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台湾の半導体産業、人材不足が深刻化

世界の半導体産業の急発展に伴い、サプライチェーンで重要な地位にある台湾企業も続々と生産能力を拡大しているとする一方で、現地では企業の膨大なニーズに人材供給が追いつかない上、人材育成の問題まで露呈していると伝えた。 そして、新竹科学パーク管理局の陳淑珠(チェン・シュウジュウ)副局長が、現在の台湾半導体産業について人材需求バランスが著しく崩れているとし、さらにこの問題を加速させている要素として若い世代の仕事に対する考え方の変化を挙げ「若い世代はワークライフバランスを大切にする。半導体の仕事はきつく、日常的に残業があるため、今の大学生はみんなやりたがらない」と語ったことを紹介している。

また、台湾の求職サイト「104人力銀行」が発表したデータでは、9月の電子情報、ソフトウエア、半導体などの技術人材が18万9000人不足していることが明らかになっており、ますます増える求人に対して応募者が追いつかない背景として、台湾の人材育成が不十分という問題が存在すると指摘。台湾教育当局のデータによれば、大学や専門学校で科学、技術、エンジニアリング、数学のいわゆる「STEM教育」を受ける学生の数が2006年の50万6000人をピークに、19年には38万3000人まで減少しており、飲食業、観光業、デジタルアニメ、文化クリエーション産業といった新興産業に学生の興味が移っていること、そして少子化が大きな要因になっていると伝えた。

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さらに、台湾大学電機情報学院の張耀文(ジャン・ヤオウェン)院長が「台湾半導体産業の人材不足の主要因は、人材を供給する教育制度に重大な問題が生じていることだ」と指摘したことを紹介。今年の台湾の大学入学許可率が98.94%と過去最高を記録し、「寝そべっていても大学に入れる」「大学の学歴がどんどん価値を失っている」という強い批判が出始めているとしたほか、大学の数が多すぎるために各大学に分配されるリソースが制限されていることも問題だとの認識を示したことを伝えている。
https://www.recordchina.co.jp/b903775-s25-c20-d0193.html

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台湾の人材紹介サイト大手「104人力銀行」が発表したリポートによると、2021年第4四半期(10~12月)の台湾の半導体産業における月間平均求人件数は3万4,000件に上り、7年来で最高水準に達した。半導体産業の有効求人倍率は19年12月が2.3倍、20年12月が2.6倍、21年12月が3.7倍で推移。21年12月時点の求職市場全体の有効求人倍率は1.7倍となっており、半導体関連企業の採用意欲が高い。

半導体人材の不足に直面する中、昨年10月以降、台湾大と清華大、陽明交通大、成功大は半導体学院を相次いで開設した。半導体学院では半導体の設計や製造プロセス、封止、材料などの分野を取り扱うが、特に重点を置いているのが半導体産業の将来を担う高度人材の育成となる。

このうち成功大の半導体学院はAIやビッグデータ、環境、持続可能性、スマート製造などに関する内容を学習課程に組み込む。半導体製造における温室効果ガスの排出削減の重要性が増しているためだ。いかにエネルギーを効率よく使用するかは半導体産業にとって非常に重要なテーマとなっている。

台湾における1年間に輩出する人材は4校合わせて約400人レベルで、需要には追い付かないのが現実。台湾の少子高齢化という社会構造も踏まえ、人材に関する長期的計画の策定は喫緊の課題となっている。 新興ハイテクがもたらす商機によって半導体不足は続き、人材不足を2年以内に改善するのは難しい。企業は海外人材を雇用する以外に、異なる分野の人材を雇用し、内部で研修を行う方法も考えるべきとしている。


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[ 2022年11月04日 08:15 ] カテゴリ:台湾 | TB(0) | CM(0)
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