業損失を出していたことが分かった。現代自は2018年に44年ぶりに韓国国内事業での赤字を出したが、これはすぐ回復した。この時の年間赤字額は593億ウォン(約62億3000万円)ほどだったが、今回はわずか3カ月でそのほぼ6倍の赤字を出したのだ。

現代自動車韓国法人はコロナの感染が広がっていた2020年の7-9月期にも3264億ウォン(現在のレートで約342億8000億円)の赤字を出したが、これはセタ・エンジンのリコールに伴う一時的な費用が主な原因で、実質的な営業利益は黒字だった。ところが昨年の7-9月期には半導体不足に伴う生産ストップや原材料価格の上昇で2926億ウォン(約307億3000万円)の赤字を記録し、さらに今回はそれ以上の赤字を出したことで「現代自の韓国国内工場における赤字が慢性化したのでは」との懸念が浮上している。

さらに心配なことは今年の1-3月期に国内工場の稼働率が96.7%と事実上のほぼフル稼働状態にあったにもかかわらず、それでも巨額の赤字を出したという事実だ。

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現代自国内工場の慢性化した高賃金・低効率構造に加え、これに原材料価格の上昇など外部からの要因が重なった場合は全く対応できないということだ。自動車業界のある関係者は「韓国GMやルノー・コリア、双竜自動車が慢性赤字から抜け出せない中、現代自の韓国事業まで赤字構造に陥ってしまえば、韓国の自動車産業全体が危機に直面しかねない」と懸念を示した。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/06/11/2022061180004.html

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韓国の現代自動車が4月25日に発表した2022年1~3月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は1兆9289億ウォン(約1980億円)で、前年同期比16.4%増加した。クライナ危機、原材料の高騰などマイナス要因が重なるなか、韓国金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが取りまとめた市場予想(1兆6387億ウォン)を17.7%上回った。高級車ブランド「ジェネシス」やスポーツタイプ多目的車(SUV)が好調だったことに加え、ウォン安が有利に働いたが、複合的な外部リスクが続くとみられており、4~6月期も経営環境は厳しくなる見通しだ。 

一方で世界販売台数(出荷台数ベース)は前年同期比9.7%減の90万2945台。 国内市場では電気自動車(EV)「アイオニック5」、軽自動車のSUV「CASPER(キャスパー)」、ジェネシスの大型セダン「G90」などが好調だったが、半導体不足や、中国が一部地域の都市封鎖(ロックダウン)に踏み切ったことによる部品不足の影響で前年同期比18.0%減の15万2098台だった。 海外販売は半導体不足による生産遅延で、欧州を除くほとんどの地域で販売が減り、同7.8%減の75万847台だった。

売上高は前年同期比10.6%増の30兆2986億ウォン。経常利益は2兆2786億ウォン、当期純利益は1兆7774億ウォン。同社は今後も厳しい経営環境が続くとし、新型コロナウイルスの世界的な流行が収束し、半導体不足が徐々に回復するものの、中国の都市封鎖による部品不足が続くことや、主要国の対立などの影響による原材料の高騰など、不確実性が高まるとしている。


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[ 2022年06月11日 08:18 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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