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大宇造船下請け企業が連鎖倒産に直面

「造船業好況期に大宇(デウ)造船海洋は最悪の状況を迎えた」。

19日慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)の大宇造船海洋玉浦(オクポ)造船所。船舶建造に必要な足場を設置・解体する下請け企業A社所属の労働者のイさんがした話だ。イさんは「会社が来月に廃業することになった」と虚しい表情だった。造船所で20年にわたり働いてきた彼は「造船不況期をどうにか耐えてきたが突然のストのせいで…」と言葉を続けることができなかった。

A社は造船業労働者が働けるよう作業場に踏み台を設置・解体する仕事を請けおっており、造船所内のほぼすべての工程に投入される。ところが先月2日に大宇造船海洋下請け企業労組である民主労総金属労組巨済(コジェ)・統営(トンヨン)・固城(コソン)造船下請け支会がストに入ってから元請けである大宇造船海洋から受注する作業量が急減した。A社は仕事が減ると、10人がすべき仕事を13人~15人で分け勤務時間も減らした。だが廃業が予告された8月からは仕事が最初からゼロになったという。

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今回のスト過程で造船下請け支会の組合員7人が船舶4隻を同時に建造できる世界最大規模の作業場である1番ドックを不法占拠し、この日まで座り込みをしながら48日にわたり造船所のドック稼動率が半分に落ちた。このため船舶の先行・後行工程に支障が生じ造船所が事実上まひした。
https://japanese.joins.com/JArticle/293401?servcode=300§code=320

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韓国は左派と保守が激突寸前となっている。日本では考えられないが、韓国の政府系産業銀行傘下の大宇造船海洋では、下請企業の労組が、巨大ドックを占拠して40日を経過する異常事態に至っている。大宇造船の1番ドックは、超大型船4隻を同時に建造できるほどの巨大なもので、労組に占拠され使えないため、毎日26億円(大まかに0.1ウォン)あまりの損失が出ている。

大宇造船海洋は、経営破たんで大宇財閥解体時、政府系銀行が引き受けた経緯があり、2010年ころ売却話もあったが各種軍船を建造しており、外国資本への売却を政府が拒否し、抱え込んだままになっている。2015年には産業銀行出身の経営陣らが巨額の粉飾決算をしていたことが発覚、政府が資金を供給して破綻は免れた。痺れを切らした政府は、現代重工業に抱えさせようとしたが、経営統合にドイツが反対し、統合はお釈迦になり、そのまま産業銀行が抱え込んだままになっている。

文前政権は、造船不況で失業者問題を抱え、粉飾等で赤字決算を出し、銀行管理下、選別受注を強化していたものの受注はとれず、再び安値受注を再開させた。その当時に受注した船舶が前期から完成、鋼材高もあろうが、安値受注が祟り、再び大赤字を出している。


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[ 2022年07月21日 09:20 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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